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数日後、俺等は変わらずテルアを拠点にしてテルアボア狩り中である。参加者は5人、パメラはあの孤児院での件の後、用事があるとの事で暇を貰って実家へ帰っている。
「お疲れ!明日もよろしく。」
「失礼します。」
俺等は家に帰る。空は曇天、徐々に長雨の候でもあり、今後は雨も増えそうである。
「お帰り。」
「おぉ、パメラ。」
「パメラもお帰り。」
家に帰るとパメラと大荷物。パメラは普段着とは異なりワンピースを着て少し化粧もしている。
「…ウーゴ、皆、良ければ少し話しても良い?」
「勿論。着替えて片付けて来るよ。」
俺等は着替えて共用スペースに集まる。
「まずは御暇を頂いてありがとう御座います。あ、お土産です。」
パメラは荷物を漁り、木箱を取り出す。中身は果実酒のビン。後は個々に土産を出して行く。俺等男性陣には、装備を手入れする布、一目で高価なものであるとわかる。そしてエリシアには大量のお土産、エリシアはお土産に反して涙目である。
「ウーゴとエリシアには出掛ける前に少し話してて…結論としては…私はウーゴチームを抜けます。」
「…は?」
ポロとクラウスは驚く。
「私の実家は、地元では少し有名な軍部と冒険者の家系で…私の父も2番目の兄も軍部の人間で、1番目の兄は冒険者で…私もその流れで冒険者になる事に…本当は保育士とか、教師とか、子供の面倒を見る仕事がしたくて…でも、父の意向には抗えなくて。」
パメラはゆっくりと話して行く。
「そしてずっとお荷物なのにチームに置いてくれるウーゴにも皆にも甘えて…でも、この前の孤児院の時にマリュの為に初めてゴブリンを射る事も出来て…私は初めて冒険者になる事が出来た。そして思ったの。私は未熟者だけど、冒険者としても、1人のパメラとしてもあの孤児院で子供等を育てたり守ったりして過ごしたいって。皆の事は大事だし、離れるのは辛いけれど…皆とはここでお別れします。」
エリシアは既に大粒の涙を流して目を赤くしているパメラも耐え切れず涙を流した。
「皆のチームに入れて貰えて本当に良かった。今まで一緒に居てくれて…仲良くしてくれて…本当にありがとう御座いました。」
パメラは起立して深々と頭を下げる。ウーゴも少し涙目で俺等を見た。
「パメラには相談を受けていて、シスターマリーもパメラが良ければ是非って事で話は通っている。俺としても寂しくなるけれど、パメラと一生会えなくなる訳では無いし、チームのリーダーとしてはパメラの夢と前途を応援しようと思っている。」
ウーゴは俺等を諭す。
「明日、正式に書類を作ってその足でパメラを村まで送って行く。勿論、ボア肉を持たせて。皆、それで賛同してくれる?」
俺は頷く。エリシアもクラウスも目を赤く腫らして頷く。ポロも暫く机を見つめた後後で頷いた。
「良し、顔を洗って飲みに行くぞ!」
ウーゴは隣のポロの肩を強く叩く。俺は外の空気を吸うのに家を出た。
「…アル。」
暫く外の空気を吸っているとウーゴが出て来る。
「パメラには以前より相談は受けていてね。パメラは冒険者を続ける事に限界を感じていたし、戦力としてチームに迷惑を掛けている事にも申し訳無く思っていて、チームの脱退を申し出て来た事もあった。俺としては、パメラにはチームに居て欲しいし、チームを辞めるにしても何か別の目標を見つけてって話はしていたんだけど…思ったより早く目標を見つけてしまったね。リーダーとしても友人としても、笑顔で送り出すべきではあるけれど、正直寂しいよ。」
ウーゴは独り言のように俺の横で話す。
「…今夜は宴会だな。」
俺はウーゴの肩を強く叩いた。




