わたしのしあわせ 40
お母さん、特に買いたい物が有った訳じゃなくて、私と2人で話したかったみたい。私はスカート2着、膝丈のプリーツスカートと、膝丈の台形。どちらもカジュアルな感じの。
一度アパートに帰って、足を伸ばして世間話。
お母さん、封筒にお金入れて
実母「これ、明日私が帰ってからお隣の奥さんに渡して、あんたからじゃ受け取らないんでしょ?」
私「そうなの、だからお手伝いしたり食後のデザート買ったりしてるんだけどね」
実母「ちゃんと渡してね」
私「うん」
夕方になって、お隣のご主人にもご挨拶。晩御飯食べながら談笑。
お母さん「明日は偕楽園に行くんでしょ?」
私「はい、朝から行って、お昼食べたら帰るそうです」
実母「明後日は仕事ですから、早めに帰らないと」
お母さん「もっとゆっくり出来れば良いですね」
片付けを手伝って、早めにアパートに帰ってお風呂に入って早寝。明日は偕楽園に行くからね。
お母さんと2人でって、すごく久しぶりだな。
次の日の朝9時頃、お隣にお邪魔してお母さんがご挨拶。
実母「今日はこちらに戻らずに帰ります。至らない所も多い娘ですが、今後もよろしくお願いします」
お母さん「それはこちらこそですよ、またお時間取れる時に遊びにいらしてくださいね、夏の偕楽園も気持ちの良い所ですから」
こんな感じでご挨拶して出発。
実母「お隣のご家族皆さんよい方ね、安心したわ」
私「うん、あのご家族じゃなかったら、泣きながら帰ってたかもね」
偕楽園は素敵な公園で、梅の花がとてもキレイで香りもステキだった。お母さんも楽しんでくれたみたい。この良さがわかるって、私も大人になったって事なのかな。
お母さんを駅まで送った別れ際
実母「体に気をつけて元気でね。お隣とは節度を持って、失礼の無いようにね」
私「うん」
実母「特にこうちゃんとは節度を忘れちゃダメよ、他所さまの大事なご子息なんだからね」
私「わかってるよ」
手遅れだけど。
実母「それじゃ行くね」
私「うん、お盆には帰るよ」
実母「じゃあね」
私、親不孝な娘だよね。
4月に入って仕事も落ち着いた頃、こうちゃんが高校入学。
その日は仕事だったけど、定時で上がってお隣にお邪魔したの。
私「入学おめでとうございます」
お母さん「ありがとう、入学式行ったけどみんな頭良さそうな子ばっかり、写真見る?」
私「見たいです!」
お母さんのスマホで写真見せてもらったの。制服似合ってる、カッコいい。入学式の看板の前の写真、転送してもらっちゃった。そこでこうちゃんが降りてきたの。
私「こうちゃん、入学おめでとう」
こうちゃん「ありがとう」
私「制服脱いじゃったんだ、見たいな~」
こうちゃん「え~」
お母さん「見せてあげなよ」
私「見たい見たい」
こうちゃん「しょうがないなあ」なんて言いながら部屋に戻ったの。
少しして制服のこうちゃんが降りて来て「どうかなあ」って。カッコいい。
私「カッコいいよ、ステキだよ」
こうちゃん照れてた。
お母さん「そろそろごはんの支度しようか」
私「じゃあ私、着替えて来ますね」
一緒に晩御飯の準備して、一緒に食べて。
お父さん「これからが大切だからな、みんなレベル高いんだから、サボってると置いてかれるぞ」
こうちゃん「もちろんわかってるよ、次は大学なんだから」
こうちゃん凄いな、私なんかそんなこと考えてなかったよ。
お父さん「良い大学出て、良い所に就職して、稼げるようにならないと、美佳ちゃんに逃げられちゃうぞ」
え~!お父さん、いつもストレート。
こうちゃん「もちろんわかってるって」
こうちゃん、普段お父さんとどんな話してるの?多分この時の私、顔真っ赤だったと思う。お父さんにどこまで話してるの?
でも嬉しいな、受け入れられてる感じがする。
ここにいてもいいんだって思える。気持ちが暖かくなる。
幸せ。




