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63.プレイヤー達は割り振られる

今回、新キャラの名前が3人ぐらい出て来ます。

(源徳 村雨視点)


話は3日前に遡る。


「よし、ログイン出来た」


……ログイン制限が解除されるという話を縁もといエンムスビから聞いて30分後の出来事だった。


うん、回想で時間を考えるとややこしいな……


「あ、ムラザメさんもログイン出来たんデッスね?」


「ハ~ッハッハッハ☆!……ボク様達にとって久しぶりのクランハウスだよ☆!」


俺、エンムスビ、そして黒佐もといグロサリーヌは、〘厄災のアルケニカ〙へログインしていた。


なお、ログインして立っていた場所はクランの拠点であった。


「……これ、ログイン制限がされた時に居た場所へ立たされるのか?……それともリスポーン地点?」


「どうなんデッスかね……」


「ボク様も分からないかな☆?」


そう、俺達がログイン制限を食らったのは、まさにクランの拠点……グロサリーヌ曰くクランハウスへと戻って来た頃だった。


だからこそ、他プレイヤーが同じ条件なのかどうかの判別が付けられない訳だが……


と、その時だった。


「ん?……お、ムラザメ達もログインしてたかァ!」


「先、越されてしもたわ~」


いつの間にか、乱打羽さんと賽子丁子さんもログインしていたのだ。


……となると、俺もこいつを出すべきか。


「ふぅ……粛清せよ、【召喚(サモン)・暗殺竜】!」


ードロッ……


「ん……主様、あまりに突然の事だったので某は捨てられたかと思ったでございます……」


ーぽすぽすぽす!


「お、おう……何かすまん……」


俺は何となく影奇を召喚し、当たり前の様に人型で現れた影奇は軽く俺を叩いて来た。


……どうやら寂しかったらしい。


「にしても、軽く見た範囲じゃゲーム内に異常はねぇみてぇだなァ?」


「せやな~……」


「それより、運営からのサプライズとは何だ☆!」


「まだ出てマッセんね……」


他の面々は運営からのサプライズを気にしてるみてぇだが、絶対に碌でもねぇぞ?


……とか思ってたのが駄目だったのか。


ーピロリン♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[運営から音声が届きました]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ほら来たぞ?」


「お、音声デッスか……」


「う~ん☆……あ、再生が始まったよ☆」


「マジかァ!」


「見逃す前に見るで!」


ログイン制限が終わってすぐにログインしたプレイヤー向けの音声?


……嫌な予感がする。


『ふむ、プレイヤー諸君……この1週間、強制ログアウトからのログイン制限という目に遭わせてしまって悪かったのだよ……ようやく問題が解決したのだが、詳細や補填に関しては公式HPや各種SNSを見てくれるとありがたいのだよ』


「……こいつ謝る気あんのか?」


『さて、今回事前予告しておいたサプライズに関する話なのだが……この度、始まりの街へ隣接する様にコロシアムという施設を建設したのだよ!』


「……コロシアム?」


コロシアムってアレか?


あのパッとイメージ出来るコロシアムか?


「そしてコロシアム建設を祝して、3日後14時にとある突発イベントを開催する事にしたのだよ!……その名も〘第1回アルケニカ最強決定戦〙!」


「……お、王道なイベントが来たぞ……」


〘第1回アルケニカ最強決定戦〙……


名前からして、滅茶苦茶王道なイベントだ。


コロシアムで開催と言っている事からも、俺が想像している感じのイベントで間違いなさそうだ。


「参加者は始まりの街に隣接して建っているコロシアムへ来て欲しいのだよ!……なお、観戦は現地の観客席で観戦するのと配信によるリモート観戦の2つがあって、後者はゲーム外であれば公式HP及び各種SNSのリンクから、ゲーム内であれば専用リンクから無料で見れるのだよ!」


「……なるほど、全員参加ではないと……」


どうする?


俺は参加するべきか、断るべきか……


……いやいや、どうせ近いんだし記念に挑戦してみるのもゲームの醍醐味だろ!


「よし、俺は参加するぞ」


「う~ん、記念に行っときマッスか!」


「ボク様もそうしようかな☆!」


「おうおう、オレも勿論挑戦するぞォ!」


「戦闘が不得手なウチは観戦にしとくわ……」


とまあ、こんな風に俺達は記念感覚で参加する事に決めた訳だが……







そして時は戻って、現在……


「……ウ~ガァァ~……」


ーピロリン♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[オンリーワン・ユニークモンスターと遭遇]

個体名:腐竜将軍 火臓

種族名:ドラゴンゾンビ変異個体

個体数:1匹

レベル:6000

備考:檮杌に仕える七怨将の一角。

   嫉妬に駆られ、暴君へ反旗を翻した逆賊竜。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「えぇ……どうしてこうなるんだよ……」


「はいそこ~!……ぶっちゃけ吾輩達も最初は困惑したから気持ちは分かるが、こればかりは本竜の意向なんで仕方ないのだよ!」


「ウ~ガァァ!」


……まさかの特別ゲストとして参加するのが七怨将の一角だと知り、俺達は困惑していた。


というか、運営も困惑したらしい。


『なお、レベル差的にタイマン勝ちは厳しいかと思うかもしれないが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()から心配無用なのだよ!』


………ん?


つまりバトルロイヤルからのトーナメント最大3連戦でどうにか削り切れと?


……無茶を言うなぁ……


「……そ、それでもユニーククエストを受注してねぇのにダメージを与えられるのか?」


『はいそこ!……良い疑問なのだよ!』


「うおっ!?」


『実を言うと、火臓はその辺が特殊でね……何と火臓自身がユニーククエストの依頼竜なのだよ!』


「………………は?」


霞は何を言ってるんだ?


火臓討伐のユニーククエストが、火臓自身から受注出来るって……


そんな訳が……


「ウ~ガァァ~!」


ーピロリン♪


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[ユニーククエストを発見]

クエスト名:煉獄からの挑戦状!

攻略推奨レベル:不明

報酬:不明

[クエストを受注しますか?]

  ▷はい   いいえ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ちなみに、そこで"いいえ"を押したらこのイベントへの参加資格を失うから絶対に押さない方が良いのだよ!……とはいえ、参加を取り止めたいなら押す事をお薦めするのだよ』


「…………あ、何人か消えたか?」


どうも火臓にビビった奴が居たらしく、参加者の内の何名かは"いいえ"を押して観客席へ転送されていた。


……もっとも、参加側の顔見知りは全員残ったが。


んじゃ、俺も"はい"を押してっと。


『霞サン……たった今、参加プレイヤー全員が究極の2択を選択し終えたヨ』


『ふむ……それでは転送を開始するのだよ!……ただし、トーナメント時の絵面を考えて一定以上の実力者は可能な限り被らない様に設定されてあるから、早々に"三強"同士が潰し合うとかはないから観戦プレイヤー諸君は安心して欲しいのだよ!』


ーシュン!


最後に霞が告げた言葉を反芻しながら……


俺達は8つのブロックに分かれて別空間とやらへ転送されたのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(俯瞰(ふかん)視点)


参加プレイヤーの転送直後……


『ふぅ……いやはや、ハイテンションな司会というのも難しいのだよ……という訳で、この役割は実況のラビリーへ丸投げするのだよ』


『なっ……ったく仕方ないヨ』


『ピポパポ……全員の転送完了を確認したピポ』


『ほうほう……それでは転送された参加プレイヤー諸君の内、各ブロックの有名プレイヤーを観戦プレイヤー諸君へ公開するのだよ』


霞がそう告げた瞬間、コロシアムに備え付けられている巨大モニターに光が灯る。


ーパッ!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

◎Aブロック:アーサード、エンムスビ、権座右衛門、…


◎Bブロック:玉屋、破滅ヶ原☆グロサリーヌ、…


◎Cブロック:ZENO、オタク戦士、…


◎Dブロック:猫田森さん、ハイエナマスク、…


◎Eブロック:火臓、ネカマレード、…


◎Fブロック:粗4、ムラザメ、…


◎Gブロック:ヴァルメリド、乱打羽、…


◎Hブロック:ヘビイチゴ、白鶴(しろづる)、…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


モニターに映されたプレイヤー達の名前。


……各ブロックから勝ち上がるのは1人だけというのを加味しても、なかなか勝敗が読めない面々であった。


『そうそう、最近話題の【討竜雑技団】は全員プレイヤーネームをここに出してるのだよ!……後、同じく最近になって一部界隈で名を上げ始めた白鶴とハイエナマスクも取り上げておいたのだよ!』


「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」」」」


『もっとも、吾輩にしてみれば未だこれだけしか名を上げていないとは……頭が痛いのだよ』


『……そりゃ殆んどのプレイヤーがユニークスキルを持てる環境だと当然だヨ!』


『ピポパポ……』


霞は有名プレイヤーがなかなか増えない事を嘆いていたが、ラビリーは淡々と霞の意見を切り捨てていた。


とまあ、そうして不満そうな霞をよそに予選とも言えるバトルロイヤルは開始されたのだった……

ご読了ありがとうございます。


新キャラについては、それぞれの戦闘にて出きる限り紹介します。


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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