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残響のプレリュード  作者: erg
前日譚

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37/82

前日譚1.6

 ある日の拓海とモモの雑談。


 モモの高校進学を機に拓海がバンドに誘って間もなく。

 幼馴染だが、モモから声をかけることはあっても、拓海から声をかけるのは数年ぶりのことで、モモも少し戸惑っている。


「うちの部に、女子が一人入ったよ」


「ええっ!?あんな怖いところに?」


「怖がって引き返そうとしてたから、『来てくれてありがとう』って言ったんだ。モモも怖がってたから、まず感謝してみた」


「どんな子?」


「結月って言うんだ。あ、小鳥遊結月。バリサキだよ」


(いきなり名前呼び?)


「怖がってたから、この前モモが来た小さい部屋、逃げ場として女子専用の部屋にしたんだ」


(随分過保護だな)


「その子の事、そんなに気になるの?」


「部の男子が浮足立ってたから、ちょっと助け舟出しただけだよ」

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