わたしのしあわせ 52
3人を駅まで送って、時計を見るとまだ3時。
途中でこうちゃんにLINEして、「今日は終わったよ」って送ったの。すぐに「今どこ?」って。
「途中だよ」「帰って来る?」「帰るよ、少しドライブする?」「うん、待ってる」「それじゃ行くね」
帰ると家の前で待ってたよ。
こうちゃんを乗せて「どっか行きたい所有る?」
こうちゃん「どこでも良いよ」
私「ちょっとモール行こうか」
こうちゃん「良いよ」
モールに行って本屋さんで小説買って、雑貨屋さん見てなんて感じで、手をつないでブラブラしてると、さっきの3人に会っちゃったの。
佐藤さん「あれ美佳さん、来てたんですか?」
私「みんなどうしたの?帰らなかったの?」
小林さん「あれからみんなで下見行こうってなって。ところで今、手つないでましたねぇ」
3人揃ってニヤニヤ。
私「見ちゃった?」
小林さん「見ちゃいました」
私「内緒にしてくれる?」
小林さん「美佳さんが言うなら内緒にしますよ」
私「お願いね」
佐藤さん「その前に少しお話しましょうよ」ニヤニヤ。
仕方ない、モールのカフェで5人でお話。いろいろ聞かれたけどこうちゃんに隠す気がなくて、イチャイチャの関係以外だいたい話しちゃったよ。
3人と別れてから「あんなにいろいろしゃべっちゃって良かったの?」
こうちゃん「どうせ知られるだろうし、変な誤解されるより良いかなって」
私「そうなの?」
こうちゃん「それに男の先輩にも美佳ちゃんのファンいるから、知られるのも良いかなってね」
私「そうなの!?」
こうちゃん「美佳ちゃんかわいいし、見た目高校生にも見えるから、本気になられる前に知られた方がいいでしょ」
それはそれは。
私「実は先生も感づいてるっぽいんだよね」
こうちゃん「そうなの?」
私「悪い事とは思ってないみたいだけどね」
こうちゃん「だったらみんなに知られてもいいんじゃない?」
私「別に悪い事してないしね」
こうちゃん「だよね」
私「でも、そこは微妙かも」
こうちゃん「なんで?」
私「だって男女の関係は、まだ禁止でしょ?」
こうちゃん「そこは言わなきゃいいんじゃない?」
私「それもそうか」
月曜日、こうちゃんが部活に行くとみんな知ってたって。
佐藤さん達は言わないでくれてたけど、本屋さんで手をつないでるのを先輩に見られてたみたい。
その日の部活は、こうちゃんにとっては荒れたらしい。
ドライブの後お隣で晩御飯食べてアパートに戻ると、ベッドに並べたマイクロミニ達がそのままだった、帰ってから片付けるつもりだったの忘れてたよ。
片付けながら思ったの、最近露出したくなってないなって。
そう考えるとこのスカート達、全然はいてない、なんでかなって考えたの。
前に読んだ本に『承認欲求』って言葉が有ったの思い出した。自分以外の人に認めて欲しいって欲求の事で、誰にでも有るって。
あの男と付き合ってた頃は半分やらされてた露出。
高1でふられた時から自己肯定感がゼロで、誰にも必要とされてないと思ってて、あいつの言いなりになってたのもそのせいだと思う。
あいつと別れてから『こんな私でも見てもらえる』そんな気持ちで露出が止められなかったのかな。
こうちゃんはずっと仲良くしてくれて私を好きでいてくれたけど、小さい頃は子供でしかなくて、男としては見てなかった。
こうちゃんと男女の関係になった去年、いや、こうちゃんが中1の時のあれから、こうちゃんを男として見始めたと思う。思うとあれからは、惰性で露出してた気がする。
こうちゃんと男女の関係になって、求めてくれるようになった去年から全然してないし、スカートも長めになった。それまではロングなんてはいてなかったのに、あれ以来好んで選ぶようになった。
こうちゃんだけに見られたい。
こうちゃんだけに触られたい。
こうちゃんだけに抱かれたい。
こうちゃんに求められるだけで、私の『承認欲求』が満たされるようになったんだ。
このスカート達は、もうはかないかもしれない。
露出狂だった私は、もう露出狂じゃない。
またこうちゃんに救われた。私は幸せなんだな。




