怪しい女
こちら、金龍が消えた石室、突然現れた怪しい女の人に出くわした私。言葉巧みに誘導され、思わず金龍との会話の一部を喋ってしまいます。
「あらそう、永遠の命を受け取れって、言われたの・・・?」
「いや、私も何のことかさっぱり・・・」
すると、その女の人、怪しい笑みを浮かべ突然叫びます、
「お前に、永遠の命は渡さないよ!」
その言葉と同時に、短剣を振りかざし私に襲い掛かります、
「キャー!」
思わず身を屈めた瞬間、足裏から強い勢いを感じて顔を上げます。すると、短剣が私の顔を直撃する直前です。その瞬間、私はどう動くべきなのか理解しました。
体の前で球を抱えるようにし、両肘を起点に体の前で回します。下から上に右前腕が動き、短剣を振り下ろす相手の腕の軌道を僅かにずらし体をひねって短剣を躱します。
そのまま、自分の両腕を体の前で両腕を交差させると、振り向きざま踏み込んで相手に肩で当たり両手を跳ね上げます。
すると、女の人、石壁に飛んでいき激しく体をぶつけてピクリともしません。
私、イリュージョン! でも、死んでないわよね?
続いて、叫び声をあげ、低い姿勢で男が向かってきます。私、落ち着いて重心を左足に戻します。すると、再び足裏に強い勢いを感じます。
私は地を這う姿勢から立ち上がり、勢いのまま左膝蹴りを繰り出します。出会い頭、膝が相手の顔面を捉えました。鈍い音がして男は、顔面を押さえながら悶絶します。その様子を伺っていた何人かの男達、慌てて逃げだしていきます・・・。
ホッとした私、何気なく置いた手の先に何か当たります。よく見ると龍の浮彫。私は何も考えず指輪を当てました・・・。
・・・・・・・
一方、こちら元大公殿一行、向かってくる敵兵を蹴散らしていきます。するとその先に少し厄介な相手。人の数倍はあろうかという巨大な獣が数匹立ちはだかります。
元大公殿、槍を掲げて突進。でも、巨大な獣は以外と素早い動き。あえなく躱され、大きな腕を振り回し反撃してきます。それをぎりぎりで避けると、安全な場所まで戻ります。
「う~む、うかつに飛び込むと危ないわい」
そんな元大公殿の呟きを聞いたか、じりじりと間を詰めてくる獣たち。その周りを敵兵が数を頼みに包囲します。その昔、当家が抱えていた優秀な術師がいたら、あんな魔物恐れることはないのだが・・・。




