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残響のプレリュード  作者: erg
第2部

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73/82

第2部 第16項

 静まり返ったSTAR DROPで、 ミツキはひとり、グラスを傾けていた。


 ステージは暗い。 アンプの余韻も、歓声も、もう残っていない。


 ――それでいい。 伝説は、終わるどころか、 新たな伝説が始まった。


 10年前。 たった一度きりのライブ。


 そして、10年の空白。


 衰えるどころか、 音は、深みを増していた。


 伝説でしか知らなかった連中は、 目の前のそれを、掴めただろうか。


 今のハルトゲシュタインですら、 出せない音。


 技術でも、勢いでもない。


 積み重ねた時間と、失ったものが作る、 圧倒的な存在感。


 ミツキは、誰もいないカウンター越しに、 グラスを掲げた。


 そこには、もういない誰かへ。


「……悪くなかったぞ」


 氷が、静かに鳴った。

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