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続・命を継ぐ者(ラシル)の旅  作者: みのりっち
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リム副主宰

訓練校の一室で、眼鏡をかけスマートな装いのリム副主宰が教壇に立っています。


「では今日の商業基礎を始めます。三訓唱え!」

最初にルドラさん指定の訓練校の三訓を皆で唱和します。


「一つ、水は高き所より低き所へ流れる」

「一つ、自分の有利で相手の不利を打つ」

「一つ、人生山あり谷あり」


「・・・ということで前回も説明したが、要は全体の流れを見極めることが大事です。今日は二つ目の話、そして後半、計算暗記の前半を行いましょう」

リム副主宰は、皆を見渡します。


「まず、自分の有利で相手の不利を打つ、を具体的に説明できる人はいますか?」

はい、と男子生徒が勢いよく手を挙げます。


「戦いで、相手がケガをしていたら、そこを攻めます!」

「ハハハ!」

教室に笑い声が響きます。


「いや、皆笑っているが、悪い答えでないです」

リム副主宰の反応に、答えた生徒はうれしそうに頭をポリポリと掻きます。


「それには、全体の流れを見極めて、という言葉が入れば、もっといい答えになります。 相手がわざと隙を見せて、そこに罠を仕掛けている場合もあるからね。或いは、あえてそこを避けて戦う方法もあるが、それはまた別の機会で説明します。よし、他には?」


生徒とのやり取りが続きます・・・


「では、これを商売に当てはめるとどうなるかな?」


途端にみんな考え込んでしまいます・・・。

しばらくすると、一人の生徒が手を挙げました。


「あのね、沢山取れた物を、少ししか取れなかった所に持って行って売るの~」

「うん、いい答えです。商売の基本だね。そして一つ目の訓示にもつながる。君、名前は?」


「ミサト~、痛っ!」

違うでしょ、バカ、という声が小さく聞こえます・・・。


「タマキ~」

「君、面白いね、よし、覚えておこう!」

タマキちゃん、リム副主宰に気に入られたみたいです・・・。


その後、いろいろ意見が出たあと、後半の計算唱和が始まります。


1x1=1、1x2=2、1x3=3・・・10x18=180、10x19=190、10x20=200 


「終わった・・・!」

皆へとへとです。


「はい、もう一度最初から! あと6回繰り返します!」

「ぶ~」

皆から抗議が上がりますが、リム副主宰は意に介さず進めていきます。


「1x1=1、1x2=2・・・。


最後は、皆疲れて口が回らず、ひ~ひ~と何を言っているのかわかりません。

結局、それで授業は終わってしましました。


ユミルでは、アルシュ本校で教えているものと同じ方法で掛け算を習います・・・。

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