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残響のプレリュード  作者: erg
第1部

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11/82

第1部 間奏曲 第8.3項

 

 掲示板の前に、人が集まり始めたのは放課後のことだった。

 《軽音同好会 新規設立 部員募集》


「……なんだこれ」


 自動車科の三年が、腕を組んで掲示を睨む。


「長谷川と小鳥遊じゃないか。バンドやってるって噂のやつ」


「先生に呼び出されたんだろ。聞いたぞ」


「なのに同好会? 処分じゃなくて?」


 誰かが鼻で笑う。


「あいつら成績いいから、先生も強く言えないんじゃないの」


「贔屓だよな、どう見ても」


 声のトーンは低く、怒りというより、何かを持て余しているような色だった。


「まあ……」


 その中で一人、少しだけ間を置いてから言う。


「実はよ、駅前のライブハウス。音はガチだったぞ」


「それとこれは別の話だろ」


「そうか?」


「そうだよ」


 会話は、結論も出ないまま霧散した。

 掲示板の前を離れながら、誰かがぼそっと言う。


「まあ、俺らには関係ないか」


 それが精一杯の着地点だった。

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