48.土骨は遭遇する
もうキャラのレベルとかは、有って無い様なものなので気にしないでください。
(源徳 村雨視点)
突然だが、俺達は以前のレイドイベントでかなりレベルが上がった。
例えば、現時点における俺のレベルは109。
エンムスビのレベルは105。
グロサリーヌは145。
乱打羽さんは185。
賽子丁子さんは73。
……戦闘に参加していなかった賽子丁子さんだけはたいしてレベルが上がっていないものの、それ以外の面々は既にレベルが100を越えていた。
つまり、始まりの街周辺のモンスターに遅れをとる様な醜態はあり得ない事を意味していた。
……で、どうして今それを言ったかって?
そうだなぁ……
「ハ~ッハッハッハ☆!……芸術とは、盛大に爆発してナンボなのだよ☆!」
「ピ~ッチャチャチャ!」
ーポイポイポイッ!……ドッカァァァァァァァン!
「うおっ!?……グロサリーヌ様、俺と影奇を巻き込まないでくれよ!?」
「シュゥゥゥゥゥ……」
……結局、今日の午後を俺はグロサリーヌと共に過ごさなきゃいけなくなったんだが……
その過ごし方が、始まりの街周辺をそれぞれのドラゴンに乗って回るというものだったのだ。
「ひぇっ!?」
「おい、他のプレイヤーの事も考えやがれ!」
「危なっ!?」
「ひ、轢かれるかと思った……」
いや~、お陰で他プレイヤーからの視線が痛い!
特に最後の苦言なんて地上を影奇に乗って滑走する俺へ向けられた言葉だし……
……ほんと、俺は何してるんだろうな……
「ハ~ッハッハッハ☆!」
「グロサリーヌ様、間違ってもプレイヤーに爆弾は当てるなよ!?」
「分かっているとも☆!……おや、あそこに居るのはレアモンスターのサンダーディアじゃないか☆!」
「俺はそのレアモンスターを全く知らねぇから、名前を言われてもピンと来ねぇ!」
どうもグロサリーヌがレアモンスターのサンダーディアとやらを見つけたらしいが、俺はレアモンスターに詳しくないんで何とも言えねぇ。
……ただ、少し先の方を見るとそれっぽいモンスターが見えた。
「ピィヤ?……ピィィィィィヤァァァァァ!」
ーバチバチバチ!
そこに居たのは、大きな角に電気を纏わせた大柄な鹿のモンスターだった。
さしずめ、大きめのヘラジカに比較的近いサイズのニホンジカって感じか?
……と、そのタイミングだった。
ーピロリン♪
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[レアモンスターと遭遇]
種族名:サンダーディア
個体数:1頭
レベル:42
備考:角に纏わせた電気で狩りをする大鹿。
獰猛かつ凶暴、見た生物全てへ襲いかかる。
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「ハ~ッハッハッハ☆!……との事だ☆!」
「分かった分かった。……ただ、今更苦戦する様な相手でもなさそうだ!」
俺達はあのドラゴンレイドを乗り越えた。
当然ながら、サンダーディアなんて敵にもならねぇ。
……なんて、油断してたのが悪かったのか……
ーゴゴゴゴゴ……ドゴォォォォォォォン!
「ふぁっ☆!?」
「ピチャッ!?」
「ハァ!?」
「シュゥッ!?」
「ピィヤ!?」
突如として地面が揺れたかと思うと、直後に地中から巨大な骨の右腕が現れたのだ。
その骨の腕は1秒から2秒程度、完全に動きを止めていたのだが……
ーゆらゆら……ガシッ!
「ピィヤァァァァ!?」
……すぐに動きを再開し、近くに居たサンダーディアを軽くつまみ上げたのだ。
なお、サンダーディアは大きめのヘラジカと同サイズであり、それを軽くつまみ上げられるサイズとなると……
「……なあ、グロサリーヌ様……あれ、どうすりゃ良いと思う?」
「ハ~ッハッハッハ☆!……油断は禁物、敵の出方を伺うべきだと思うね☆!」
「……ところで昨日から、ネットじゃ大きな骸骨ってのが話題になってたんだが……」
「ハ~ッハッハッハ☆!」
……俺達は敵の出方を伺う事にした。
が、すぐに事態は進展する。
ーゴゴゴゴゴ……ドゴォォォォォォォン!
「ガッシャァァァァァァァァァァァァン!」
「ピィヤァァァァァァァァ!?」
ーパクッ……ぐっちゃぐっちゃゴリゴリ……
新たに骸骨の頭部が地中から現れ、サンダーディアを捕食?してしまったのだ。
……骸骨がサンダーディアを呑み込めるかどうかは分からないが、歯で噛んだりしてる辺りサンダーディアは生きていないだろう……
すると……
ーピロリン♪
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[オンリーワン・ユニークモンスターと遭遇]
個体名:巨骸将軍 土骨
種族名:がしゃどくろ変異個体
個体数:1体
レベル:6000
備考:檮杌に仕える七怨将の一角。
憤怒に燃える、戦死した霊魂の集合体。
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「……ハ~ッハッハッハ☆!」
「ははは……チッ、やっぱり只者じゃねぇか……」
恒例の通知によって明らかになった敵の詳細に、俺は驚きを隠せなかった。
何だよ、七怨将って……
窮奇の4重臣みたいなもんか?
……にしたって、どうして西の厄災である檮杌の配下がこんな所に……
そう、考えを張り巡らせていた。
のだが……
「ガッシャァァァァァァァァァァァァァァン!」
ーブンッ!ズズズズズ!
「うおっ、薙ぎ払いかよ!」
「シュゥゥゥッ!」
ーピョンッ!
……そんな暇も与えちゃくれねぇのがオンリーワン・ユニークモンスターだ。
土骨は出している右腕で薙ぎ払い攻撃を仕掛けて来て、俺を背に乗せている影奇は跳躍してそれを飛び越えた。
が、敵の攻撃はまだまだこんなものじゃなかった。
「ガッシャァァァァァァァァァァァァァァン!」
ーギュイン!……ドォォォォォォォォォン!
「へ?……って、お前は復活が早過ぎて溶けかけてる巨○兵か何かか!」
土骨は前世で見た某映画に登場する巨○兵を彷彿とさせる光線を放ち、その着弾点を爆発炎上させた。
……なお、俺とグロサリーヌはギリギリ紙一重で光線を避け切ったものの、その延長線上に居た他プレイヤー達は巻き添えを食ってリスポーンしていた……
「ハ~ッハッハッハ☆!……巨大な骸骨が光線を吐き出すとは、まさに愉快痛快じゃないか☆!」
「ピ~ッチャチャチャ♪」
「……あの映画で巨○兵を前にした奴等ってこんな気持ちだったのか……」
「シュゥゥゥゥゥゥ……ん……主様、いったい何を言ってるのでございますか?」
あ、影奇ってドラゴン形態でも人語喋れたのか。
……って、そんな事はどうでも良い。
「ガッシャァァァァァァァァァァァァァァン!」
ーギュイン!……ドォォォォォォォォォン!
「ハ~ッハッハッハ☆!……爆弾投下からの【クラスターボムズ】☆!」
ーポイポイポイッ……ドカドカドッカァァァァァン!
「ガッシャァァァァァァァァン!?」
土骨は光線を吐き出し続け、グロサリーヌはその合間を縫ってクラスター爆撃をしていた。
しかし、土骨は怯みつつも勢いが衰える様子が全くと言える程になく……
ーカタカタ……パラパラパラ……カタカタ……
「うわっ、あいつ大量のスケルトンを召喚?生成?しやがったぞ!」
「ん……面倒でございますね……」
……土骨は更なる攻撃として、大量のスケルトンを召喚だか生成だかで出現させた。
うん、面倒だ……
「ハ~ッハッハッハ☆!……スケルトンは全てボク様と恐悦に任せたまえ☆!」
「ピ~ッチャチャチャ♪」
……ここはグロサリーヌに任せるのが最善か?
ってか、グロサリーヌと恐悦がクラスター爆撃してるもんだから、俺と影奇が付け入る隙がねぇ!
ほんと、どうしろって言うんだ!
「ガッシャァァァァァァァァァァァァァァン!」
ーギュイン!……ドォォォォォォォォォン!
「ハ~ッハッハッハ☆!」
「……お、終わりが見えねぇ……」
グロサリーヌがいくら攻撃しようとも、土骨は全く倒れる気配がなかった。
そして、30分が経過した頃……
「ガッシャァァァァァァァァァァァァン!」
ーホリホリホリ……ザクザクザク……
……突然、土骨が地面を掘って逃げ去って行った。
「はへ☆?……に、逃げ出した☆?」
ーブチッ!
「こ、ここまで戦っといて逃走とか……俺達の時間を返しやがれぇぇぇぇぇぇ!」
「ん……主様、ブチギレ……」
クソが……
半ばランダムエンカウントする形で俺達と遭遇したクセに、最後にはそそくさ逃げるとか……
俺達が土骨と戦ってた時間は何だったんだ?
「ハ~ッハッハッハ☆……土骨、ぶっ殺~す☆!」
「ははは……そりゃいつぶっ壊すんだ?……その時は俺も同行させてくれ」
「ん……主様、青筋が浮いてるでございますね」
俺はブチギレていた。
向こうから喧嘩ふっかけて来たクセに、最後には優勢なまま逃走とか舐めた真似しやがって……
……絶対、あいつぶち殺してやるからな……
ご読了ありがとうございます。
なお、ムラザメも相手が劣勢なら逃走してもブチ切れません。
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後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




