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魔王誕生?


勇者が王都エフィスロットに召喚される一年ほど前、魔人族の治める土地では待望の魔王が誕生していた。



「おお、ついにわれらが待ち望んでいた主が復活なさるぞ。今世はどんなお姿なのでしょうか。」


魔王の鼓動を感じ取った魔族の男が期待で顔をはじけそうにしながらも主の誕生を待っている。

前魔王は数百年前に勇者に倒されているが魔王はそのたびに長い年月をかけて復活する。

だが前のままと言うわけではなく新たな魔王としてこの世に現れ魔族を率いてこの世界を手に入れようと動く。

今回の魔王誕生は破滅寸前まで追いやられている魔族の希望なのである。



そしてついに願いが届いたのか魔王が再びこの世界に誕生した。

影の中から現れたのは人族のような容姿の小さな女の子だった。


歴代の魔王は姿形は違えどその体は大きく体からは溢れんばかりの覇気が出ていた。

それゆえに目の前に現れたいかにも貧弱そうな少女に誰しもが驚きを隠せないのである。


「ん、うーん。あれ、ここは、、、、?」


家臣のものたちが動揺を隠せないでいるとどうやら少女、魔王が目を覚ましたのである。


「おはようございます。魔王陛下。ここは魔人族の土地、ザゼルの王城にございます。」


魔王の質問にいち早く答えたのは魔王直属の家臣の中で最も若い魔族の青年だった。

彼も他の家臣同様に驚い手ていたのだが持ち前の才覚でいち早く正気を取り戻したのである。


「まおうへーか? あなたの名前は?」


少女魔王はまだ混乱しているらしく自分が魔王であることを理解できていないみたいだ。

ここで混乱させて魔王の力が暴走し民に被害が出ては目も当てられないので慎重に言葉を選ぶ。


「私はあなた様に忠誠を誓った者、名をジン・ルシファー・二世と申します。あなた様の事についてですが、あなたは我が国の王としてこの世界に顕現なさった魔王にございます。」


「そっか。」


魔王はそう一言だけつぶやくとそれ以上は黙ってしまった。

今この場にいるのは最高位を持つ家臣たち七名で七つの大罪の悪魔を家名としてもつものたちだ。

今までの魔王は顕現するとすぐにこの世界を侵略しようと会議を初めていたのだが今回の魔王は違うようだ。

思慮深いのか無知、無欲なのか。

できれば前者であってほしいと思うものの何となく嫌な予感がするジンであった。


「魔王様、我らが七つの大罪とも言われる精鋭。魔王様直属の家臣どもゆえ以後お見知りおきを。」


家臣筆頭であるフォルグ・マモンが軽く自己紹介をした後他の者たちも自己紹介を始めた。


家臣筆頭である、フォルグ・マモン。

政官、ラヴィーレ・リヴァイアサン。

将軍、エクロア・ラン・ベルゼブブ・

その他にドグチール・サタン、フェニス・ベルフェゴール、キュベレール・アスモデウス、ジン・ルシファー・二世。


この七人が七つの大罪とも呼ばれる魔王軍の精鋭たちだ。

この七人は武と知に別れ魔王を支えている。


彼らのあいさつが終わっても魔王は口を開こうとはしない。

なのでここでジンが筆頭頭であるフォルグに目くばせでこちらの意図を伝える。

その意味を理解したフォルグは少しだけ顔をしかめたものの小さくうなずいた。

筆頭頭の許可も得たのでジンは口を開く。


「魔王様はこちらに顕現されたばかりでまだお疲れのようだ。会議はまた後日として魔王様を部屋にお連れしようと思う。」


そう言い、反対の声が上がらないうちに魔王の元まで行くと少女を抱きかかえる。

少女は驚きのあまり動けないようだ。

正気を取り戻してあばれでもされたらジンでは到底抑えられないのでその前に他にの人には聞こえないように耳元に囁く。


「どうか暴れないでください。そうすれば別室で転生についてお教えします。」


それを聞いた少女はさらに驚いた表情をしていたが微かにうなずいた。

とりあず敵意がないことはわかってもらえたようなので少女を抱えたまま退室しようとするが当然、他の家臣から待ったの声がかかる。


「待て、ジン! 貴様のような下っ端に魔王様を預けるわけにはいかん。」


「そうだ。魔王様に取り入ろうなどと、抜け駆けは許さんぞ。」


「そうねぇ。それよりもあなたの穢らわしい手で魔王に触れてほしくないわ。」


予想通りというか、案の定反対のこえが上がる。

なので仕方なく立ち止まる。


「皆様が想像されているようなことはしませんよ。それともなにか魔王様に話されてはまずい事でもあるんですか?やましいことがなければ何の問題もないはずですが。フォルグ様、退室を認めていただけますよね?」


最初は反対してきた三人に向けて、最後は筆頭頭のフォルグに向ける。


「よい、そなたの退室を認める。そして今日の会議も取りやめじゃ。各自、次に招集がかかるまではザぜルで待機せよ。」


めんどくさそうに会議の終了を告げそれと同時に席を立った。

それを見届けジンも腕の中の少女ようにあてがわれた部屋へと向かう。


彼は腕の中の少女が異世界から転生してきたで有ろうことを知っている。

そして彼女ならば我々を救ってくれると考えている。

故に最初のコンタクトは慎重にせねばなるまい。

部屋につくまでこどう説明すれば魔王の協力を得らえるか考えるジンであった。


もっとも、そうやって必死に考えた説明文を披露する機会がないことを彼はまだ知る由もない。







読んでいただきありがとうございます。

次回更新はまだ未定です、、、、。

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