23.グロサリーヌは持ちかける
このレイドバトル編、無駄に長くなりそう……
(とある一般プレイヤー視点)
「ハ~ッハッハッハ☆!……全員道連れ【クラスターボムズ】☆!」
ーキラン……ドッカァァァァァァァァン!
「「「「「ぎゃぁぁぁぁ!」」」」」
「てやんでぇ!……ほんと見境ねぇってんだ!」
ふぅ……
しかし、自爆の範囲には運良く入らずに済んだ。
ちょうど良いし、ここらで情報を整理しよう。
「ピ~ッチャチャチャ!」
ーポヨンポヨンポヨン……
「……あいつはずっと爆弾しか投げて来ねぇでぇ」
まず、道化竜の行動パターンはアイテムばら蒔きか爆弾ばら蒔きの2つしか確認出来ていない。
とはいえ、レイドボスの1匹がそれだけな筈はない。
現状、切る必要性がないって事か?
……ま、それは後回しで問題はもう片方だ。
「ハ~ッハッハッハ☆!」
「……べらぼうめぇ……」
あの女プレイヤー、多分自分達プレイヤーに発破をかけさせたかったんだろうが……何で未だにこちらへ利敵行為をしてる?
「来て早々に悪いけど【クラスターボムズ】をドッカ~ン☆!」
ーキラン……ドッカァァァァァァァァン!
「いい加減にしやぶへっ!?」
「何してくれぐはっ!?」
「やってくりゅごしっ!?」
「……てやんでぇ、こりゃ地獄絵図でぇ……」
ほ~ら、また復帰早々に自爆を……
「ピチャッ!……ピッチャ!ピッチャ!」
……いいや、よく見たら普通に道化竜も巻き込んで自爆してるな?
どうも、積極的に利敵行為をして……はいるが、ちゃんと最終的に道化竜を倒す気自体はありそうだ。
「チッ!……全員、べらぼうな自爆魔はこの際無視して道化竜だけを狙いな!……それが最善でぇ!」
どうせ自爆魔がプレイヤーな以上、対策なんてしようがない。
だったら、レイドボスである道化竜をさっさと倒してやるのが最善策だ!
「くっ……【パンプキンナイト】を食らえ!」
ージャキンッ!
あるプレイヤーは、カボチャの騎士を生成した。
「男は黙って【熱漢盛力】だ!」
ームキムキムキッ!
あるプレイヤーは、アバターがムキムキになっていた。
「ハァ~、やってやるわよ!……【月光蝶々】!」
ーブワッ!
あるプレイヤーは、無数の蝶を生成していた。
……ここに集まっているプレイヤーは、軒並みユニークスキルやユニーク魔法を持っている上澄みばっかりだ。
だってのに、このザマ……
って、自分は何を考えてる!
「べらぼうめぇ!……おいら達は絶対にこいつを倒してやんでぇ!……じゃなきゃ、おいら達の気が済まねぇでぇ!」
ここまで、散々コケにされた。
アイテムを渡していれば攻撃して来ないと舐められ、かと思えば爆発系の攻撃で一掃して来る……
前者に関しちゃ乗ってた自分達も同罪だが、それでも苛立ちは抑えられない!
「ピ~チャチャチャ!」
「……てやんでぇ、何を笑ってやがんだ?」
確かに着実にダメージは受けてる筈なのに。
なのに、どうして道化竜は笑ってる?
まさか、ドMって訳でもないだろうに……
「おらぁ!」
ードォォォォォン!
「食らいな!」
ーバコォォォォォン!
「死んでよ!」
ードカドカドカドカッ!
「ピ~チャッ!ピピピ~チャ!」
……道化竜は爆弾を投げて来るばっかりで、それ以外は無防備に攻撃を続けている。
何を言ってるかは分からないが、多分これで終わりじゃないだろう……
いったい、何をして……
「ん?……おい待つでぇ、まさか……」
ーニヤリ
「ピチャ~♪」
え?
道化竜が……笑った?
と、その時だった。
ーピロリン♪
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[レイドボスの体力減少を確認しました]
個体名:爆笑の道化竜 恐悦
総HP:600億
残りHP:450億
残りHP割合:75%
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通知として表示されたのは、道化竜の総HPと残りHP。
……なお、このイベントにおいて総HPのお披露目はこれが初だ。
「っ!?……ここまで減らしてようやく総HPのお披露目かい!……てやんでぇ、クソゲーにも程があんだろ!」
てっきり、最後まで総HPが表示されないタイプかと思ってたら、25%減らしてから表示か……
というか、数時間もユニークスキルやユニーク魔法を撃ってこれか……
って、それよりさっきのニヤリ顔だ!
何の意味が……
「ピ~ッチャチャチャチャチャチャ!」
ーぼよん♪ぼよん♪ぼよん♪
「ん?……大玉の弾みが大きくなって……」
あれ?
道化竜が乗ってる大玉、何だか弾みが大きく……って、大玉そのものが大きくなってないか!?
「ピ~ッチャチャチャ♪」
「べらぼうめぇ!……全員、さっさと逃げ……」
あ、これ大玉が爆発するパターンじゃないか!?
マズい、今更気付いたところで間に合わな……
「ピチャァァァァァ!」
ーパンッ!
「……へ?」
てっきり、自爆魔の【クラスターボムズ】レベルの爆発が来るかと思われたが……鳴り響いたのは、まるで風船が破裂したかの様な乾いた音だった。
が、それで終わりではなく……
「「「「「ピ~ッチャッチャッチャッ♪」」」」」
「「「「「「「…………は?」」」」」」」
「てやんでぇ!?」
……道化竜が、5匹に増えやがった。
え、マジで言ってるのか?
「なるほど~☆!……爆弾だけとは思ってなかったけど、そんな奥の手があったとは~☆!」
「うおっ!?……べらぼうめぇ、利敵行為してるクセにおいらの背後に立ってんじゃねぇでぇ!」
「し~☆!……静かにしてくれないと、ここでドカンと自爆しちゃうからね☆?」
「……べらぼうめぇ、この狸が……」
こいつ、本当に……
……最終的には道化竜を自分達に倒させたいっぽいのも含めて狸だな……
「それで、ここからどうするんだい☆?」
「……どうしておいらに聞くんでぇ?」
「そりゃあ、君がこの中で1番期待出来そうなプレイヤーだからだけど☆?……もしかして自覚ない☆?」
「……買い被り過ぎでぇ。……おいらは、そこまで優れたプレイヤーじゃない!」
さて、ここからどう返す?
根拠のない感情論で返されても失望するだけだぞ?
「じゃ、そうなんじゃないか☆?……あくまでも、ボク様が君を見てピンと来ただけだからね☆」
「……何でぇこのべらぼうな新手のナンパは!……ピンと来たで済ませて良い話題じゃないだろ!」
「おやおや、ナンパとは☆……悪いけど、ボク様には先にパーティーを組むと言ってくれた男が居てだね☆……」
「てやんでぇ!……こちとら彼女持ちでこっちからお断りじゃい!」
って、何を暴露させてんだよおい!
「……あ、そうなのかい☆……まさかハーレム願望持ちかな☆?」
「チッ……おいら、お前がウザ過ぎてそのパーティーを組んだ男と早急に結ばれる事を心から祈っちまってる……」
「ふむ☆……その未来も良いかもね☆」
「……それより話を戻すが、こっからどうするつもりでぇ?」
こいつは駄目だ。
会話の主導権を握れなきゃ、いつまで経っても話が進まない!
「どうするか~☆……それはそうと、君は何で何もしないのかな☆?」
「てやんでぇ、話を逸らんすんじゃねぇでぇ!」
「逸らしてない逸らしてない☆。……ただ教えて欲しいんだけど、君のジョブは何なのかな☆?」
「思いっきり逸らしてんなぁ、べらぼうめぇ!」
……ジョブ。
これを聞いて来る辺り、何か察されたか?
「ま、君が何をするにしても、ボク様はあの子に最高に映える最期を与えるだけだよ☆……君に、それが出来ると良いね☆?」
「……待て、おいらのジョブとスキル教えてやるから、そっちも案出しやがれってんだ」
「おお、そう来なくてはね☆!」
結局、自分は相手のペースに呑まれた。
……より正確に言えば、呑まれてやった。
「……ってな感じで、おいらの【観測花火】は相手の諸々を精査する必要があってだな……」
「ほうほう、なるほど~☆……花火で彩られる最期なんて、エンターテイナー向けじゃないか☆!」
何せ、こっちの方が勝率も高そうだったんでな!
……だから失望させんなよ、自爆魔さんよ!
ご読了ありがとうございます。
どうせ駄文だし、好きに書く。
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後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。




