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わたしのしあわせ  作者: mikataka
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わたしのしあわせ 42

休憩の後話し始めたの。

ふられた時の言葉は省いて、その後公園に行った所から。

声をかけられた事から全部。

DVDとカメラを全部壊した事。

その夜、電話で言われた事。

その後なんとか立ち直った事。

それでも思い出すとつらい事。

途中何度も泣きながら。

お母さんがずっと手を握ってくれてた、泣き出すと抱き締めてくれた、そのお陰でなんとか最後まで話せたの。

山崎さんの目が怒ってる。

山崎さん「ありがとうございました、つらい事を思い出させてしまい申し訳ありません、必ず罰を受けさせます」

私「お願いします」

山崎さん「今後もご協力をお願いする事になると思いますが、ご協力いただけますか?」

私「協力します、必要なら何回でも来ます、あの男を罰して下さい」

山崎さん「私も娘を持つ母親です、つらい思いをさせてしまうとは思いますが、頑張りましょう」

この人も怒ってくれてる、あの時の傷を消すためにもがんばろう。

私「よろしくお願いします」


お母さん「美佳ちゃん、よく頑張ったね」

私「最初は思い出すのが怖くて逃げたくなったんです、でもお母さんのお陰で最後まで話せました、ありがとうございます」

お母さん「頑張ったのは美佳ちゃんだよ」

私「山崎さんも怒ってましたね、あの人を信じる事にします」

お母さん「そうね、その男を罰してもらいましょ」

私「はい」

こうちゃんに聞かれずにお話する為に、一度私のアパートに行ったの。


お母さん「この事だけど、警察が入ったなら実家のお母さんには知らせた方が良いかも知れないね。」

私「やっぱりそうですよね」

お母さん「当時の事をお母さんに聞かれるかも知れない。その時に何も知らないのは、お母さんとしてはつらいんじゃないかな?私が付き添ってあげても良いから」

私「前にもお話したように親に言えない類いの話です。でも実の娘の事だし、知ってもらった方が良いですよね」

お母さん「私はそう思うよ」

私「夜、お母さんに連絡してみます。お母さんけっこう忙しい人だから、すぐにつかまるかわからないけど」

お母さん「私は専業主婦だから予定合わせるよ」

私「すみません、ありがとうございます、その時は甘えさせて下さい」

お母さん「うん、予定決まったら教えてね」

私「はい」


その夜、実家のお母さんに電話してみたの。都合を聞くと、週末なら大丈夫だって。

話が有るから土曜日に帰るって言うと、お母さんが来るって。

お隣のお母さんに伝えて、助けてもらう事に。

知られたくない人の1人に打ち明けなきゃいけない。

つらい。


実家のお母さんが来てくれたの。

駅まで迎えに行って、お母さんの顔見たら緊張した。

お隣のお母さんに電話して、私のアパートに来てもらったの。


私「来てくれてありがとう、本当は親に知られたくない事だけど、話さなきゃいけなくなったの。たぶんお母さんにとって嫌な話だけど」

怖くてなかなか初められなかったけど、頑張って初めたの。

私「今まで話せなかったんどけど、それは親子だからこそ知られたくない事だから。でもこの前、どうしても耐えられなくなった時が有って、お隣のお母さんには聞いてもらったの。これから話す事を一度最後まで聞いて欲しいの」

実母「わかった、話してごらん、黙って聞くから」

話を始めた。

ふられた所から初めたの。

全部話したの。

そして、警察から電話が来て、あの男が逮捕された事、証言したこと、警察が入った以上、お母さんに知らせないわけにはいかなくなった事。

途中で何度も泣きながら、なんとか言えた。

お母さんも泣いてた。

私は床に頭をつけて謝ったの。

私「今まで黙っててごめんなさい!こんなことお母さんには知られたくなかった、言えなかったの、ごめんなさい」

実母「気付いてあげられなくてごめんね、辛かったよね、親失格だよね、ごめんね、許してね」

お母さんは悪くない、悪いのはあの男だ。

お母さんの膝にしがみついた、しがみついて泣いたの。

小さい子どもみたいに、声を出して泣いたの。

お母さんはずっと頭を撫でてくれてた。

私が泣き止むまで撫でてくれてたの。


もうひとつ問題が有る、それはこの事をこうちゃんに知らせるかどうか。

この前お隣のお母さんと決めた時はあの男は逮捕されていなかったけど、今は逮捕されてる。だから仕返しは出来ないと思う。でも、無罪や執行猶予で釈放されたらどうだろう。仕返しが可能になる。それをこうちゃんが知ってしまえば、こうちゃんの事だから仕返しに行こうとする。たぶん強い殺意で。それは私たち全員にとって最悪の結果になる。

こうちゃんには具体的な事は伝えず、私の過去にひどい事が有って、その関係者が逮捕された事で警察に事情を聞かれているという事にする。いきなり私が話すと、詳しく知りたいと問い詰めるかもしれない。私が負けて、話してしまうかもしれない。だから先に、お隣のお母さんから話をあいまいに説明して『美佳ちゃんが大切なら、詳しく聞くな』って言って納得させる。これでうまく行くかどうかわからないけど、もしそれで私が嫌われても仕方ない。

そしたら私はこうちゃんの前から消えよう。

あんなにまっすぐに愛してくれてるこうちゃんには、知る権利が有る。

それで1人になっても、思い出だけで生きていける。



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