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おじさん、幽霊船と遭遇する

 海底ダンジョンの第二層をバンノウマルで進みながら考える。このダンジョンは魔物の平均的なレベルが高いのではないか? 全体的に魔物の強いダンジョンは、階層の数が少なくなる傾向があるらしい。以前、ルリカさんの配信でそういう話を聞いたことがある。


 もしこのダンジョンが短めなのだとしたら、それは少しもったいなく感じる。どうせなら、一つのダンジョンをいっぱい冒険したいと思うからだ。


 ふむ、第二層の様子はだいたい分かった。光る魚の魔物が多い、深海のフィールド。乗り物で進んでいるだけでも結構楽しい。一度、第三層まで進んだら、ここに戻って魚を集めよう。そのために、まずは進み続ける。


 その時、突然前方に新たな気配が現れた。第二層の壁から魔物が出てきたか? 今回は小さな気配がいくつも固まっている。小魚の群れみたいな魔物だろうか?


 とにかく進もう。どんな魔物かは近づかなきゃ、はっきりしないからな。そんなに大きな魔物ではないだろうが、注意していこう。


「ヨータ様、もうすぐ敵集団と遭遇します。お気をつけください」

「分かってる。さて、どんな敵が出てくるかな」


 ほどなくして、俺はその姿を確認する。予想に反してかなりでかい! だが、その大きな姿からは気配を感じない。というより、中にたくさんの気配が入ってる感じ。これは……?


「どうやら、船のようですね。ヨータ様」


 言われてみると、確かに船だ。かなりボロボロの木造船。ガレオンとかいう種類だったか。何か膜のようなものに覆われているな。ちょっと……いや、かなり不気味。まるで幽霊船だ。


「ヨータ様、時空戦艦による支援は必要ですか」

「船同士の戦いってのも面白そうだな。よし、分かった! 戦艦を呼んでくれ」

「承知いたしました」


 水中に歪みが生じ、そこから時空戦艦が現れる。こうして戦艦を近くから見ると、気持ちが沸き立つ。一緒に戦えて最高だね!


 なんて思っていると、ボロボロの船から砲弾が飛んできた。狙いは俺かよ!? バンノウマルを操作して楽に回避。これくらいの動きなら、もう楽なもんさ。


「敵から攻撃してきた。容赦はいらんな」

「はい、容赦の必要はないかと」

「ならばアイ、まずはミサイルで攻撃だ」

「小手調べというわけですね。承知いたしました」


 時空戦艦からミサイルが放たれる。その数は十。ワイバーンの群れにも有効な攻撃だが、どうなるかな?


 敵船にミサイルが全弾命中! かなりのダメージがあったように見えるが……さらにボロボロになりながらも、木造船は持ちこたえている。なるほど、かなり硬いな。驚きだぜ。


「思ったより耐久力があるな。あの膜のせいか? バリアみたいな役割を持っているのかもしれない」

「主砲を放ってみますか?」

「いや、俺が直接乗り込めないか試してみよう。アイ、スピアガンを一旦預ける」

「船に乗り込む……何か良い考えが?」

「良い考えっていうか、あの中に何が潜んでるかも気になるからな。ちょっと見てきたいんだ」

「なるほど、でしたら止めません。ヨータ様、グッドラック」


 ああ、幸運を祈ってくれ。アイに言って槍を出してもらう。槍を手に持ち、騎兵のように構える。さあ、やるぞ! 敵に目のもの見せてやる!


 槍を突き出すように敵船へ突進する。いくつかの砲弾が飛んでくるが、槍で弾く。刀ではないけど、地味にメグさんから教わった技術が活きているな。結構嬉しい。


 そうして、俺の槍が敵船の膜に接触した。多少の抵抗感はあったものの、膜を突き破るように進む。そのままボロボロの壁を破壊し、敵船に侵入した。良いね。順調だぞ。


 船内は水の抵抗を感じない。壁を破壊した背後から水が流れ込んでくる様子もない。あの、膜のせいだろうか。不思議だね。とりあえず、バンノウマルはアイに収納してもらう。


 そして、船内へ入ったことで、ここに集まっていた多くの気配の正体も分かった。何体ものスケルトンが俺に敵意を向けているのが分かる。こう船内に何体ものスケルトンの姿を見ると、幽霊船ってイメージが強くなる。嫌だねぇ。


「とりあえず、くらえや!」


 手に持っていた槍を投げた! その一撃は離れた位置のスケルトンを貫いて、ボロボロの船内を破壊するように進んでいく。ホコリが立ち、カビ臭い匂いがしそうな場所を進みながら、俺は近くのスケルトンを殴り飛ばし、アイに言う。


「アイ、カニバサミだ。スケルトン系の敵には打撃系の武器が効く。ルリカさんが言っていた」

「ついでに十字架やニンニクは必要ですか?」

「それは吸血鬼の弱点だろ? 船内の気配がどんどんこっちに近づいてきてる。やるぞ」

「張り切ってますね。ヨータ様」

「そりゃもちろん」


 久しぶりの、床に足をつけての近接戦闘だぜ。メグさんから習った技術を活かせるタイミングでもある。こんなの、やらなきゃ損だ。


 アイから送られてきたカニバサミを受け取り、船内の廊下へ出る。廊下は思ったよりは広いが、長物を振り回すのには、ちょっと向いてないな。そういう意味でもカニバサミの選択はベターだと思う。


 剣を構えて近づいてくるスケルトン二体を、カニバサミで同時に粉砕。良いねぇ。やはり、この武器は手に馴染む。他の武器も使っていきたいけど、こいつは特に使いやすい。


 スケルトンは次々と新たに現れる。ふぅ、この船を攻略するまで、ちょっと時間がかかるかもだ。

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俺は近くのスキルトンを殴り飛ばし、アイに言う。 ???
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