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続・命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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教育会議

街道をやや急ぎ足で駆け抜け、トゥルクを出て6日目に私は商都バーキルに着きました。この街を行き交う人々は貴族が多く、街全体に華やかさが漂います。居並ぶ店も貴族向けの構えで、私のような庶民には敷居が高そうです・・・。


街を見下ろす小高い丘にバーキル離宮があり、教育会議はその敷地内にある庭園の大きな離れで行われます。その昔、バーキルは王都のアサラ宮殿の西側を守る重要な拠点でもありました。


いざ西側とことが起これば、ここが最後の砦だったようです。しかし、今では、王族の離宮が置かれ名所巡りの一つにもなっているそうです。


会議は、午前に全体への講義、午後から班に分かれて課題に沿った討論がなされ発表をしていきます。出席者は20名近くで、辺境地の私塾的な学び舎からも先生が訪れていました。


・・・・・・・・・


午後になり、4~5名の班に分かれ、見知らぬ者同士で課題に沿って討論がなされます。私が入った班では ”如何に学習意欲を高めるか” が課題となり、各参加者が事例を紹介していきます。


それは、訓練校で行った例として、生徒からの優秀な提案に対し金一封を与える、という話をした時のことでした・・・。


「流石民間の学校ですね。思い切ったことが出来て(うらや)ましいですわ!」

どうやら長年貴族の子弟を教えている先生らしく、それとなく含みを持った言い方をされます・・・。


「トゥルクは、職業訓練校だ。貴族子弟向けと違う方針でも良いのではないか?」

会議を取り仕切っておられる年老いた先生が、丁度見回りに来られそうおっしゃいます。


「まあ! 龍巫女だか、何だか知りませんが、大層な肩書を持つと皆さんお優しいですね、ホホホ!」

「・・・」

なんだかじわじわと責められているようです・・・。


まあ、それ以外は問題もなく、少人数ごとに発表を行い無事終了しました。皆さん同じような悩みを抱えており、その対策を色々考えておられるのには勇気づけられました。


さて、会議も終わり、龍巫女舞の話は結局なかったわね、と思いながら帰ろうとすると、

「ああ、忘れておった。龍巫女舞の講習派遣の希望校とラシル先生は残ってくれんか?」


はあ~、そうきますか・・・。


集まった希望校は3校。なんと、あの少し含みのある言い方をする先生の学校も入っています。

「都の貴族子弟が一番多い、我が校を最初に教えていただけるのですよね、ラシル先生?」

「・・・」

あきれて物が言えませんでした・・・。



龍巫女舞講習は、遅くとも年明けに始めて欲しいと要請されます。でも、予定を確認してから改めて連絡する旨伝え、その場は急ぎ辞しました・・・。

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