ゴミ溜めの怨嗟、神の拒絶
一翻市のゴミ処理施設、その最深部。邪神・一姫は、暗黒結界のわずかな守りによって、かろうじて灰になることを免れていた。しかし、頭上から降り注ぐ大量のゴミに埋もれながら、彼女は復讐の炎を燃やす。神たる真白の記憶を汚染し、その高潔な精神を破壊するために。
ゴミ処理施設の断末魔
「ぶにゃあ! 暗黒結界がなければ、とっくに丸焦げにゃ! 真白……絶対に許さないにゃ!」
一姫は高すぎるゴミ山の壁をよじ登ろうとするが、無情にも新たな搬入ゴミが頭上から降り注ぐ。
「おい! 邪神! 早く暗黒ワープを使うにゃ! あの学院の中に潜り込むにゃ!」
(脳内の邪神):「ふふふ……よかろう。貴様の怨念、心地よいわ。今度こそ、あの真白を内側から破壊し、地獄の業火へ叩き落としてやるぞ!」
真白が一時的に覚醒し、結界に亀裂を入れたその一瞬――一姫は時空を歪め、第一会議室の隅へと滑り込んだ。
第一会議室:聖域の汚点
「いたにゃ、真白! ……それに、奥の部屋には変態女神たちもいるにゃ!」
異臭を放ち、ゴミまみれで現れた一姫を見て、私は思わず目を丸くしました。
「……えっ? 野良猫さん……?」
私は鼻を押さえ、露骨に顔をしかめました。
「うぅ、すごく溝臭いです……。野良猫さん、どこから入ってきたのですか?」
一姫は激昂する。
「にゃーい! 一姫様だにゃ! お前は、昔! 邪神に器を乗っ取りかけて、6倍役満でお前は神格化して……!」
過去の記憶を掘り返し、精神崩壊を狙う一姫。しかし、私の反応は彼女の予想を遥かに裏切るものだった。私はスカートのポケットから、可憐な花柄のハンカチを取り出し、口元に当てました。
「あの……何を言っているのか分かりませんが、匂いがきついです! 早くあっちへ行ってください、しっしっ!」
まるで、庭を荒らす小動物を追い払うような、優雅で、それでいて容赦のない手振り。
調和の桃子(養護):
「あら……! あの『不潔を払う』ような仕草、いつの間に身につけたのかしら?」
創造の女神(担任):
「本当、お嬢様たちの輪に入れた甲斐があったわね。完璧だわ」
知恵のソフィア(書記):
「皆、見た!? あの洗練された拒絶の仕草! 琴でも習わせましょうか?」
美のヴィーナス(副会長):
「お嬢様仕草……もっと洗礼させないと! 文化交流会なんてどう?」
勝負の女神(1年):
「邪神を『野良猫さん』呼びで一蹴……先輩、最強っす!」
豊穣のデメテル(会計):
「あのハンカチ、私が特注したものですわ! 汚らわしいものには触れさせません!」
芸術の女神(2年):
「汚れを厭う高貴な態度、神の器に相応しい」
慈愛の女神(3年):
「もう、真白ちゃんったら可愛すぎます……!」
龍神の翠(役員):
「がっはっは! 邪神がゴミのように扱われておる!」
女神たちは一姫を無視し、真白の「お嬢様ムーブ」の更なる発展に思いを馳せる。
絶望する邪神
「にゃ、にゃんで壊れないにゃ!? 私の精神攻撃が……なんで通じないにゃ!」
一姫の叫びなど、今の真白には聞こえていない。
(あぁ、もう。本当に臭い猫さんだったわ。……さて、お買い物に行かないと!)
真白は一姫を「へんてこな存在」としてしか認識していない。かつての神格化の記憶も、魂天神社の呪縛も、彼女の「現在の瑞鳳宮の主としての日常」の前では、ゴミ処理施設のゴミ同然に価値を失っていたのである。
邪神一姫の精神攻撃は、真白という「絶対的な日常」の壁によって完全に無効化された。お嬢様としての洗礼を受けた真白にとって、一姫はただの不潔な存在に過ぎない。女神たちは、真白の更なる進化(制服外出計画)を画策しながら、邪神の末路を笑い飛ばすのであった。




