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春の葉の終わり

茂木がリアノンへ素早く斬り込む。リアノンは辛うじて、しかし不可能ではない防御を見せる。リアノンは体を翻し、一閃で茂木の首をほぼ切り落とす寸前だったが、茂木は電光石火の反応でかわす。


茂木は身をかわすと刀を投げる。リアノンはこれをかわすが、驚くべきことに茂木は彼より先に動き、頭の下を蹴り上げてリアノンを後方へ吹き飛ばす。茂木は刀を掴み、悪意に満ちた笑みを浮かべると、狂気じみた眼差しで再びリアノンに襲いかかる。


リアノンはこれを遮り、刀の柄で茂木の左肩を軽く斬りつける。茂木も即座に反応し、リアノンの右肩を同様に軽く斬りつける。


リアノンはさらに現れた春葉を使い、茂木に突進する。茂木は春葉による数発の斬撃を受け、一瞬よろめくがすぐに立ち上がる。その瞬間、彼はリアノンを攻撃し、彼女の胴体の前面に新たな斬傷を負わせる。


茂木は素早くリアノンの胸を刺し、内臓を貫くが、リアノンは唾を吐き出すと茂木の肋骨を刺し、肝臓を貫いた。


それでもモギは諦めない。口と全身の傷口から血が噴き出し、滴り落ちる。モギは電気能力を使うが、今度は手を上げ人差し指と中指を突き立てる技法を選んだ。


銃のように指を構えると、そこに電気を集めて凝縮させる。モギは有利な位置でリアノンを狙う。リアノンは今何が起きているのかと訝しむ。


「電圧射撃」と呟く茂木。指先に集まった電気が弾丸のように放たれる。


突如、放たれた電撃がリアノンの胴体を貫く。腹部は焼けたように黒く変色し、深刻な損傷を負った。


だがリアノンは諦めず、跳躍葉の力でモギの背後へ回り込み奇襲を仕掛ける。攻撃はモギに阻まれるが、狂気じみた笑みを浮かべたモギはリアノンの胸と首に二つの斬撃を刻み、致命傷寸前に追い込む。


「さて、リアノン、どうやらお前は大きく遅れを取ったようだな」モギはその笑みを浮かべながら言った。


「そうじゃない。お前が俺をかなり苦しめているだけだ」とリアノンは言った。


「そのうち分かるさ、リアノン。ところで、お前には別の名前はないのか?」とモギは言った。


「どういう意味だ?」とリアノンは尋ねた。


「ずっとリアノンって呼んでたら『アノ』(クソ野郎)みたいになっちゃうだろ。他に名前ないのか?」とモギが返した。


「友達はリアって呼ぶけど、それ以外はないわ」とリアノンが言った。


「じゃあなんで最初から言わなかったんだ! そうすれば俺がリアノンって言い続けることもなかったのに!」モギが叫んだ。


「ええ、人に付けられたあだ名はあまり使わないの」とリアノンは言った。


「いつも使うべきだ」モギはそう言うと、再び攻撃を仕掛けた。


次の動きに集中していたモギとリアノンの間で剣が交差した。一瞬の動きでリアノンはモギのバランスを崩し、その隙にモギの頭部、顔面を狙った。


幸いモギはかわしたが、リアノンの刀の刃が頬をかすめ、小さな傷を残した。モギは回転しながらリアノンの頭部を蹴り、彼女は刀を置き去りにして後方へ倒れた。


「武器がなくなったようだな」とモギは近づきながら言った。


「武器がなくても戦えないなんて誰が言った?」とリアノンは言い返した。


リアノンは自身の能力で生み出した春の葉を一本掴むと、それを刃として使いモギの体を軽く斬りつけた。そしてモギに近づき、春の葉を投げつける。それはモギの左肩を貫通し、モギは刀を落とした。


だがモギは諦めない。刀が地面に落ちる前に右手で柄を掴み、リアノンへ横薙ぎを放つ。しかしリアノンは既にモギの背後に春葉を配置しており、それらがモギの背中を貫通した。


傷口から血を吐きながらも、モギはリアノンが地面に倒れるのを防ぐように立ちはだかり、笑みを浮かべた。素早くリアノンの体に十字の斬り傷を追加し、大きな傷を負わせた。


「くっ…どうやら俺の番だな、ははは…」傷口を押さえながら血を吐き、リアノンは言った。


「結局、お前は良い相手だった。お前のせいで、俺は進化できた、ハハハ…」モギは言った。


「さようなら。次の人生では、俺が勝つかもしれないな」リアノンはそう言うと、息絶えて地面に倒れた。


「どうやら戦いは終わったようだ。我々の勝利だ」と、全てを見守っていたフクゼが言った。


「最初に攻撃されたのは私だから、全て私の手柄よ」とレベッカが自慢げに言った。


「お前は何もしてない」とフクゼ、ドレイケン、シャキオンが口を揃えた。


注:彼らは戦いが終わる前に到着し、ちょうどリアノンが変身した瞬間だった。


茂木は止まり木から降りて他の者たちのところへたどり着く。少し歩いたがよろめく。茂木は地面に倒れそうになるが、福瀬が支え、レベッカへ渡すと彼女が受け止める。


「おい、そんな投げ方するなよ」とレベッカが言った。


「ああ、でも長くは待てない。今は休まねば」と福瀬は言った。


「おい、せめて飯くらい奢れよ。お前は大したことはしてないだろ」とドレイケンが言う。


「そうだな、俺は首領を倒したし、その後はずっと芥川とレベッカの戦いを観戦してた」と福瀬が答える。


「それに、そもそもあの連中をここに引き寄せたのは俺だし、全員倒したのは俺たちだ」と福瀬が続けた。


「じゃあ俺は何をすればいいんだ?」と福瀬が言った。


「それじゃ確かな証拠にならない」とドレイケンが言った。


「まあ、この戦いで俺たちの魂と肉体は一つになり、友情も深まった」とシャキオンが言った。


「おい、そんな言い方するなよ、めっちゃ変に聞こえるぜ」とドレイケンが言った。


「まったく、このプライドの高い奴の口から出る言葉はいつも下品なんだよ」と福瀬が言った。


「まあ、とにかく、ボスがこいつらに報奨金を渡さないことを願うよ」とドレイケンが言った。


街の別の場所、傭兵事務所では、全員が地下駐車場にいた。スリーは周囲を見渡し、セブン、ナイン、ファイブ、そして新旋と共に移動する車へ向かった。


「おい、聞いてくれ。俺たちはチェーンでトレーラーを連結したトラックで行く」とスリーが言った。


「ツーと他の連中は普通の車で移動だ。俺たちがトラックを使うのは、砂漠みたいな地域を長距離移動するからさ」とセブンは煙草をくゆらせながら言った。


「なるほど、それなら納得だ」とスリーは頷いた。


「おい、ツーの姿が見えないぞ」とスリーが言った。


「ツーはとっくにフォー、シックス、ツタコと一緒に出発した。彼らは問題なく出発できたんだ」とセブンが答えた。


「まあ、そういうこともあるさ」とスリーは言った。


「何言ってんだ、この野郎! ついさっき出発したって言ったばかりだろ」とファイブが怒鳴った。


全員がバンに乗り込んだ。セブンが運転席、ファイブが助手席、スリーとシックスはナインと一緒に後部座席へ。


「待てよ、シヌセン、あいつを迎えに行かねば」とスリーが言った。


「とっくに来てるぜ、バカ」と真ん中の席に座ったシヌセンが言った。


「うわっ! ちくしょう、驚かせやがって」とスリーが叫んだ。


「大げさだな、来たのは10分前だ」と新選が言った。


「10分待ってたって?俺を驚かせるためだけに10分も待ってたのかよ」と三が言った。


「お前だけじゃねえぞ」と新選は笑みを浮かべて言った。


「まあ、クソ野郎、黙っててくれよ。地図取って将軍区に行くんだ」とファイブが言った。


「お前、そういうのダメだろ」とナインが言った。


「黙れ、クソ!」とファイブが叫んだ。


全員が地下室を出て、通りを車で走り出す。セブンは運転しながら何か考えているようだったが、やがてファイブの指示に従ってただひたすら走り続けた。


すでに全員は分かれていた——ツー、セブン、イキュレンはそれぞれ別の道を進んでいた——セブンが運転中、ファイブが道を間違えたせいで偶然道に迷うが、結局ファイブが地図を逆さまにしていたせいで大きく方向を変えた。


「そんな事故を起こすのはスリーだけだと思ってた」とセブンが言った。


「黙ってろよ」とファイブが苦々しく言った。


セブンは正しい場所を通り抜け、いくつかの地区や都市を横断する。しかしその後、何日も何日も同じ通りを何度も通り抜け、やがてナインと交代して休むことにした。ナインが運転する間、彼は後部座席に座る。


車が前進するにつれ、セブンの頭には何かが浮かぶ。何人かの人の姿が思い浮かぶが、特に二人の人物が浮かぶ。しかし彼は最初の一人と、その人物に関する何かだけを覚えている。


彼の脳裏には、聞こえない言葉を口にする男の姿が浮かぶ。しかしその記憶が過ぎ去る瞬間、セブンは眠りに落ちた。


セブンが眠っている間、皆は彼を休ませた。彼の心に何かが巡っているのがわかり、何かを再体験しているようだった。記憶か何かを。セブンは深い眠りの中、あの男について考えていた記憶の中から、ある言葉やその人物を思い出した。

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