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おじさん、交流を楽しむ

ルリカさんたち三人に時空戦艦の内部を案内し、色々な場所を見てもらう。特に、艦内に温泉があると知った三人は目を輝かせていた。ダンジョン内でゆっくり湯に浸かる機会はなかなかないだろう。使いたいのなら、使ってもらってかまわない。


「温泉……入ります?」

「良いんですか!?」


 食い気味のルリカさんに俺は「どうぞ」と答える。着替えは……用意できないが、ゆっくり温泉を使ってもらおう。


「ありがとうございますっ! ほら、会長とメグさんもっ」

「ありがたく湯を使わせていただきますわ」

「ありがとなっ。お礼にこの後、良いことを教えてやるぜ」


 会長たちからも感謝の言葉をもらい、ちょっと気分が良い。それにしても、メグさんが教えてくれる良いことって何だろう?


「では、お三方が温泉に入っている間、ヨータ様のお相手は私がするとしましょう」


 アイさんや、何となく感じてたけど、三人に対抗心を持ってるよね? 可愛くはあるんだけど、ほんの少しだけ愛が重い。


 というわけで、三人の女の子たちが温泉に居る間、俺とアイはファクトリーに向かう。せっかく昆虫キメラの素材を手に入れたのだ。それを使って何か新しいものが作れそう! ワクワクするね。


 ファクトリーに到着! さて、何を作ろうか? 下手に考えるよりは、まずアイにおすすめを聞いてみよう。


「アイ、この間みたいに何を作れるか、カタログを出してもらうことはできるかい?」

「もちろんです。ヨータ様、すぐに準備いたします」


 そうして、アイが表示してくれたホログラムのカタログを観覧する。ふむふむ、今着ている鎧の強化案……飛行能力!? これは魅力的だな。それに光線銃なんかも作れるそうだ。まじかよ……他にも色々と……一気にSFみたいな武器が作れるようになったな! 凄いぞ時空戦艦!


「アイ……鎧をこのプランで強化と、光線銃の製作を頼む。とりあえず、今はその二つで」

「承知いたしました。それでは、まず鎧を脱いでください」

「あ、そうだよね。鎧を脱がないと改造できないもんね」

「私が脱がすこともできますよ」

「空間収納の要領で? いいよ。鎧ぐらい自分で脱ぐさ」


 それから少しして鎧の改造と光線銃の製作が終わった。光線銃、拳銃というより、もっと大きめな、ライフルみたいな形。これはこれでかっこいい! 近いうちに試してみたいぜ。


 鎧は以前より堅くなり、念じれば飛行することもできるとのこと。試しに空中に浮くイメージをしてみると……フッと体が床から離れた。おほっ。これは楽しいなっ。


 思ったよりも飛行は簡単そうだ。ただ、飛んでる間、鎧から光る鱗粉みたいなものが出ているのは気になるな。隠密には向かないかも?


「アイ。新装備の調子、良さそうだ」

「喜んでいただけて何よりです。それではこの後、どうしますか?」

「そうだな……ルリカさんたちが湯を上がるまで、適当にしてるかな」


 そうして、俺はのんびり時間を潰して、ルリカさんたちが出てくるのを待った。しばらくして、出てきた三人は肌がツヤツヤしている。その肌は熱を帯びているようで、なんか良い。と、いかんいかん見惚れてるんじゃないぞ。俺よ。


「お湯、とても良かったです。ありがとうございましたっ」


 改めてルリカさんから感謝され、暖かい気分になる。うん、彼女を艦内に招いて良かった。


「……ところでだ。ヨータの兄さん。あたしが良いことを教えてやるって言ったの忘れてねえよな」

「ああ、メグさん。そんな話だったね」

「というわけで、どこか広そうなところに移動できるかい?」

「そういうことなら……食堂でも良いですか?」

「食堂……? あたしは構わないぜ。ところで鎧、なんか変わった?」


 まじ? 鎧は見た目的にはほぼ変わってないんだけど、気付くんだなあ。流石だ。


「今の時間で少し改造したので……」

「ほえー、ここはなんでも、できるんだなあ」


 感心したように頷いているメグさん。彼女は、すぐに「まあ、いいや」と言って、それから「早く行こうぜ」と俺を急かす。なんだか、小さな子どもを相手にしてるみたいで微笑ましい。本人には黙っておこう。


 少しして、食堂に到着した。ここ、結構広いんだよね。たぶん、もっと大人数で使うことを想定しているんだろう。だから、一人で食事をするにはちょっと寂しいんだよ。アイが居るから完全に一人ではないけどね。


「それでは、ふふふ。あたしの動きをとくと見よっ!」


 メグさんがそう言って、瞬間移動したっ。第五層でも見せていた彼女の動き。正直、凄くかっこいい!


「これは縮地っつってな。スキルではなく技術だっ! というわけで、ヨータの兄さんにはこの技のコツを教えてやるぜ!」


 メグさん、テンション高いなあ。それはそれとして、俺でもあの動きができるとすれば、それはぜひとも覚えたい。なんて、思っていると。


 ぐうぅ……。


 誰かの腹の虫が鳴った。見ると、メグさんが顔を赤くしている。この子、可愛いな。ともあれ、腹が減ったなら先に腹ごなしだ。


「皆さん、そろそろ、昼食にしましょうか。メグさんの技術を教わるのは、その後ということで」


 俺は、皆でご飯を食べたい。だから三人をここに案内したのだ。

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