密談
こちら、藩王の執務室で念話を終えたルドラさん、するともう一人の人物と念話を始めます。
「あれでよろしいですか?」
「ああ、上等だね。ところで今回騒ぎ起こした奴らは、本当に大丈夫かね?」
ええ、釘を刺しておくと陛下がおっしゃったので・・・、とルドラさん。
「何が釘を刺しておくじゃ! あれにはそう言って何回失望させられた事か」
「・・・」
言葉がでてこないので、ルドラさん話題を変えます・・・。
「ところで採掘の方はいかがですか?」
「湧き水は、井戸の方に流れていきおった。これでまた採掘を始められる!」
あの、龍巫女さんには感謝せねば・・・。
ルドラさんと話しているお方が呟きます。
「しかし、二匹の龍の復活が早まったなら、残りの一匹の復活も早まるのでは?」
「いや、あと1~2年は大丈夫なはず。あ奴らは、露払いの役目よ。お前は、少しずつ準備を整えよ。儂は、あの場所で出来るだけ金を掘り出す・・・」
「まったく・・・。 私は、自分のやりたいようにするだけよ! 」
「フホホホ・・・」
そのお方は、楽し気な様子で念話を終えられました・・・。
・・・・・・・・
1時後、ルドラさんの部屋に新な客が訪れます・・・。
「ユミル国大臣殿から、御使者の到着です!」
部屋に案内され入ってきたのは、手の長い猿でした・・・。
「これはカヌマ殿、お久しぶりです。お変わりありませんか?」
「ええ、ルドラ殿こそお変わりなく。相変わらず美しい・・・」
「あら、お上手!」
「ハハハ・・・」
二人は、まるで旧知の間柄のような話ぶりです。
「今日は、どのようなご用件で?」
「ご母堂は、息災か?」
「相変わらずよ。そんなことを聞きにわざわざユミルからお越しになったの?」
カヌマ殿、軽く頷きます・・・。
「うむ、北の土着神は地下で退屈されておるのでは? と思うてな・・・」
「あら、ユミルはやはり隆盛だわ。余裕がおありなのね」
ルドラさん、カヌマ殿の問いかけに内心苛立ちます。
「フクロウは、無事井戸の中へ入りましたかな?」
「・・・まあ、何の事かしら?」
カヌマ殿の問いに、一瞬、動揺を隠せないドラさん・・・。
「さて、そろそろ本題へ入るか・・・。来年の穀物輸入量は如何ほどお考えか?」
「そうね、景気が良さそうだし今年の倍は頂こうかしら・・・?」
ルドラさん、カヌマ殿が話題を変えたのでほっとします。
でもこの男、油断がならないわ・・・。
次回、ミタマ商店、です。




