試練の時
再び、舞台は薄暗い闇の中、金龍から永遠の命を受け取れ、鳳凰になれ、と言われ戸惑う私です・・・、
「ちょっと待って! そんなこと急に言われても。どうしていつも勝手なの?」
私にも聞きたいことがあるの。もっと、ゆっくり話をさせて、と詰め寄ります・・・。
「どうやら、そうはいかぬようだ・・・」
金龍はそう呟いた途端、突然石室から巨大な姿を消してしまいました。
「え、ちょっと、逃げないでよ!」
ズーン!
その瞬間鈍い音がしたかと思うと、石室の壁が音をたてて崩れ始めます、
「きゃ~!」
耳がキーンと音をたて、辺りを大量の砂ぼこりが舞います。思わず激しくせき込む私・・・。
ガラガラ・・・
砂ぼこりが少し収まると、崩れた石壁の間から顔を覗かせる女の人がいました・・・。
「あら、貴方どなた? 龍は何処?」
私の方が聞きたいです・・・。
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一方、屋敷をザム軍に急襲され都まで連行されるルドラさん。宮殿で武官イルーガ殿とご対面です。
「あら、貴方が黒幕だったの? 執念深い男は嫌われるわよ!」
「何とでも言え。おい、こいつは閉じ込めておけ!」
ルドラさん、宮殿の一室に軟禁され、呟きます。
「後は、猿王が間に合ってくれることを祈るだけね・・・」
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こちらは、パルバク王国ヴィラハの王宮、ザムの自国侵攻の報が駆け巡ります。娘婿殿に地位を譲った元ザルード大公は、慌ただしく出陣する王国軍をよそに、悠然と門を出ます。待ち受けるは、長年連れ添った頼もしい戦友たち・・・。
「さて、西の蛮族神を、再び蹴散らしてやるぞ!」
「応!」
家宝の槍を持ち、勇ましく城門から出陣する元ザルード大公と戦友達でした。
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一方、こちらは、赤い騎士と青い騎士、敵大軍の真っ只中に飛び込み、孤軍奮闘しています。
「兄貴、きりがないよ!」
「なんだ、もう終わりか?」
「いや、まだ余裕! ところで、主殿は大丈夫だったけど、姐さん、どこ行ったのかな?」
剣を片手に、舞ながら周りの敵を倒し続ける赤い騎士、
「命の種の気配はあるから、まだ大丈夫だろう。その時はお前に任せる」
「龍に戻っていい?」
「ああ、その時が来たらな」
そう言いながら、青い騎士は、目にもとまらぬ槍さばきで敵を貫いていきます・・・。
パルバク王国の兵士達、赤い騎士と青い騎士が戦う姿を見て気持ちを奮い立たせます。背後に守るのは王宮です、しかし、敵兵は限りなく押し寄せます・・・。
次回、怪しい女、です。




