孵化
1.ポポロンの森-女神像
もう少しでテレサともお別れだ。俺はコイツを成仏させてやりたい。できることなら俺自身の手で。
という訳でバンシーモードの出番だ。ワッフルの巣ですっかり大きくなった雛たちのエサ待ちしている間に整形してきた。
しかしシャイなテレサは女キャラになった俺に近寄って来ようとしない。おい、何を照れてんだよ。こっち来いや。俺はテレサの肩を強引に抱き寄せると、肩から腰に手を滑らせてケツを揉んでやった。俺のチョコが欲しいんだろ。お前の気持ちは分かってるんだぜ……?
小動物のように怯えるテレサに、俺はベロリと舌舐めずりして歯列をギラつかせた……。
俺の逆セクハラはともかくとして、ウチの班員は最終決戦に向けてすっかり盛り上がっている。サガフロ2のエッグ戦直前にやるアレだ。ゲーマーってのは何かってーと会話イベントをやりたがるし、機会と見るや漫画やアニメのシチュを真似たがる。7人で女神像を囲って一人ずつ最終決戦に向けた抱負を口にしていく。この場合、大トリを務めるのは班長のガフさんだ。ゲーム初心者の集まりじゃあるまいし、そんなことは相談するまでもない。
トップバッターのリチェットがぐるりと面々を見渡してフフリと微笑む。
「問題児だらけのパーティーだ。コタタマとセブンはちょっと目を離した隙にブーンに攫われるし、人選には大いに疑問が残る。その気持ちは今でも変わらない。が、楽しかったよ」
パーティー戦の核になるのはヒーラーだ。国内サーバー随一のヒーラーたるリチェットが居たからこそ、俺たちは不毛なゾンビアタックを避けることができた。リチェットとヒール合戦をしても勝ち目がないから、敵プレイヤーはリチェットよりも先に【心身燃焼】を打つことがなかった。ヒールを使わないことで相手のヒールを封じることができる。リチェットはそういう領域のプレイヤーだ。
従って敵プレイヤーが厄介なリチェットを先に片付けようとするのは至極当然のことだった。
それら殺到してくる雑魚キャラを翻弄しキリキリ舞いにさせていたのがメガロッパだ。あまり護衛に向いた剣の型ではないのだが、常にリチェットのそばに居てくれた。だから俺たちも安心して戦うことができた。
メガロッパは目隠れキャラだが、うっとうしい前髪越しに覗く目はいつも未来を見据えている。
「サトゥさん、ADプフとの連戦が予想されます。困難な戦いになるでしょうが、このままハチを放っておくのは得策とは思えません。……いえ、私はハチを取り戻したい。あまり仲が良いとは言えませんが、仲間ですから。みんなの力を貸してください」
いつだったか俺はメガロッパとハチの仲を取り持ってやろうと考えていたことがある。けど、それはどうやら要らぬお節介だったらしい。二人に歩み寄る気持ちがあるなら俺の出る幕はない。もう放っておいても大丈夫だろう。
メガロッパのお願いに隣の饅頭屋が力強く頷いた。隙あらば女キャラの横に並ぶのがコイツだ。道中、ついぞ一人たりとて女キャラを殺傷することはなかった。それは間違った騎士道精神の発露であり、直結厨ゆえの信念の表れだった。しかしその他のパラメーターがクソのように高水準でまとまっており、追放するにはあまりにも惜しい男だった。機転が利き、腕も立つ。これでもう少し欲望を隠すことを覚えれば普通にモテるだろうに。それもまた生き方か。
饅頭屋が普段のおちゃらけたござる口調を改めて真面目くさった声で言う。
「正直に言って怖い。この先の戦いに私は付いていけないだろう。以前にサトゥさんと剣を交えて、私は自分の限界が見えた気がした。ああはなれないと思った。しかし……私を悪夢から救い出してくれたことに深く感謝している。恩には義で報いたい。弾除けにでも何にでも使ってくれ。私はそのためにここに居る」
へっ、殊勝なこったな。次は俺の番か。
俺の働きをコイツらがどう考えているのかは知らない。それを考えるのは俺の役目じゃないだろう。ただ、これだけはハッキリと言える。
「さくっとハチを取り戻してよ、さっさと帰ろうぜ。俺ぁーここに居るテレサと一緒に飲みに行くつもりなんだよ。最後の晩餐ってな。あんまり時間掛けねぇでくれよな。なに、お前らならやれるさ」
な? テレサ。
「……甘いモノ苦手なんだよ」
気取ってんじゃねーよ。脳動かすにゃブドウ糖が要るんだ。身体に必要なモンは美味しく感じるもんさ。
テレサは、まぁ俺と同じで賑やかし要員だった。パーティーへの貢献という面じゃ俺と並んでブービー賞を競うだろう。しかし戦いの合間にホッと一息吐く時間は必要だ。
このイベントが終わればテレサは居なくなる。これから居なくなるヤツに人間は優しくなれる。人間同士で殺し殺されて、ふとした瞬間に人間らしさを取り戻すのはそういう瞬間なんじゃないか。些細で、けれど大切な時間を俺たちはテレサを通して共有してる。
もっともセミ野郎にそんな感傷はないだろうがな。
セブンという男は、まぁ〜使える男だ。コイツが戦場に居るだけで敵プレイヤーは射撃を警戒しなければならないし、逆にこっち側はセブンを上回る射手は居ないと決め付けて動くことができる。それは国家間戦争ですらそうだ。セブンよりイイ射手なんて見たことがない。俺が思うにトップクラスのプレイヤーというのは、自然と近接職に偏って行くのだ。攻守のバランスがいいからだろう。その点、セブンは前衛を極めるのはサトゥ氏の役目だと割り切っているように見える。尽くす男。それがセブンの本質なのかもしれない。
意外と空気を読める男でもある。
「ちィ……。こんなのは時間の無駄だぜ。まぁ……なんだ。班長。あんたはまぁまぁだ。まぁまぁ悪くねぇ。これが終わったらウチに来いよ。ハチも喜ぶんじゃねえか」
ガフさんはニヤッと笑った。
ガフさんは多分米国サーバーの刺客だ。日本サーバーにとどまって情報を流す役割を担っている。そいつはセブンも承知の上だろう。スパイというのは、どこの誰がそうなのか分からないというのが一番ヤバい。あえて取り込んで近くに置くというのは対策の一つとしてアリだ。泳がせて誤情報を流すなんていう漫画みたいな展開は何かと無理があるものの、緊急時には米国と渡しを付けるパイプになってくれるかもしれない。米国サーバーとは別に表立って敵対してる訳じゃねーしな。
FFTごっこに巻き込まれてセブンの面倒を見る羽目になったガフさんだが、きっとゲーマーたちはガフガリオンというキャラクターの退場を惜しんだのだ。そのことが、結果的にウチの班長をラストバトル同伴に導いたのではないか。プレイヤーの総意は見えざる手となってガフさんを支えていた。そいつを人は運命と呼ぶのだろう。
運命とは人の輪の形をしている。タクティクスオウガのリメイク版がそうであるように。
ガフさんが揃いも揃った問題児どもを順々に見て、〆となる言葉を口にした。
「まぁ大体お前らの言った通りだ。勝って帰る。ハチを取り戻す。そンなに難しくはねェな。とっとと終わらすぞ。俺らにゃ明日がある。これが終わればエンディングって訳じゃねェんだ。スタッフロールにゃ早すぎる。途中も途中だが、お前らには感謝してるぜ。俺みたいな半端モンに付いてきてくれてありがとよ。もうちっと付き合ってくれや」
うぇーい。
ガフさんが俺たち一人一人にパーティー申請を投げて寄越す。予め組んでおかなかったのはセブンの先走り防止だ。
パーティー申請を受諾。
ガフさんが代表して女神像に手で触れる。
「死ぬなよ」
2.???
死出の門を潜った先。俺たちの目の前に広がったのは赤い世界だった。プライベートルームやチュートリアル空間のように、だだっ広く平坦な部屋ではない。
赤い洞窟。常設ダンジョンのヨロダンと少し似ているが、天井や床から植物とも鉱物とも付かない不気味なオブジェが幾つも突き出している。真っ直ぐ歩くには少し邪魔というくらいの数なので遮蔽物に使えそうだ。足元は湿っていて、赤い輝きが淡く視界を照らしている。光源の心配はなさそうだが、遠くに立っているヤツの顔の判別には少しばかり気合を入れる必要があるだろう。
ざっと見渡した限りハチの姿はない。曲がりくねった道の向こうに囚われているのか。少なくとも自力で脱走するのは難しいのだろう。
単独で待ち構えていたプフさんが、メガネをくいっと指で押し上げた。両手を広げて俺たちを歓迎してくれる。
「ようこそ私のプライベートルームへ」
すかさずセブンが棒手裏剣を投げつける。それを予期していたかのようにあっさりと指で挟んで止めたプフさんが、棒手裏剣をじっと観察してからひょいとセブンに投げて返した。何事もなかったかのように話を続ける。
「以前に私は運営によってコンテンツが異なると言いましたね。あなた方が今まさに目にしているこれがそう。私はダンジョンマスターの一人です」
ダンジョンマスターってのは?
「プライベートルームの変形と改造。最深部に眠る母体を罠やMOBを駆使して守る、というのが大まかなゲームの流れです。分かりますか。私たちの種族は【ギルド】の母星に攻め入ることを期待されています。ゲームの内容は期待される役割へと沿ったものになる。あなた方の場合は……どうでしょうね? ヒントは散りばめられているようですが、現段階ではまだ何とも言えません。天使NAiの存在がゲーム性を複雑なものにしている」
……ハチはどこに居る? どうして攫った?
するとプフさんは俺たちに背を向けて歩き出した。すぐに肩越しに振り返り、手招きして言う。
「ご案内します。こちらへ」
セブンが無言でプフさんのあとを追う。大人しく付いていくようだ。……攻撃しても無駄ってことか? セブンに倣って俺たちも洞窟の中をトコトコと歩いていく。
プフさんの声は陽気だ。普段よりも少し早口になっていて、己を律してはいるようだが遠足に出掛けるガキンチョのようにウキウキしているご様子。足取りも軽い。
「あなた方はゴミではない。私はそうも言いましたね。その確信は未だに揺るぎません。宇宙は広く、様々な種族が居ます。その中には驚くほど悪意に……私たちの認識では悪意と判定される感情に、ということになります。それに満ちた種族も居る。生まれた環境がそうさせるのです。彼らに罪はないなどと綺麗事を言うつもりはありませんが。反りが合わない種族というのは居る。ですが、兵士としては適している。あなた方の場合で言うと……月にウサギが住んでいなくて良かったですね、ということになりますか。あれ、面白くなかったですか? ジョークのつもりだったのですが……」
チラチラとこちらを振り返るプフさんが自信を失ったような顔をした。
軽口の応酬なら俺の得意分野だ。
いいや、ゆっくりと吟味してる余裕がないのさ。生憎と俺らは歩くのがどうにも苦手でね。地面がつるつるしてて転びそうになる。これもあんたの言う罠の一つなのかな?
プフさんはニッコリと笑った。
「ダンジョンにも色々とありますが、私はどちらかと言えば一貫したテーマを決めるタイプなのです。例えば、冒険者が母体に辿り着く前に全滅させるのは難しい。ならば母体が戦いやすい環境を作る。考え方は色々です。どれも一長一短があって、母体を戦力として数える場合はどうしても被害が出ます。その被害を補う工夫をしなくては。仕掛けをシンプルにして、避けようのないものにできれば最高ですね。ですが、そのようなダンジョンにあなた方はわざわざ足を運びますか? 他にもダンジョンはあり、もっと簡単に攻略できる場所もある。と、まぁ考えて行ったらキリがありません」
客寄せの目玉商品が必要ってことか。面白いな。俺たちの場合はそいつがハチってことになるのかな?
「とんでもない。私は彼女に期待しているのですよ。素晴らしい資質です。元【敗残兵】のメンバーは本当に素晴らしい。もちろん【目抜き梟】も捨て難いですが、彼女たちはリアルの動画配信を大いに楽しんでいるようですから。その邪魔はするのは忍びなくて」
……話の方向性が妙な具合になってきた。
「サトゥも最初は今のあなた方のように私を疑っていました。彼はとても猜疑心が強くて、しかもそれを表には出そうとしない。説得に苦労しました……。ですが、その甲斐あって今となっては……」
曲がり角の向こうから聞き慣れた声が飛んできた。
「ダンジョン最高ー!」
バッと顔を見合わせた俺たちは、洞窟の壁に張り付いてひょこっと曲がり角から顔を出した。
怨霊を率いたサトゥ氏が輝くような笑顔で地べたに転がっている宝箱に頬ずりしていた。怨霊の一人の肩にガッと腕を回し、
「りっちゃん! 今の連携は完璧だったな! ここは夢のワンダーランドかよ! 次も今の調子でっ……」
サトゥ氏とリチェットさんの目が合った。
プフさんの動向を探るべく潜入し、最終的にはダンジョン生活を謳歌していたらしいサトゥ氏は、小さく「もるぁっ」と威嚇とも驚愕とも付かない鳴き声を上げた。
スッと表情を平坦にしたサトゥ氏がゆっくりと鞘から剣を引き抜き、剣先をプフさんに向ける。
「この時を待ってたぜ、ダンジョンマスター。ハチを連れ戻す。それが俺の真の目的さ」
なるほどな?
折良く洞窟の奥からパタパタとハチが駆け寄ってきた。
「サトゥさーん! エサの時間スよーって、あ! セブンさん! 追い掛けて来てくれたんスね! サトゥさん! 俺ぇ、嬉しいっス!」
ははん? 俺はぴんと来た。
以前にハチはセブンとの仲が進展しないことに焦りを感じていた。その時は俺が諭してやったのだが、ハチの不安を完全に解消することはできなかったのだろう。
ハチはプフさんと共謀して狂言誘拐を目論んだ。サトゥ氏は最初こそハチのプチ家出を諌めようとしていたのかもしれないが、今となってはこの体たらくだ。むしろハチを口八丁で丸め込んで今に至る、と。セブンの愛情を試すだの何だのと理屈を付けてハチの家出を援護射撃する側に回ったのだろう。
ふむふむ。なるほど。そういうカラクリか。
プフさんがメガネをくいっと押し上げて種明かしを始めた。
「今回のイベントで私が腐心したのは、いかに円満にガムジェムを手にするかという点でした。運営側がプレイヤーの報酬を狙うというのは誉められたことではありませんから。とはいえ、私としてもガムジェムを諦める訳には参りません。あれはあまりにも怪しい。ョ%レ氏は現状を打破する新技術を開発したのかもしれない。そのように考えました」
だとしても、それをあっさりと渡すかね?
「隠すつもりはないようですね。レイド級にガムジェムを与えている。いずれにせよ、捨て置くことはできません。私は追い詰められました。力尽くでガムジェムを手にすれば、私はプレイヤーたちの信頼を失ったでしょう。運営なのだから勝って当然じゃないか、と」
言っちゃ悪いが、その不満を完全になくすのは無理だぜ。
「……でしょうね。しかし不満を和らげることはできます。一つは、プレイヤーたちの協力を仰ぐこと。そしてもう一つは……」
プフさんの髪がザワザワと波打つ。
「圧倒的な力を見せつけることです。イベントも終盤……。始めましょうか。冒険者たちよ」
いや、やめとこう。
俺はあっさりと言った。
ガムジェムはあんたの好きにするといい。
悪いが、あんたに構ってる暇はない。俺らは忙しいんだ。
言うが早いか、サトゥ氏がダッと地を蹴って逃げ出した。
追え! 手足の一本や二本は構わん!
リチェットさんとメガロッパさんが嬌声を上げてサトゥ氏を追う。
ハチは嬉しそうにぴょんと飛び跳ねてセブンに抱きついていた。
セブンは舌打ちして、
「下らねえ幕引きだ。……ハチ、帰るぞ」
ハチはきゃるるんと頷いた。
「はぁーい!」
俺はプフさんの肩をぽんと叩いた。
ま、そういうことだ。圧倒的な力とやらはいずれまた、な。
俺たちはサトゥ氏を公開処刑した。
……これで何度目だ。サトゥ氏を公開処刑するのも段々飽きてきたな。工夫が必要だ。もっと趣向を凝らして、もっとエンターテイメントに。例えば……恐怖の脱出ゲームというのはどうだろうか。俺はプフさんのダンジョンから発想を得た。
サトゥ氏の処刑を見届けて、俺はテレサと共に夜の街に消えて行くのであった……。
かくしてホワイトデーイベントは幕を閉じた。
全サーバーでトップの成績を収めたプフさんはガムジェムを手にし、決して少なくないプレイヤーを敵に回した。
おそらくはョ%レ氏の目論見通りに。
そして俺は……。
3.山岳都市ニャンダム-ティナン姫の屋敷
パチン、と泡が弾けるような音がして、俺の手足に刻まれた鎖の紋様がほどけて消えた。
おお、手足が軽くなったぜ。助かったよ。ありがとな、モンブラン。
ティナンにしては育っており、色っぽい男子ティナンが長い髪を搔き上げて笑う。
「別にいいんだけどさ。どこで貰ってきた? ヒューマンにしては高度な術だ」
ティナン四天王の一人、地の武将モンブランは【四ツ落下】を使うことができる。種族人間などよりもずっと上手に。
俺がFFTごっこに付き合っていたのは、大量の魔石を手に入れるためだ。無論、このモンブランを買収するためである。
ウサ耳どもは実によく働いてくれた。イチャ付くのに邪魔なもぐらっ鼻を隔離してまとめて始末してやったのだ。むしろ俺に感謝して欲しいね。
俺はモンブランの問い掛けを「どうだったかな」とはぐらかして、武家屋敷をあとにした。
ポケットに両手を突っ込んで山岳都市をトコトコと歩く。
(……シンイチ。首尾良くやったようだな)
よう、ウッディ。顔を出すなよ?
お前は名実共に俺の切り札になった。
お前が復活したことを知っているのは俺とモンブランだけ……。モンブランには口止めをしておいた。一年分の菓子と引き換えにな。お前をこんな目に遭わせたカラーテリアはどうかな? 自分のスキルを解く方法があると吹聴して回るかね? そこまで間抜けじゃないと信じたいが……。
(お前の勝ちだ、シンイチ。手足にはペイントを施しておけ。一目でそうとは分からないだろう)
だろうな。
俺は雲一つない青空を仰いだ。
青空の向こうで、天国に居るテレサが俺に手を振ってくれているような気がした。
ポケットに突っ込んだ手を機械化し、黒い金属片を細かい粒子に分解して操る。ナルトが影分身を使うことで螺旋丸を習得したような感覚だ。デサントとなり、ウッディがスペアボディを増やしたことで俺は以前とは比べ物にならないほどの力を手にしていた。
作り出した黒い魔石を握りしめて、俺は山岳都市の大通りを歩いていく。
この俺がギルドマスターだ。
これは、とあるVRMMOの物語。
災厄の権化、再始動……。
GunS Guilds Online




