表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
最終章 後編……のはず 終わるはず

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

204/205

第194話 イベント開始の宣言をする!

 今回の話し合いにより、それぞれにやって欲しい事や今後さらに検討したいことなどが決まり、イベントに向けて本格的に動き出した。

 それからは、街の人たちへの説明、必要な書類や設備の作成などをしつつ、何度か話し合いを行い、より楽しんでもらえるようなイベントにするため意見を出し合った。


 それ以外にも各方面に協力を求めたり、イベントで行う企画について打ち合わせをしたりと、この三か月は本当に大変だった。

 けど同時に、段々とイベントが形になっていくのは楽しかったな。

 ……とはいえ、このイベントが終わった後はしばらくのんびりと過ごしたいけど。


 そしてついに、イベントの開催日になった。



「うむ。最初にハクトに会った時にも、こやつは何かすごいことをしでかすだろうとは感じていたが、まさかここまでとはな! やはり、無理にでもうちの商会に引き込んでおくべきたったか」


「……お父さん。今にして思えば、ハクトがもし社員になってたら今井商会は絶対にハクトに振り回されていたと思うのよね。ハクトが何かとんでもない案件を持ってきて、社員総出でそれに取り組む事になる。それが終わってさて休憩ができる、なんて思ったらまたハクトが案件を、なんてことになっていたと思うのよね」


「がははっ、確かにな! 実際、彼が直接的、関節的に関わった事によりうちの商会は忙しだからな! というわけでハクト、今後ともいい感じの距離感でよろしくたのむぞ!」


「は、はぁ」


 さて、今俺がいるのは教会前に設置されたステージの裏側だ。

 これからイベントのオープニングということで、今井商会の代表である今井棟久(むねひさ)さんや魔皇たちが挨拶をすることになっている。

 アキナは付き添いだ。


 さて、なぜ棟久さんが挨拶するのかというと、今回のイベントは今井商会が全面協力してくれたからである。

 イベントスタッフの手配や商業ギルド、冒険者ギルドとの仲介など、多岐にわたってサポートしてくれた。


 今井商会はこれまで様々なイベントも開催してきたので、アキナに頼んでそのノウハウを教わろうとした。

 ただ、経験が重要な部分もあり、当たり前だけど俺はイベントを開催した経験もスタッフとして加わった経験もなかった。

 そこで、イベントの運営経験のある人にサポートをお願いしようとしたのだが、その話を聞いた棟久さんがもっと全面的な協力を申し出てくれたのだ。


 もちろん、今井商会側にもメリットがある。

 魔界や魔皇と強い結びつきがある事をアピールできたり、今回出店している魔界のお店の商品にめぼしいものがあればいち早く売買契約を結べる、といった感じだ。


 ちなみにイベント期間中、何か出店しているお店と商談がしたいという人がいてもいいよう、俺の家にある異世界親善大使用の区画を一部開放している。

 これにも今井商会に仲介をしてもらっており、魔族も安心して商談ができるようになっている。



 棟久さんと話していると、俺の家から魔皇が全員出てきた。

 それと、メイと一緒に本を読んでいたであろうソフィアも。

 オープニング開始直前まで、俺の家で待機してもらっていたからだ。


 今回のイベントは魔族との交流が目的なのだが、流石に魔界の代表である皆がその辺をぶらぶらしているのは色々とまずいということで、こうした形をとった。

 ……本人たちは不満そうだったけど、他国の国王みたいな立場なので我慢してもらった形だ。


 ただ、交換条件として魔皇それぞれとイベントを一緒に周ることを了承させられてしまった。

 ……ハヤテはともかく、……ダメ? と、断りづらい感じでメイからお願いされてしまい、断るに断れなかったです。

 唯一ヒカリだけは、必要なことですので、と交換条件を出すのに反対してくれていたのだけど、他の五人は賛成で押し切られてしまっていた。

 まあ、他の皆も交換条件ってのは適当に理由付けしてるだけだったけどさ。


 ちなみに他の魔族は、広場に臨時で設置された転移門でこの場所に来れるようになっている。

 反対側では、魔族のスタッフが参加証を持っているかの確認をしてくれているはずだ。


 そんな感じで俺が現実逃避気味に色々と考えてたが、ついにオープニングの開始時刻になってしまった。

 ……うん、主催者ということで、俺もオープニングで挨拶しないといけないからな。


「それではお時間となりましたので、第一回三世界交流フェスティバル、オープニングセレモニーを始めます。私は司会進行を務めさせていただきます、リューナと申します。普段は、本イベント主催者であるハクト様のドラゴンメイドとして仕えさせていただいております」


 開始時刻になったため、司会であるリューナがオープニングセレモニーの開始を宣言した、のだけど、ドラゴンメイドの下りは台本には書いてなかったはずだ。

 ……リューナめ、まさかこんなところでぶっこんでくるとは。


 ちなみに、三世界というのは人間界、魔界、そして異世界のことだ。

 主催である俺の肩書が異世界親善大使だというのもあるけど、元々この街はソフィアの影響もあって異世界の文化が特に広がっているからな。 


 と、そんな場面はあったが、イベントの協賛者の紹介、その代表として棟久さんが挨拶、ここは教会の土地なのでソフィアが代表として挨拶したりと順調にすすんでいった。

 ……ソフィアの挨拶の大部分が、おいしい物がたくさん食べられそうで嬉しい、みたいな感じだったけど、まあ問題はないな、うん。


 そして残すは、魔皇たちの挨拶、最後に主催者である俺の挨拶とイベント開始の宣言になった。

 ……あんまりこういうのに詳しくはないんだけど、主催者の挨拶って初めの方にするんじゃないのかな?


 リューナに呼ばれた魔皇たちがステージ上に上がり、マイクのような機能を持つ魔道具を手に持ち話し始めた。


「本日は人間界、魔界の両関係者のご協力のもと、イベントを開催することができ、とても嬉しく思います。……五百年前に交流が始まり、魔界は少しずつ人間界の文化を取り入れてきました」


 ヒカリの挨拶から始まり、それぞれの魔皇から人間界との交流によって魔界がどのように変化したかが語られた。


 ホムラからは、食文化について。

 以前は素材の味を楽しむ、というのがほとんどだった。

 けれど、人間界から様々な料理が伝わり、今ではその素材を活かしよりおいしい料理にするにはどうすれば、と考える魔族が多く生まれている。


 ハヤテからは、娯楽について。

 以前までは、遊びといえば単純なものばかりだった。

 けれど、ボードゲームなどのおもちゃが伝わり、今では頭を使うという楽しみも生まれている。


 アオイからは、魔道具について。

 以前は、そもそも魔道具という物は存在しなかった。

 けれど今では、人間界へと輸出する魔道具が数多く作られている。


 メイからは、文学について。

 昔から、本を執筆する魔族はいた。

 しかしその人数が少ないこともあって、内容の発展があまり見られなかった。

 けれど、人間界の本がもたらされたことにより、豊かな想像力を働かせることができるようになった。


 レイからは、武具、とお酒について。

 武具が魔界にもたらされたことで、力任せに戦うだけでなく、武術を極めることの大切さが広まった。

 また、今では武器としての強さだけでなく、美しさを楽しむ文化も生まれている。 

 それと、お酒おいしい。


 そしてヒカリは、そのような文化が広まった結果、魔族の間で増々人間界への興味が広がっていることを話していた。


 皆の話が終わり、最後にヒカリが締めの挨拶をして終わり、かと思ったタイミングで


「ご存知の方もいるかと思いますが。魔族の言葉は人間族にとって発音しにくく、私たちの名前は人間界で呼ばれることはありませんでした。ですが、今の私たちにはハクトさんからいただいた名前があります。火魔皇はホムラ、風はハヤテ、土はアオイ、水はレイ、闇はメイ。そして、私はヒカリです。今後は是非、名前で呼んでいただけたらと思います。それでは最後に、このイベントを切っ掛けとして今後の魔界と人間界での交流がますます活性化することをご祈念し、挨拶とさせていただきます」


 と、しれっと俺が皆の名前を考えたことを公表していた。

 まあ最後はともかく、流石は魔界の代表、といった挨拶だったな。

 ……というか俺、この後に挨拶するの? まじで?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ