わたしのしあわせ 76
その後2人を送って行って、お隣に帰ってチコちゃんのお散歩。
今日は私がリードを持ってお散歩のしつけしたよ、リードの扱いの練習でもあるの。
リードの端の輪を右手の手首に通して左手でリードの途中を持つの、そうしてチコちゃんを私の左側。時々いきなり立ち止まってチコちゃんを強制停止、そしていきなり歩き出す。それを繰り返すとチコちゃんがこちらの動きに合わせるようになるんだって。何度かやるとチコちゃんが歩きながらこちらをチラチラ見上げるようになって、いきなり立ち止まってもそれに合わせて止まるようになったの、チコちゃんってホントにお利口。大きくなってからじゃ、絶対に私が引きずられちゃうからね。
お散歩しながら古賀君と山本さんの事を聞いてみたの。
こうちゃん「確かによく話してるよ、俺達ってマネージャーとはあんまり話さないけど、言われてみると毎日話しかけてるね」
私「柔道部って剣道部の隣だよね」
こうちゃん「うん、剣道場の隣が柔道場だよ、剣道場に行くには柔道場の前通るよ」
私「もしかして、古賀君が剣道部選んだのって山本さんがいるから?」
こうちゃん「さすがにそれは無いんじゃない?高橋先生が柔道部の顧問の先生に頼まれたらしいし」
私「それじゃ違うか」
こうちゃん「あいつって、普段は面白い事言ったりして少し軽そうに見えるかもだけど、稽古はすごいストイックだよ、来週から防具付けるけどまだ2週間だからね、めっちゃ早いよ」
私「それだけ稽古頑張ってると」
こうちゃん「うん、俺から見てもすごい」
私「すごい子なんだね」
こうちゃん「まあ摺り足とか始めから出来てたし、踏み込みのコツもすぐに覚えたし、さすが幼稚園から柔道やってただけ有るよ、気合い入れて頑張るってのが普通に出来る」
私「こうちゃん、追い越されないようにしないとね」
こうちゃん「ああ、そう言えば先生から上段やってみないかって言われたんだよ」
私「ジョウダン?」
こうちゃん「うん、こうやって上に構えるやつ」って言いながら両手を上に上げたの。
私「後で構えて見せてくれる?」
こうちゃん「うん、見ればわかると思うよ、なんかね、背が高いし力も有るから早めに始めれば来年には武器に出来るんじゃないかって。来年今の2年の先輩が引退したら、俺と加藤と古賀が主力になるし、何か武器になる物が欲しいって」
私「こうちゃん、期待されてるんだ」
こうちゃん「そうなるように頑張ってきたからね」
私「受けるの?」
こうちゃん「うん、そのつもり」
帰ってからその上段を見せてくれたの、頭の上に振りかぶった位の高さで竹刀を斜めに構えるの。足は中段だと右足が前なんだけど、上段だと左足が前。こうちゃんは背が高いから、正面から見るとそびえ立って見えるの、私がチビなだけかもだけど。
でも、上段のこうちゃん、かっこいい。
今日は日曜日、こうちゃんの部活もおやすみ。
スマホのアラームで目が覚めたけど、なんだか体が重くて起きられない。やっとの思いで体を起こしたけど、なんか頭がクラクラする。
とりあえず顔を洗わなきゃって思って階段を下りたけど、手すりにつかまってなんとか洗面所について、なんとか顔を洗ったけど、そこで立ってられなくなって座り込んだの。立ち上がろうとしたけど立てない、そこにお母さんが起きてきて
お母さん「どうしたの?!」
私「なんだか頭がクラクラして、顔を洗ったら立ってられなくて」
お母さんが私のおでこに手を当てて
お母さん「熱が有るみたいよ、ちょっと待って」って言いながら出ていって、こうちゃんを起こす声がして、すぐにこうちゃんが来てくれたの。
お母さん「とりあえずリビングのソファーに寝かせて」
こうちゃんが抱っこして運んでくれたの。体温測ったら39度4分有ったの、そりゃクラクラするよ。
お母さん「大変!こう、美佳ちゃんの部屋から掛け布団持ってきて」
布団をかけてくれて、冷えピタ貼ってくれたの。
お母さん「今日は日曜日だから救急になるわねえ」
そこにお父さんも起きてきて
お父さん「どうした?」
お母さん「美佳ちゃんが熱出しちゃって、どうしよう救急連れて行った方が良いよねえ」
お父さん「ひどいのか?」
お母さん「9度4分、立ってるのもツラいって」
お父さん「連れて行こうか、急いで着替えて来るから」
お母さん「美佳ちゃん保険証どこ?」
私「お財布に入ってます」
お母さん「こう、カバンごと持ってきて」
こうちゃんがカバン持ってきて
こうちゃん「これでいい?」
私「うん」
お母さん「こう、お母さんも着替えて来るから、美佳ちゃん見てて」
2人になるとこうちゃんが
「美佳ちゃん大丈夫?」って心配そう。
「うん」って言うのが精一杯。普段熱なんて出さないから、こうなると弱いんだよね私。
お母さんが病院に電話して「それじゃ行こう」ってパーカー着せてくれて、お父さんのクルマで病院に。
リアシートでお母さんの膝に頭乗せて横になったの、吐きそうな程じゃないけど気持ち悪い。




