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ガドネア歴 九九八年 六月二二日、晴れ。私の気分的に ラミア・スナー
昨夜、一生ものの思い出ができた。とても嬉しい。この町に来たら、その度に思い出して照れてしまうんじゃないかって考えてしまうけど、まあそれはそれ。
アニーには、本当に感謝しきれない。
今晩は野宿になる予定なので、先にざっと予定だけを書いておく。変わったことがあれば、追記予定。
私達はこれから一路北を目指す。叔母が住むのはアクエイスという、砂漠に面した小さな街で、こちらにまで馬車便が通っている。この町を出てから森の中で一泊、峠を登った先にある村で一泊、下山してアクエイス到着。一度野宿を挟む形となるので、念のためその準備も必要。一応馬車便の方でも準備はあるけれど、あるに越したことは無い。峠も結構険しい上に魔獣も結構出没するらしく、それにも対応する必要がある。そのため、最低冒険者二人が護衛する必要があるとか。昔はコカトリスもいたらしい。今はどうなんだろう。食べるととても美味しいのは、アルちゃんのお母さん情報。
叔母に荷物を渡した後、私は目的地となる町でちょっと調べ物をしたい。
実は気になる伝承を知っているから。
アクエイスの湖は、聖霊剣が生み出したもの、という伝承が残されていた。水であれば、おそらく水の聖霊剣。相変わらず文献ごとに矛盾があり、娯楽小説での話なんだけどね。
小説『アクエイス物語』 『マリオネットの恋』の二部作では、アクエイス湖に魔族を封じた、と書かれている。ただ、物語に登場する人物はかなり眉唾物だ。英雄リーン・スナーが偽名を使って登場、とされているが、さすがに四〇〇年生きているとは考えられないので、フィクション性は高い。
何はともあれ、まずはアクエイス。無事に到着することを祈ろう。




