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22.グロサリーヌは敵に回す

一応言っておくと、〘厄災のアルケニカ〙はゲーム性が終わっています。

(破滅ヶ原☆グロサリーヌ視点)


ボク様は狂っている自覚がある。


「お詫びと言っては何だの【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……ドッカァァァァァァァァァァァン!


「「「「「ぎゃぁぁぁぁ!?」」」」」


「ピ~ッチャッチャッチャッ♪」


それでもリアルでは隠し通せてるつもりだったから、ボッチになったのは想定外だった。


「ジャ~ジャジャジャ~ジャ~ジャ~ジャジャジャ~ジャ~ジャジャジャ~ジャ~【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……ドッカァァァァァァァァァァァン!


「「「「「ほんぎゃぁぁぁぁぁ!?」」」」」


「ピ~ッチャッチャッチャッ♪」


でも、そんなボク様だからこそ分かった。


「……道化竜、君もこの戦場を楽しんでるんだねからの【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……ドッカァァァァァァァァァァァン!


「「「「「ほぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」」」」」


「ピ~ッチャッチャッチャッ♪」


さっきからボク様の自爆に巻き込まれてる筈の道化竜は、何故か笑い声らしきものを上げていたのを。


……それもそう聞こえるだけの鳴き声じゃなくて、ガチな笑い声だ。


何だかシンパシーを感じちゃうね☆!


「おい誰か、あの自爆魔を止めろ!」


「無理だろ!……あいつが自爆する度に周辺のプレイヤーがリスポーンしてんだぞ!」


「それでも止めろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「せっかく道化竜様の周りで待ってるだけでレア素材が手に入るんだ!……こんな自爆魔に台無しにされてたまるか!」


……それに引き換え、道化竜に群がるプレイヤー達は……


待ってるだけでばら蒔かれるアイテムに目が眩んで、道化竜への攻撃を許さないとは……


うん、味方するのが阿呆らしい。


「ハ~ッハッハッハ☆!……道化竜、爆発を受けるのすら楽しんでいる君だから提案するけど、もう少しボク様とこの戦いを楽しんでみないかい☆?」


「ピ~チャ?」


「大方、君はアイテムをばら蒔く事でプレイヤーを集めつつこの場に引き留める事を目的としてるんだろうけど☆……そんなの、ボク様からすれば実に生温いと言わざるを得ない☆!」


「ピチャッ!?」


……ふむ、どうにもこちらの言葉が通じてるのかの様な反応を返してくれるね。


なら話は早い!


「プレイヤーを殺せ☆!……それも、華々しく面白い見せ物としてね☆!」


「ピ、ピチャ……」


「そして、この戦いを共に楽しもう☆……レイドバトルなんて、楽しんでナンボじゃないか☆!」


「ピチャァァァァァ!」


ああ、何となく道化竜の言葉が頭じゃなく心で理解出来始めた。


……そうだ、その熱意を形にするんだ!


「おいおい嬢ちゃん、黙って聞いてりゃ何勝手な事を言ってくれ……」


「煩い奴には【トリプルメテオ】☆!」


ードンッ!ドンッ!ドンッ!


「うぎゃっ!?」


「……嘘だろあの自爆魔、味方な筈のプレイヤーを殺しやがったぞ!」


突っ立って餌を待つ小鳥みたいにアイテムを手に入れていた君達にかける慈悲はない。


……とはいえ、ボク様だってそれが完全な間違いだなんて言うつもりもない。


要は主義と主義とのぶつかり合い……戦争という訳なのさ☆!


「さあ、道化竜……今は作戦を忘れて、戦いを楽しもうじゃないか☆!……そして、その全てを主君へ送る最高のエンターテイメントにするのだよ☆!」


「ピ~ッチャチャチャ!」


事前に言われていた方向性からはズレてしまったけど……これでプレイヤー達がやる気になってくれるなら万々歳だ。


「さあ行こう☆!……ボク様も手伝ってあげるからさ☆!」


「ピ~ッチャッチャッチャッ♪」


「……え、これマズくないか?」


「自爆魔と道化竜が手を組みやがったぁぁぁぁ!」


おっと、そうなるのか……


……でも、後悔はしてないよ☆!


「それじゃあ道化竜……最後の時まで楽しんで、爆笑の渦に呑まれて死のうじゃないか☆!」


「ピ~ッチャチャチャ!」


うん、ここからボク様はプレイヤー達の敵だ。


皆、かかって来ると良い☆!


「それじゃあ挨拶代わりの【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……


「ピ~ッチャチャチャ!」


ーポヨンポヨンポヨン


「……あれ、道化竜様が明らかに怪しい玉を大量にぶん投げ……」


ードカドカドッカァァァァァァァァァァァァァン!


「「「「「「「ほんぎゃぁぁぁ!?」」」」」」」


「……さっきの玉って爆弾じゃねぇか!」


おお、道化竜も遂にやる気を出してくれたか!


ボク様も負けていられないね☆!




でも残念、ボク様も自爆したからリスポーンだ。


「ん?……あれ、グロサリーヌはん何か清々しい笑顔になっとるな?」


「うむ……遂に、気の合う友を得られた気分さ☆!」


「ん?……まあ、あんまりプレイヤー巻き込まんようにな?」


「ああ、巻き込みはしないさ☆……完全に敵対したからね☆!」


ータッタッタ!


「…………………何やて?」


賽子丁子さんには悪いけど、ボク様はこのまま止まらないよ?


「ハ~ッハッハッハ☆!……恐悦君、君のラストバトルはボク様がバラ色に彩ってあげよう☆!」


なのでプレイヤー諸君!


……共にこの祭りを楽しもうじゃないか☆!











~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(数時間後、とある一般プレイヤー視点)


どうしてこうなった?


自分達は、楽して道化竜からドロップ品を得ようとしていただけの筈だ。


なのに、その結果がこのザマか?


「ハ~ッハッハッハ☆!……今こそ免罪符の大蛸に渡り鳥の哀しみを【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……ドッカァァァァァァァァン!


「ピ~チャ!」


ーポヨンポヨンポヨン


「おうおうやってやらぁ!……【炎鉄心柱(えんてつしんちゅう)】!」


ードンッ!


「いい加減にしやがれ!……【サンダークラッカー】!」


ーパンッ!……バチバチバチ……


ユニークスキルやユニーク魔法がそこら中で連発され、敵味方が入り乱れる戦場と化していた。


「ハ~ッハッハッハ☆!……戻って来て早々に【クラスターボムズ】☆!」


ーキラン……ドッカァァァァァァァァァァァン!


……それもこれも、あの自爆魔のせいだ。


あいつが道化竜をその気にさせやがった。


あいつさえ、あいつさえ居なきゃ自分達がこんな目に遭う事はなかった筈なのに……


……この恨み、晴らしてやる!


「レベル6000がナンボのもんじゃぁぁぁぁぁ!」


「やってやらぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


「皆で挑めば怖くないぃぃぃぃぃぃ!」


現状、敵の攻撃方法はワンパターンだ。


あの自爆魔は【クラスターボムズ】っていう自爆魔法?と、【トリプルメテオ】っていう小型隕石を3つ落として来る魔法?しか使って来ない。


そんで道化竜も、玉みたいな爆弾を何個もばら蒔いて来る以外はこれといった攻撃をして来ねぇ。


……もっとも、それ等1つ1つが当たればほぼ即死のクソ技だらけなんだが……


「ふぅ……てやんでぇ、こいつぁ倒し甲斐があるってぇもんよ!」


自分は普段からやってる江戸っ子ロールプレイの口調で話しながら、あの強大な敵へと歩みを進める。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「勝つぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「ヒャッハァァァァァ!」


不思議だ。


最初は楽しようとしてたのに、今はどんどん興奮して来てやがる。


……はは、楽しいなぁ!


「ハ~ッハッハッハ☆!……そうそう、楽して待つんじゃなくて敵から無理矢理にでも略奪してこそのプレイヤーだよ☆!」


「べらぼうめぇ!……敵に回ったあんたがそれ言うかってんだ!」


こいつ、よくもまあ抜け抜けと……


絶対に勝ってやるからな!

ご読了ありがとうございます。


グロサリーヌはプレイヤーと恐悦をその気にさせましたが、別にこうするのが最善だった訳でもないという……


気が向いたらいいね、ブックマーク登録してくれるとありがたいですが、あくまでも気が向いたらで大丈夫です。


後、皆様がどんな事を思ってこの小説を読んでいるのか気になるので、感想くださるとありがたいです。

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