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100円の価値の違いを考えよう


 この前、じもとホールディングスから配当が250円入ったのですよ。まだ良くわからなくてNISA口座もなく源泉つき特定口座で買った株の配当なもんで、源泉で50円持っていかれて、なんたる非道! 250円から50円税金で持っていくなんて鬼畜! 鬼! 人道を踏みにじる行為を俺は見た!

 50円なんて2割どころの話じゃないだろ、計算間違ってる! と憤ったのだけど、冷静になって計算したら250円の2割は50円だよな。


 というのも株買って晴れの日も雨の日も保有し、8月の世界同時株安にも耐え、株価が下がれば悲しみ上がれば喜びで無事権利の落日を迎えて入った250円。


 雇われで給料で貰うお金とは違うのですよ。


 俺の資金で俺の判断と行動で、つまりは全て俺の自己裁量と自己責任で得たお金なので愛着が違う。

 この250円が入ってくるまでの時間とか流れとか全て知っているから重さが違うのですよ。


 あれ、これって人によってというか、業種によって同じ100円でもその稼ぎ方の違いで主観的な価値が違うってことだよな。


 ただ給料貰うだけのサラリーマンの100円と、その100円を稼ぐまでの手間とか時間とか全部知ってる商店のおっちゃんでは確実に主観的な価値は違うよな。


 戦前の日本で共産主義が小商いしてるような層にまったく受けなかった原因は多分ここだよな。


 俺の配当が250円だったのは搾取されているとかそういうことではなく、ただただ俺の才覚の問題だと俺が知ってる。


 蟹工船な工員の給料と小商いのおっちゃんの月の利益が似たようなものだとしても、それは搾取ではなく利益が蟹工船なのはおっちゃんの才覚の問題なのはおっちゃんが誰よりも知ってる。


 そういう人は貧しくても赤くなったりしない訳だ。


 むしろめっちゃ嫌う。


 なんで苦労して稼いだ金を皆で分けなきゃならんのだ! と。


 俺だって配当の250円から100円分けてとか言われたら、100円だけどめちゃ怒るよ。


 100円に至るまで流れが生む愛着込みだから100円の価値が100円越える越える訳だ。


 ああ、守銭奴ってこういうことか。


 愛着あってお金を使えないのな。俺も給料ならためらいなく使えるけど、投資で稼いだお金は勿体なくて使えないな。

 上がるんだか下がるんだかどっちだ? と、ない頭必死に使って稼いだ売却益なんてとても使えないぜ。


 そういう人にとっては共産主義は明確に敵だ。



 でもって蟹工船な工員の給料ってそういう愛着は発生しないじゃん。


 その給料が発生するまでの流れを知らないんだから。


 だから搾取されてると思うんだろうな。


 誰だってあるじゃん、会社はもっと給料払えよな、とか給料上げろよなと思うことが。


 それに時代背景とか人権侵害とかが重なると共産主義が爆発的に蔓延するんだろうな。


 

もちろん色んな雇用形態や給与体系があって、一概にそうとは言えない。


 特に会社から高い自由度や裁量権を与えられている場合には。


 キューバさんと別れて無職になった時、どこでもいいやととりあえず就職したらそこの上司が超有能でなあ。


 朝の二時は昼の四時間に匹敵する、つまり朝二時間早く出社するとどこからも電話かかってこないから、仕事に集中できて昼間電話応対しながらする四時間分の仕事できるって二時間早出するのよ。

 で二時間早く出てるから、三時になったら、なんかあったら俺が責任とるから後はよろしくって帰るのよ。その上司は課長だったら残業代つかないからそれが正解なんだけど、なかなかできないじゃん。

 おお、できる人は働き方も格好いいぜ、と感動したね。

 三時で帰ってる訳だから帰ってから子どもと遊んだり色々できる訳じゃん。仕事も朝の二時間で四時間分の仕事してるんだから、実質10時間は働いてる訳じゃん。

 つまりその上司は朝二時間早出することで1日24時間を1日26時間にしてるのよ。

 すげー、できる人って1日26時間にして仕事と家庭を無理しないで充実させられるんだ、とまたまた感動した訳よ。

 その上司はそんな感じで、なんかあったら俺が責任とるからって入ったばっかの部下、つまり俺にすごい自由度と裁量権をくれるのよ。

 そしたら仕事が大変だけど、すげえ楽しい。

 金曜に仕事終わらないともう見切りつけて明日休日出勤して終わらせますだから今日は早く帰りますってのが普通に通ったからなあ。

 上司としてもどっちでいい訳よ、休日出勤してやると通常業務ないから、それだけやって半分の時間で終わらせてたから、会社が俺に払う金は大差ない訳だし。


 ほれ明日休日出勤して終わらせてと言われると嫌だし反発したくもなるけど、今日四時間残業するか明日休日出勤して二時間で終わらせるかどっち? もう今週は疲れたし明日、明日で自分で選ぶ分には休日出勤も苦にならんよな。

 仕事量が膨大でタイムカードだけみたらブラックだけど、できる上司の下で自由に伸び伸び仕事してるから俺としてはブラックと感じないのよ。


 初めてスコッチのマッカラン飲んだときは酒って美味いもんだったんだと感動したけど、同じような感じで仕事って面白いもんだったんだと、感動していた訳よ。


 ただ出来る人は皆から必要とされる訳じゃん。もっと忙しいとこに転勤してしまってなあ。新しい上司来たらこの上司が朝は定時に来てだらだら残業する普通の人でなあ。そしたら、いきなり仕事がつまんなくなってなあ。あの仕事が面白い日々はどこに? と辞めてしまったわ。


 たとえ仕事量が蟹工船でも高い自由度と裁量権が与えられていた場合、搾取されているとは感じない。むしろすげえ面白い。


 そういう人は蟹工船でも赤くはならない訳じゃん。


 反対に工場のライン工とか自由度なんかまったくないです。自分で決められることなんてなに一つありませんとなったら給料がよくて仕事量がリトルリトル蟹工船であっても赤くなるんだろうなあ。


 

 そういう意味で言うと俺は週末限定の残業フレックスしかやったことないけど、フレックスってきっとすげえ面白いんだろうなあ。


 フレックスってことは最初から仕事の自由度がかなり高い訳じゃん。そうでなきゃフレックスなんてできる訳ないし。

 で仕事の効率が増すと自分の自由度があがるから、社員に仕事させれてば勝手に効率上がる訳じゃん。

 他の社員の効率が上がれば自分の自由度が増すから、誰かがうまいやり方を思い付けばそれはあっと言う間に職場に広がるし。


 ああ、そうか労働の報酬って必ずしも金銭でなくていいんだ。自由度でも報酬にもなるんだ。

 

 そしたらフレックスって凄くない?


 社員が勝手に効率化を推し進め、その報酬は自由度って形って自動で付与されるんだぜ。いちいち上司が査定して金銭に置き換える必要がないんじゃん。


 今まで気づかなかったけど、なんだこの凄いシステムは。


報酬までオートマチックな効率追求システムじゃん。


 すげーすげー誰だこんなん考案したの? と検索したら勤務時間を自由にしたせいで勤務がルーズになって遅刻が常態になったとか問題があるようだな。


 それは本質を理解せずにフレックスの自動報酬を作用させられてないだけじゃん。社員に高い自由度を裁量権を与えないまま、つまりなぜフレックスで効率が上がるのか理解しないまま形だけ導入したら、そらふにゃふにゃになるよ。

 いちいち上司の許可取ったり稟議回さないと何も進まないような会社でフレックスやっても機能しないよ。そういう会社では社員が勝手に効率追求しないし、高い自由度がないから効率化によって自分の自由度が増えるって自動報酬も機能しないし。


 労働コストはきっちり金銭のみで査定して余計なもんを混ぜてはいけないけど、労働報酬は金銭に他のものを混ぜてもいい。

 自由度みたいに形がなくて、とうの社員が受け取っていると自覚のないものも充分に報酬として機能するってことわかってないんじゃない?


 ああ、ホワイト企業の社員の待遇が妙にいいのはそれか。

 社員が労働報酬と思っておらず、受け取っているという自覚がないものも報酬として作用するって払う方がきっちり理解してる訳だ。


 んで利益出せない企業ってそれの逆やってない?

 当社はやる気を見ますとか言って金銭のみで査定するべき労働コストに変なもの混ぜるくせに、報酬は金銭のみで支払う。


 ああ、うちの社長がまさにそれだわ。

 

 前からぼんくらと思っていたけど、まじでぼんくらだったんだな。

 そら業績あがりませんわ。


 もしかして日本の経営者ってかなりぼんくら多い感じ?


 ほら中小企業の社長でトヨタがートヨタの生産管理がーって言うの好きな人いるじゃん?


 でもそれって何年前のトヨタの話なん? トヨタが50年も前のやったことじゃないの? あなたは時代から50年遅れてる訳?


 ああ、わかった。

 

 昨日は共産主義は趣味嗜好の問題と書いたけど、経営者のなかにも共産主義趣味の奴いるんだ。


 でも経営者だから、自社の利益を分配するなんでそんなとんでもないだから共産主義にはいけない。


 だからマルクスさんの代わりにトヨタとか変な経済雑誌にはまるんだ。トヨタはマルクスさんの代わりの教典なんだ。


 昨日に続きすげえ納得した。


 その記事は社長でも投資家でもなくただの雑誌記者が書いたの。それを経営者の君が鵜呑みしてしてどうすんの? バカなの? と思っていたけど教典だから鵜呑みしなきゃいけないんだ。


 マルクスさんの資本論をここが違うここも違うとあら探しして読む共産主義の人なんておらんし。

 あれは鵜呑みしてマルクスさんの境地に近づくために読むもんだしなあ。


 だとしてもうちの社長はひどいぜ。この前いきなりスネークホルダーとか言い出してさあ、聞いてるこっちが恥ずかしいわ。

 そういう言葉使って許されるのは外資とかそういう人たちです。決して俺たちではありません。


 

 なんかさあ俺より頭よくて俺より経験あって俺より金持ってる他のトレーダーと競るよりはさ、起業してこういうぼんくら社長と競る方がはるかに楽に利益だせるような気がしてきたんだけど。


 錯覚だろうけど、起業がすごく簡単なものに思えて仕方ないんだけど。


 起業のハードルだだ下がりなんだけど。


 誰かそれは錯覚だと俺に言って聞かせてくれい。



 

  

 

 

 

 


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