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異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
最終章 

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第190話 めんくらう

 次の日、さっそくクレアから連絡が来た。


 昨日の夕食時、家族そろって食事ができたので、その場でクレアの父親である国王に報告したそうだ。

 するとあっさりと、問題ないとの返事が返ってきたとのことだった。


 また、その場でクレアには今後魔界関係は任せる、といったことも告げられたらしい。

 最近は、俺を通じて魔皇たちと交流をしたり魔皇の城に招待されたり、という実績から、魔界担当大臣として任命することを検討していたらしい。

 ……俺が言うことではないんだけど、そういう話ってもっと違う場でやったほうがいいんじゃないか?

 

 夕食はパスタだったのですわ! なんて報告もあったけど、それを聞いた俺はどんな反応をすればいいんだろうか?


 それと、皆の予定が確定し次の話し合いは十日後になったということだった

 場所に関しては当初は前回と同様にお城を使わせてもらう予定だったけど、俺の家にある会議室へと変更してもらった。

 

 前回場所を借りたお城の部屋よりは狭いけど、魔皇の城から直行できる転移門があるしな。

 それに、今回は俺が魔皇を呼ぶことに決めたから、やっぱり俺が場所を提供するのが一番いいだろう。

 むこうは気にしないかもだけど、王城に魔皇が来るっていうのはそれなりに準備が必要だと思うし。

 ……まあ、リューナには準備を手伝ってもらうことになるけどな。


 日付が決まったので、改めて魔皇全員に連絡したところ、全員から参加できるとの返信をもらった。

 ヒカリはいつ魔族に頼られるかわからないけど、あえて自分以外の魔族に任せて、こちらに参加してくれるみたいだった。



 さて、それでは話し合いに向けて準備に集中しよう、というわけにもいかず、いくつかの予定をこなした。


 まず、ユズが製作している魔界版の人生双六の試遊を行った。

 場所は俺がお願いしたこともあり俺の家だ。

 ハヤテも参加する予定だしな。

 

 ……というか、これからこういったことは俺の家でやった方がよさそうだな。

 俺用の区画のどこかをそれ専用の部屋にするのもいいかもな。

 来るのは俺の知り合いだし、そもそもあの区画だけでも広すぎて持て余しぎみだしな。


 ちなみに俺の家を見たユズが、


「いつの間にこんなに大きな建物ができたの!? 前は教会の横には何もなかったよね!? ……えっ、ここがハクトのお家なの? ええー!!」


 と驚いたり、家の中に入ってからも


「ひ、広すぎるよー! なんで外と中で広さがこんなに違うのー!?」


 と元気よく叫んでいた。

 ……この時、そういえばユズはまだ俺の家を見たことがなかったな、とか、先に簡単に説明しておけばここまで驚かなかったかもな、なんて思ったけど、よく考えたら他の皆は初見でここまで驚かなかったし、ユズが特別なだけなんだろうな、多分。

 

 さて、肝心の双六だが、色んな人に遊んでもらえるようにとあえてシンプルな方向になっており、基本的には自分の番になったらサイコロを振る、止まったマス目によってはお金の増減が発生するくらいのルールとなっていた。

 ただ、魔界っぽさを演出するための工夫もきちんとあった。

 

 まず、ゲーム開始時に自分の属性を選択する。

 双六上に各属性のエリアが設定されており、そのエリアのマスに止まった時、自分の属性と一致している場合にはマイナスの指示を無視する、追加で何マス進む、などの何かしらその属性のみ受けられるメリットがマスに書かれていた。

 魔界にはそれぞれの属性の魔力が豊富な場所があり、それを双六に組み込んだって感じだな。


 また、マス目の指示には、風魔皇と仲良くなり風魔法で運んでもらった。〇マス進む、マーフォークの船に乗った。〇マス進む、温泉ラーメンを皆にご馳走した、〇円払う、のように、指示だけでなく魔族や魔界に関連する事柄も書いてあり、この双六を遊ぶことで魔界や魔族に詳しくなったり親近感を得てもらおうといった工夫もされていた。

 ……ただ、妖精関連のマス目が随所に見られ、流石に多すぎるよ~、とハヤテに指摘されていた。


 他にマス目事態に変な部分はなさそうということで、実際に試遊してみよう、ということになった。

 いつも同行しているリューナ、図書館にいたソフィア、メイを加えた六人で遊んだのだが、製作者はユズということもあって双六は楽しく遊ぶことができた。

 


 次は、レイ経由でシーラからの連絡があり、俺の家にある図書館に招待することになった。

 もちろん、ソフィアからは許可をもらったし、お酒に関する漫画も棚に並べておいた。


 シーラは、様々なお酒の炭酸化を試している内に新しいお酒の味の探求に火がついたらしく、異世界のお酒について早く知りたい、とレイに会う度に催促されているらしい。


 というわけで、レイとシーラが俺の家にやって来た。

 リューナはもちろんいつものようにいるし、ソフィアとメイも当たり前のようにやってきている。

 ……というか、今後俺の家で何かするときは大体この三人はいそうだな。


 レイは俺の家を探索したがっていたが、シーラはそれよりも図書館に行きたがったのでレイもそれに付き合うことにしていた。


 図書館につくと、シーラはすぐに


「そんで、酒について描かれた本、ってのはどこだい? まずはカクテルってやつが描かれた本を読ませてもらいたいね」


 と希望したので、お酒関連の漫画がある棚と、カクテルを作る描写があった漫画を紹介しておいた。

 それを聞いたシーラは、漫画を手に取るとすぐに読み始めた。


 それから五分ほどして、


「……っといけねぇ。本の内容が面白くてつい夢中になっちまったぜ。きちんと読むのは後の楽しみにして、先にカクテルについて探さねぇとな」


 と呟いて、本をパラパラめくり出した。

 ……お酒のこと以外どうでもいいって感じじゃないし、本も丁寧に扱っているし、今のところ問題はなさそうだな。

 なんて思っていると、シーラが急に収納からお酒を取り出し、調合し始めた。


 これも想定していたというか、やるのはいいけど本や床にはこぼさないこと、ときちんと伝えてある。

 ソフィアの図書館では飲食可だし(というかソフィア本人がたまに何か食べてる)、本には状態保存の魔法がかかっているので、仮に本にこぼれても濡れることはないみたいだけど。


 そんな様子のシーラを見たレイが、とりあえずは問題なさそうなので俺の家を探索したい、と希望した。

 別に外に行くわけでもないので俺だけで案内しようとしたのだが、何故かシーラ以外の全員がついてきた。


 俺の家だが、あれからさらに建築が進み、内装も自分たちで手をいれる部分以外はほとんど完成してた。

 俺用の区画は家具とかは何も配置していないので、図書館、仕事用の区画、魔皇たち用の区画を順番に案内することにした。


 仕事用の区画を見たレイから、人間界側で会議などをしたいときに使わせてほしい、とのお願いがあり、もちろん、と快諾した。

 そういった用途も想定して作ってもらったからな。


 また、廊下などに私のコレクションを展示したい、とのお願いがあり、もちろんだめ、と固辞した。

 そういうのは自分たちの区画でお願いします。


 お城であれば、芸術品を展示するなどで対外的に財力などを誇示するのにいいかもだけど、そんなんじゃないしな。

 というか、この区画はあまり親しくない人が出入りする予定だし、掃除とか警備とかが必要になるから、極力そういったものはないほうがいいな、うん。


 それならばと、レイは魔皇たちのスペースに置くことを希望した。

 そっちの区画は俺の家だけど俺の場所ではない感じなので、他の利用者と話し合って決めて、と伝えたところ、メイと、何故かソフィアも巻き込んでひそひそと話を始めた。


 話が終わると、この区画を色々と見て回るわ、と言ってしばらくああでもない、こうでもない、と言ながらあちこちを歩き回っていた。


 レイが満足し、図書館に帰ってくると、お酒の瓶はおいてあったが何故かシーラが見当たらなかった。

 お酒でも取りに戻ったのかな? なんて思ったけど、一時間ほどしても帰ってこなかった。


 何かあったのだろうか、と心配になっていたところで、自分の部屋に行ったソフィアから


「シーラさんを見つけました。私のベッドで寝ていました」


 と、珍しく困惑した雰囲気で言ってきた。

 部屋に駆けつけたレイが叩き起こし、ソフィアに土下座させていた。

 ……魔界でも土下座があるんだな。


 シーラは利用者が自由に休める部屋だと勘違いしており、きちんと反省もしていたので出禁とかにはならなかったようだ。

 ……いつもは俺たちを困惑させる立場のソフィアが困惑していて、ソフィアには悪いけどちょっと面白く感じてしまった。

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