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魂天神社・強制大掃除作戦!

役満の興奮が冷めやらぬ魂天神社ですが、真白の目は誤魔化せません。土足で踏みにじられた拝殿、そして何より放置された「不浄」の象徴――カチカチの肉まん。巫女としての矜持が目覚めた真白は、たすき掛けも凛々しく、一姫の怠惰な生活習慣にメスを入れます。朝の光に照らされた神社に、今、真の浄化の時間が訪れます。

パタパタと巫女服の袖をまくり上げ(たすき掛けが必要ですね)、キリッとした表情で一姫の前に立ちます。


「ダメですよ、一姫さん。さっきの男たちが撒き散らした悪い空気も、踏み荒らした土足の跡も、全部綺麗にしないと神様が怒ってしまいます。……さあ、ほうきを持ってください。一歩も動いちゃダメですよ?」


一姫:

「うぅ……さっきまでの神々しさはどこへ行ったんだニャ……。でも、あの役満を見せつけられた後じゃ、逆らえないニャ……。わかったニャ、やるニャ! 掃除すればいいんだろニャ!」

(泣きべそをかきながら、しぶしぶほうきを手に取る一姫)


ワン次郎:

「……ふむ。お嬢さん、お主はなかなかの『猛獣使い』だワン。一姫がここまで素直に従うのは、先代の主以来かもしれないワン。拙者も、廊下の雑巾がけを手伝うワン」

(ワン次郎も、前足で器用に雑巾を扱い始める)


二階堂美樹:

「ふふっ、本当にしっかりしてるわね。じゃあ、私は境内の消毒用の薬品を調達してくるわ。……せっかくあなたが綺麗にした神社だもの、一翻市で一番清潔な場所にしましょう」


朝日が昇り、境内の埃がキラキラと舞う中、彼女は一生懸命に手を動かします。

記憶はないけれど、こうして誰かのために、あるいは自分の居場所を守るために働くのは、とても心地よいことだと感じていました。


「(……一姫さん、文句を言いながらもちゃんとやってくれてる。……ここが、私の新しい『家』なんだ)」


時折、一姫がサボろうとするのを「一姫さん!」と呼び止める彼女の声が、静かな神社に響きます。昨夜までの不安は、いつの間にかどこかへ消え去っていました。


「……一姫さん。ちょっと、ここに来てください」


静かに、けれど逃げ場のないトーンで呼びかけると、ほうきで自分の尻尾を掃いていた一姫が「にゃっ?」と肩を震わせます。


指差したのは、神社の中心であるはずの神棚。そこには、いつから置かれているのか判別もつかない、カチカチに乾燥してホコリを被った「肉まん」が鎮座していました。


「……一姫さん。これは、何ですか? お供え物……ですよね? ホコリが積もって、もはや肉まんというより、灰色の石みたいになっていますけど……。神様に失礼だと思わなかったんですか?」

(非常に悲しそうな、それでいて「逃がさない」という強い意志の宿った瞳で一姫を見つめる)


一姫:

「にゃ、にゃあああ! それは、その……一姫が大事に取っておいた『ヴィンテージ肉まん』……じゃなくて! 忙しくて取り替えるのを忘れてただけニャ! 決して、自分が食べるのを優先して、神様の分を後回しにしたわけじゃないニャ!!」

(必死の言い訳を並べ立てるが、あまりの不潔さに耳が完全に倒れている)


ワン次郎:

「……見苦しいワン、一姫。お嬢さん、やはりこの神社に真の救済が必要だったのは、参拝客ではなくこの不届きな猫の生活習慣だったようだワン。お主が気づかなければ、今頃神様は空腹と不衛生で引っ越していたところだワン」

神社の守護者が一番の「不浄」だったという衝撃の事実。しかし、真白が来たことで、魂天神社は文字通り「掃き清められる」こととなりました。不潔な過去を捨て、清潔な未来へ。真白の掃除は、単なる家事ではなく、停滞していた神社の時間を動かす神聖な儀式となっていくのです。

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