【打ち上げ編・最終話:白檀の余韻と、止まらない「欲」】
場所:打ち上げ会場・モニター前(全編上映終了)
五郎:「(モニターをうっとり見つめて)……いやぁ、良かった。あの『菜の花色の紬』のシーン。でも監督、あそこから先ですよ! 祝言の夜のこと、もっとこう……指先の絡め方とか、白檀の煙の揺れ方とか、細か〜く描写しても良かったんじゃないですかね? 読者もそれを求めて……」
江:「(隣で氷のような冷たい視線を送る)……何を言っているの、この人は。そんなに詳しく書いて、これ以上何回分増やすつもり?」
五郎:「……ひっ。い、いや、芸術性の話だよ、芸術性の!」
お愛:「(にっこりと微笑んで)私は、とっても幸せでした。正式に五郎様と結ばれて、最期まで一緒にいられたのですもの。……側室という『器』の中でも、心は自由でしたわ。監督、素敵な物語をありがとうございました」
忠勝:「(腕を組み、ニヤニヤが止まらない)……ふふん。見たか、俺のあの立ち回り。パラレルとはいえ、五郎殿とお愛殿のために『家康』という仮面を逆手にとって道を切り拓く俺……。やっぱり徳川最強の盾は、こうでなくてはな!」
正信:「(算盤を弾きながら)……三成殿。やはり第二話の『数正出奔』の裏で、私が三河の全商人を動かして兵糧を独占するシーンを入れるべきでは?」
三成(天海):「非合理的だ。それよりも、私が川越の喜多院で経典を読みながら、五郎殿の苦悩を千里眼で見抜くシーンを加筆すべきだろう。監督、このあたりの脚本、我らで少し整えておきますぞ」
阿茶:「(扇子で二人を叩く)やめなさいってば! これ以上話を長くして、また監督を困らせる気?」
滝丸からのメッセージ
パラレル番外編・二作品、いかがだったでしょうか。
「こうだったらいいな」という想いを込めて書き上げた世界線です。
特に、五郎とお愛が正式に結ばれるパラレルワールドは、これまでの物語の因果を紐解く必要があり非常に難産でしたが、なんとか書き上げることができました。
……何故か、途中からいつもの通りシリアスな悲劇になってしまいましたがw。
本当はもっと一場面ずつを長く、濃密に描きたかったのですが、今回は「ビンゴの景品」ということで三話完結という自主規制を設けました。そのため、かなり内容を凝縮し、駆け足になってしまった部分もあるかと思います。
【読者の皆様へリクエスト募集】
もし、「こんな場面が見たい!」「あの時、もしこうなっていたら?」というリクエストがあれば、ぜひ感想欄にお寄せください。
たくさんのリクエストをいただいたものは、もしかしたら新たな番外編として執筆するかもしれません。
※なお、出演者の皆様による自分勝手な書き込みは、以後一切認めません。あしからず。
秘密のコメント欄(出演者立ち入り禁止区域)
① エビ好きの隠居さん
「酒井のえびすくい、4Kフルボリュームで見たいですぞ。なんなら信長公の前で踊るまでの、あの胃が痛くなるような心理描写を1万字くらいかけて。お願いします、監督」
② 松本の熊さん
「三河美味旅行編を希望。戦はもういい……。ただただ、殿(五郎)と二人で、三河の豆味噌と干し柿、それに美味い酒を求めて歩く『孤独のグル◯』のような話が読みたいのです」
③ 本物さん
「わしの全側室との馴れ初めエピソード全集を所望する。五郎ばかりお愛と熱い夜を三回も過ごしてズルいではないか。わしの器の大きさ(と女子の多さ)を、ここで証明しておきたいのだ」
④ 傷なしの盾さん
「五郎殿を背負って一騎当千、武田の赤備え一万を相手に無双するアクション巨編をリクエストする! 蜻蛉切が火を噴き、俺の筋肉が悲鳴を上げ、五郎殿が後ろで『平八、揺れるよ!』と怒鳴る……そんな絆の物語を!」
五郎:「……おい! さっき監督が『出演者の書き込みは認めない』って言ったばっかりだろ! 全員アカウント名がバレバレなんだよ! 特に『本物さん』、兄上ですよね!? なんですか『三回』って、誰が数えてたんですか、な、何のことですか!!」
正信:「……ククク。監督、どうやらパスワードの管理が甘かったようですな。私の算盤によれば、あと数分で『温泉大好きの伊豆守』や『眼鏡の几帳面な奉行』からも書き込みが殺到する予定ですぞ」
滝丸監督:「……(無言でコメント欄を閉鎖し、カボチャを手に立ち上がる)」




