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異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
最終章 

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203/206

第193話 会議でお肉、されど進むよ

 とりあえずはイベント開催に必要な手続きなどを含め、必要な説明は全部できたはずだ。

 ……説明用のメモを見ながら話したし、何か忘れている事とかはないよな?

 何だか不安になってきた。


「イベントについての説明はこんな感じかな。とりあえず、今までの説明でわからない事とか聞きたいことはあるか? ……それじゃあ、ホムラ」


 そう尋ねたところ、ホムラの手が挙がった。

 今回は人数が多いので、挙手してから話してもらうようにお願いしたからだ。

 ……皆が色々と話しだすと、俺じゃあ収拾がつかなくなってしまうし。


「おう。それじゃ聞きたいんだが、今回のイベントは何日やる予定なんだ?」


 ……あ、やべ、説明してなかったじゃん。

 

「ごめん、説明を忘れていたよ。とりあえずは二、三日くらい、長くても一週間くらいで考えているかな」


 こうしたイベントって、土日の二日間くらいの短い期間が多いイメージだ。

 百貨店とか、常に何かしらのイベントを行っている場所だと、もっと長い期間でやっているだろうけどな。


 ただ、この世界に来てからあちこち外食に行ったけど、ほとんどが個人経営のお店だった。

 だから、出店を出す場合は元々のお店はお休みってことになるだろうし、短い期間の方がいいだろう。

 ……と思ったのだが。


「うーん、それじゃ短すぎるんじゃねぇか? 人間界の祭りとかに立ち寄ったことは何度もあるが、短くても一週間くらいはやっていると思ったぜ。最近はそれを参考に魔界でもやってるが、長いと一ヶ月以上やってる時もあるな」


 一ヶ月!?

 一週間くらいならわかるけど、流石にそれは長すぎないか?

 ……いや、この世界でフードフェス的なイベントが一般的じゃないのかもしれないな。


「あー、えっと。今回のイベントだと出店をやるから、本来のお店はお休みになるってことで、あまり長いのは避けた方がいいと思ったんだ。それと、この世界では飲食店が宣伝とかの為に遠くで出店する、ってのは一般的じゃないのか? ……えっと、アキナ。答えてもらえるか?」


 疑問に思ったことを発言してから、これホムラじゃわからないよな、と気づいた。

 ……皆で自由に話すってやり方じゃないから、色々と難しいな。


「そうね。今井商会みたいに商会でやっているお店では、そうしたこともやっているわ。ただ、個人でやっているお店では、ほとんどやっていないんじゃないかしら。少なくとも、私の知る限りでは見たことはないわね」


 あー、やっぱり。

 ……ってあれ? これってまずいのでは?


「もしかして、出店を募集しても参加できるお店がほとんどないってことか? ……もしそうなら、集まってもらった皆には申し訳ないけど、計画を見直さないとかも」


 世界が違う、ってことをもっと重要視して考えるべきだったな……。

 

「いんや、今回は魔界から出店するだろうし大丈夫なんじゃねぇか? 魔界では気分で店を休みにするってこともざらだしな。店に来た奴も次に空いたときに来るかー、って感じであんまり気にしてないしな」


 魔界、自由過ぎる。

 けど、それなら魔界の方は問題なさそうだ。


「むしろ、人間界に興味のある魔族は多いから、出店希望が殺到する可能性もあるわ。……そう考えると、開催期間は長い方がいいかもしれないわね。日数を区切ってお店を入れ替えることもできるし」


「とりあえず、わたしの商会は問題ないわよ。それと、イベント会場の範囲を広げてこの街の飲食店が多く入るようにするのもいいと思うわ」


「臨時で雇う。完成品なら可能」


「出店についてだけど、売るだけじゃなくて展示ってのも可能かい? 私や、他の魔族が製作した魔道具を展示する、というのもやってみたいね。もしも購入したいと――」


「あたしの魔道具なら、売れるぜ! 臨時の店員――」


「なら、あたいは酒を試飲させたいねぇ。流石に無料だと――」


「範囲が広がるなら、警備も――」


 ……ああ、皆が一斉に喋り始めてしまった。

 こうなると、俺では収集できないな。


 どうしようかと思いリューナを見ると、問題ないとばかりに頷いた。

 そして、一度大きく手を叩くことで自分に注目を集め、


「とりあえず、ハクト様の説明で疑問に思ったことを確認しましょう。質問等がある方は挙手をお願いします。……いないようですので、次に進みますね。次は、そうですね。皆さんも様々なアイディアがありそうですので、それを挙げていただくのが良さそうですね。ハクト様、問題ないでしょうか?」


「ああうん。……これ以降の進行はリューナにお願いしてもいいかな? 何かあれば言うから、俺に確認せずに進めてもらって大丈夫」


「わかりました。では、アイディアを募ろうと思いますが、この人数では内容を絞る必要がありますね。……そうですね、まずはイベントの大枠に関してのアイディアをお願いします」


 ……変なこと考えず、進行もリューナに任せた方がよかったな。

 というわけでリューナの進行の下、話し合いは滞りなく進んで行った。



 その後の話し合いは、昼食を挟みつつも問題なく進んだ。

 ちなみに昼食なのだが、神様からもらったお肉をすべて提供し、ヒカリを中心にソフィアとメイ、リューナで料理を作ってくれた。

 魔皇が料理を作るという事で、メレスが遠慮したり(本人たちが全く気にしていないので、メレスも気にしないことにした)、途中シーラがお酒を取り出して飲みそうになったり(レイが頭をひっぱたいて止めた)、ハヤテが何かを企んだり(ヒカリがにっこりした)と、ちょっとしたことはあったけどな。


 それと、ヒカリに連絡が来ることが何度かあったけど、ヒカリが直接出向くことはなかった。

 今の所、新しいやり方で上手くいってるみたいだな。 


 今回の話し合いの結果、開催期間については最低一週間として、期間を延長するかは参加するお店の数次第、という形にした。

 

 範囲に関しては、どうせなら教会の土地全部が範囲としてしまおう、ということになった。

 この街はソフィアの影響もあってか、別の文化を受け入れることにあまり抵抗がないらしい。

 それに、教会の近くというのは善良な人が集まりやすい。

 そんあ背景もあって、今回は魔族が実際に街中を歩き回るということになるが、きちんと説明することでむしろ商機だと乗り気になる人が多いだろう、とのことだ。


 開催時期に関しても決定し、約三か月後とした。

 これが決まっていないと、俺たちだけでなく参加者側もきちんとしたスケジュールが決めづらいからな。


 警備に関しては俺が考えていた通り、魔皇が信頼する魔族への依頼と冒険者ギルドを通じた依頼を出すことで決まった。

 冒険者に関しては今井商会お得意な冒険者グループがいくつかあるらしく、まずはその人たちに事前に相談するとアキナが請け負ってくれた。


 魔族側の参加者については、それぞれの魔皇が所有している土地に住む魔族を主に招待することになった。

 人間界で悪さをしそうな人物がいなさそうなのと、何より人間界で何か問題が起きた場合には魔皇が代表として責任を取れるから、と言ってくれた。

 

 言葉に関しては、ハヤテとタニアから妖精族を推薦された。

 魔族が出店しているお店に通訳として派遣し、何時間かで交代する形でなら可能そう、とのことだ。

 精神が幼い小妖精では不安だけど中妖精以上であれば大丈夫、なんてハヤテとタニアから言われたけど、本当に大丈夫かちょっと不安だ。

 まあ、こういう時はハヤテはきちんとしているし、いつも一緒にいるタニアも大丈夫と言っているし、問題ないはずなんだけどな。


 他にもいくつか問題が挙がったのだが、その中で解決方法が異世界だな、なんて思うものもあった。


 例えば出店に使用する建物や調理器具はどう用意するのか、なんて問題が出た。

 建物自体はこちらが用意するとしても、食材を保存する場所や、調理機器などの盗難が懸念されるな、なんて思ったのだけど、収納の魔道具を使えば全部解決だった。

 ……やっぱり魔法がある世界だと、俺の常識とは違う考え方が必要になってくるなぁ。

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