14話
淡々の進んでいますが今後もよろしくお願いします!
「貴様か!俺の息子と娘を攫ったのは!」
「「父さん!? お父様!?」」
え?お父さん?
急に大声を出したせいか周りの注目の的になっている。これは…非常にめんどくさいのでは…
「私の子供達を攫ったことを後悔させてやる!」
「ちょ、ちょっと待ってよ」
「ここまできて何か言い訳でもあるのか!」
「ここじゃ周りの人に迷惑だから、迷惑の掛からない所でやらないか?(話し合い)」
スバル達のお父さんはキョロキョロと周りを見てから少し考えすぐに答えは出た。
「そうだな、これでは狼種として変な評価を受けてしまうからな。分かったお前の意見に賛成してやってやる(戦い)」
ど〜もすこし違う気がするな〜けど、すぐにこの場を去る。この時に、2人共僕と手を繋いでくれたから少し嬉しかった。着いた場所は人がお祭りにも関わらずあまり人の出入りが無いカフェに入った。
「いらっしゃいませ〜4名様と使い魔2匹ですか〜?」
「はい」
「何故この様な場所で戦うのか?そうか…椅子やらを使うのだな」
「え?何言ってんの?」
「隠しても無駄だ猿もどきが」
"私あの人好きになれません"
"僕も〜この人嫌い〜"
「お先に席にご案内しま〜す」
案内された席は結構後ろの方で助かった。
「お父様、やめてください!この人は命の恩人なんです!」
"というか、僕がやっつけたんだから!"
"いや、貴方はハルヤを助けただけでしょ"
「そうだよ姉ちゃんの言う通りだよ父さん!」
「知らぬ間に洗脳魔法をかけられたのだな…大丈夫だ後で解除してやるからな」
「はぁ…取り敢えず何か頼もうよ」
「「やったー!」」
「貴様!この私に奢れと言うのか!」
う〜んお父さんの思考はどうなっているのかな?今すぐ顕微鏡かX線とかで見てみたいぐらいだな。
「そんなことじゃないのお父様、ハルヤさんはお父様の為にこうして時間をくれてるんだから。そんなに嫌なら私お父様の事嫌いになってハルヤさんに付いて行くから!」
"ぷぷ実の娘に怒られてやんの〜"
「え、待ってくれエリナ考え直してくれ!そ、そうだスバルお前はお父さんと村にに帰るよな?」
「お姉ちゃんがハルヤ兄のところに行くなら俺も一緒に行く」
「ご注文をどうぞ〜」
ナイスタイミングですお姉さん!さてさて、メニュー表を見るとうげ〜コーヒーとかが多いな.取り敢えず…
「僕は牛乳ください」
「俺はオレンジジュース!」
「私はりんごジュースを…」
"僕…果物ください!"
"私も同じ物を"
「私は…う〜む何にしようか…取り敢えずコーヒーを頼む。それと軽い軽食も頼む」
「ありがとうございました〜少々お待ちください〜」
厨房の方に戻っていくお姉さん。胸…ボインボインしてたな…
「まずは自己紹介からするね。僕はハルヤ・ユール。5歳です」
「私はガロ・ウェルナ。狼種の長をしている」
「ガロさんは拐われたスバルとエリナを連れ戻す為に来たんですよね?」
「当然だ。それが俺としての、親としてた務めだからな」
「お父様、ハルヤさんは私達を助けてくれた恩人なんです!」
「そうだよ父さん!俺とお姉ちゃんはハルヤ兄と銀狼様が来なかったか俺達死んでたんだよ!」
「銀狼様!?そんなにか…しかし一応これもゆうか「バカ!」
パチンッ!のエリナはガロさんの頬を思いっきりビンタした。エリナの顔はうるうると涙ぐんでいた。
これには俺も、ガロさんも、スバルも、チョコも、もも唖然と口が開いてしまった。
「先に牛乳とオレンジジュースとりんごジュースとコーヒーで〜す」
「あ、ありがとうございます」
「なんでお父様は分かってくれないの!?私とスバルは本当にハルヤさんに助けてもらったのよ!捕まって大きな狼の魔物に食べられそうになって、スバルも居なくなって私だけになるかも思った時にハルヤさんが助けてくれたからこうしてお父様の目の前にいるのに!なのに…なのに!なんで分かってくれないの!お父様のバカ!分からず屋!くそ狼!」
うわぁぁぁぁーーーん!と泣き出してカフェのの外に飛び出していった。私が付いていきます。と言ってもももカフェから飛び出していった。
「子供の言ってる事も事実だって事です」
「ははっ…エリナは母さんにそっくりだな…あの破天荒は…」
少しガロさんの話を聴くと、エリナとスバルのお母さんはガロの妻で、妻になる前は両者違う村に居たらしいがとある事情で恋に落ちて付き合って、体を交えて2人を産んだらしい…生活の中で喧嘩をすると、ああやってビンタしてから色々言って外に出ていくのだと言う…
「お母さんがそんなんだったなんて…」
「お前達の前ではしなかったからな…」
「取り敢えず食べたりしてから迎えに行こう」
"う〜ん特に何も起こってないね、大丈夫だから"
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「う…うわぁぁぁぁーーーん!」
"泣かないでエリナ、可愛い顔がぐしゃぐしゃよ"
私…私…初めてお父様に反抗しちゃった…どうしようお父様絶対に怒ってるよね。
私は頭の上に乗っているももちゃんを降ろしてふわふわの毛に顔を付ける、ふわふわで気持ちいい…
"でも、まさかエリナがあんな事言うなんて思わなかったわ〜"
「だって…初めてお父様に反抗したんだもん…ハルヤさんに迷惑かけたく無かったから」
"そうなんだ、けど今頃ハルヤがお父さんを説得してると思うよ?"
「でも…お父様に合わせる顔が無い…」
"もうあんな事言っちゃったんだからもう無いわよ。けどこのままだともっと顔を合わせづらくなるわよ?"
そうなんだけど…そうなんど!あーもん分かんない!
"!。エリナ少し大人しくしてて"
顔を上げると周りにはあの日に私とスバルが捕まった時と同じ服を着た人が目の前に立っていた。それが全身を震えさせ体が動かなくなる。
「おやおや、お嬢ちゃん1人かい?ならおじさん達と遊ばないかい?」
「い…あの……その……」
"近づくな野蛮人が".
「なんだこの魔物は…ってカーバンクルじゃねーか!?これはもう即捕まえるしかねーな!お前らカーバンクル含めてこの獣人の女も捕まえろ!」
やだ、助けて…ハルヤさん…スバル…
「お父さん!!」
「貴様ーー!!」
「え?」
横から私の知っている声が聞こえた。大好きな声、同じ色の毛の色、そしてさっき酷いことを言ってしまった人。
「お父さん!」
「貴様らか!私の子供達を攫ったのは!今すぐ手を離せ!」
「おぉ!これは親子か!いいね〜よし今すぐどっちも捕まえろ!」
「あ、憲兵さん。あの人達違法奴隷商人だから逮捕お願いしますね?」
「ありがとな坊主、お前ら今すぐ武器を降ろして地面に伏せろ!抵抗するな!」
沢山の兜を被った人達が周りの人達を捕まえていく。この時でもやっぱり動かない私の体に優しく抱き締めてくれたのはスバルだった。
「姉ちゃんごめん!守るって言ったのに!」
「私もごめん…スバルに迷惑かけたね…」
「無事かスバル、エリナ」
「お父様…」
お父さんは座っていた私と同じ高さに姿勢を低くしてから喋り出した。
「エリナ…ごめんな。お前の言っていたことは正しかったんだな…ハルヤ君がお前達を助けてくれた命の恩人なのにあんな事を言ってしまった…エリナはハルヤ君に迷惑掛ける俺が嫌でたたいてくれたんだろ?」
「うん…」
"ほら、エリナ言っちゃいなさい"
「ごめんなさいお父さん!」
私は立ってお父さんに謝る。
誠心誠意、本当に謝る。すると、お父さんは優しく私とスバルを抱き締めてくれた。そして、ごめんな。と言ってきつく抱き締めてくれた。




