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わたしのしあわせ  作者: mikataka
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わたしのしあわせ 69

月曜日、定時で上がってお隣に。

行くと晩御飯の支度を始めてたから一緒に支度したの。

みんなで食べながらお父さんが「犬を飼います」って宣言したの。

この前子犬を見て、お母さんと相談して決めたって。

私「犬種は決まってるんですか?」

お母さん「あれからネットとかで調べたんだけど、レトリーバーがいいかなって話してるの、ゴールデンかラブラドールかは決めてないけど」

私「ゴールデンが毛の長い方ですよね」

お母さん「そうね、短い方がラブラドール。本を読むと室内飼いが良いんだって、なら短毛の方が良いのかなあ」

私「シャンプーするのも短毛の方が洗いやすそうですね」

お母さん「後は対面した時のフィーリングかな」

私「楽しみですね」

お母さん「こうと一緒にお散歩してくれる?」

私「そりゃもう喜んで」

なんだか私まで楽しみになっちゃった。


次の日に行くと、レトリーバーの飼い方の本が置いてあって私も読んでみたの。

自分で飼うわけじゃないのに、なんだか待ち遠しい。

ごはん食べながらお母さんが「今度の週末に見に行くけど、一緒に行く?」って。

「行きたいです」って言っちゃった。


週末の午前中から4人でペットショップに行ったの、いろんな子犬や子猫がいて、みんなかわいいの。

そこにはゴールデンが1匹とラブラドールが2匹いて、ラブラドールはイエローの男の子とチョコブラウンの女の子、みんなかわいい。

レトリーバーってタレ目っぽいイメージが有ったけど、チョコブラウンの子はおめめぱっちりでかわいいの、お母さんもその子が気に入ったみたい。お店の人が「抱っこしてみますか?」って、もちろんしたよ。手を消毒してからしゃがんで、膝の上で抱っこしたの。お父さんもこうちゃんも、その子が気に入って、決めちゃったの。渡されるのは数日後って言われたから次の週末にって事になって、その間に受け入れの準備をする事になったの。そのお店で買える物は買って、ケージは室内用の中では一番大きいの。


帰ってお昼ごはん食べたら、早速ケージの組み立て。

ケージの下にカーペット敷いた方が良いよねって話になって、お父さんとこうちゃんが買いに行ったよ。その日は犬が食べちゃいけない物のリスト作ったり、本を読みながらしつけの仕方を相談したり、それだけで1日終わっちゃった。


次の日は、みんな名前で悩んでたの。女の子だからかわいい名前で、犬が覚えやすい短いのでって。

私「チョコブラウンだからチコちゃんなんてどうですか?」

お母さん「それいいわね、かわいいし覚えやすいし呼びやすいし」

こうちゃん「良いと思うよ、アニメとかの女の子の名前に有りそうでかわいいよ」

お父さん「それじゃ決まりで良いかな?」

決まっちゃった、私が名付け親になっちゃった。


次の土曜日、久しぶりにこうちゃんの部活に行ったの、2学期になって初めて。

行くと見慣れない男の子がいたの、すごく体格の良い大きい男の子。背はこうちゃんの方が高いけど肩がすごい、背中が壁みたいな見事なゴリマッチョ。

私「あの男の子は?」って聞いたら新入部員だって。

こうちゃん「子供の頃から柔道やってたけど、絞め技怖くて辞めたって。でも武道はやりたいって事で剣道部に来たって。パワー有るし何より足腰が強くて、押し合いしたらびくともしなかったよ」

ほうほう、すごいのが入って来たって事ね。まだ初心者の稽古だけど、確かに凄そう。そこに先生が来たの。

私「こんにちは、凄そうな子が入ったみたいですね」

先生「そうなんですよ、あの子の体格とパワーなら、つばぜり合いで負ける事は無いですね、期待の新入です」

高橋先生がここまで言うって、かなり期待されてるのね。

稽古が終わって佐藤さんが紹介してくれたの。

佐藤さん「古賀君、こちら名誉マネージャーの井上さん、年上のお姉さんだよ」

私「はじめまして、井上です」

古賀君「はじめまして、古賀です」

私「古賀君は柔道やってたんだって?」

古賀君「はい、高校来たら絞め技アリで、夏の合宿で落とされて、怖くなって辞めました」

私「やっぱり苦しいの?」

古賀君「はい、死んだじいちゃんに会いました」

私「そんななの?!」

古賀君「いや、それは冗談ですけど、マジで死ぬかと思いました」

私「それは怖くなるよね、無理ないよ」

古賀君「でも武道はやめたくなかったんで、隣の剣道部に来ました」

私「そうなんだ、私時々だけどお邪魔してるの、よろしくね」

古賀君「こちらこそです、井上さんは何年生なんですか?私服って事は大学生とかですか?」

もう定番ネタだね

私「けっこう上なんだよ、25歳の社会人です」

古賀君絶句してたよ。

古賀君「いや、すみません、最初タメかと思ったんで」

笑っちゃったよ。

私「いつもの事だから大丈夫だよ」

良い子っぽくて良かった。

佐藤さん「美佳さんは森田のコレだから惚れるなよ」って小指立てたの。

古賀君「マジすか!」

私「コレコレ、あなたは加藤君のコレでしょ」

古賀君「マジすか!」

面白い子。

これから楽しくなりそうね。



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