先生への寄せ書き
協定を結ぶ。
「協力…?何?」
「卒業式に先生に渡す寄せ書きと、花束を用意したくて……あの、寄せ書き書くの、大我先生の授業でやっていいですか?お願いします…!」
3学期初日。
少し早いけれど、先生に渡す準備をしたかった。
花束は集金して、問題は寄せ書きだ。
ちっちゃい紙に、何日までに…とかしてると、無くすやつがいたり、落として先生に見つかりそうで怖い。
だからいっぺんにやりたい。
そのことを副担任である大我先生に相談しているのだ。
もともと苦手だったけれど、今はこの人しかいない……そう思った。
「ええよ。」
「…え!?」
「何そっちが驚いてんねん。やから、ええよって。俺の授業で寄せ書きやってもええよ。金は、なんか期間作って、こそーっと集めれば大丈夫やろ」
この先生は軽すぎて有名。
大我先生を選んで本当に良かったかも。すると、
「花束にするの?植物にしたら?先生にあげるんやし。」
「…あ……確かに…」
植物だったら、お母さんの職場ですぐ買える。
先生は大の植物好きだから、そっちのほうが喜んでくれるかも…!
「ありがとうございます。たまにはいいこと言うんですねー」
「いつもええやろ。あ、この前先生とラーメン食いに行って……」
「はいはい。対抗はもういいですー」
そうして、大我先生と先生に渡すプレゼント協定を結んだ。
◇
「もうすぐ卒業なんで、副担の大我先生に寄せ書きでもしようかなってなってて…先生も大我先生に向けてのメッセージ、書いてほしいです…!」
「……了解です!!何日までに書いくれればいいですか?」
「一応、3日後が締め切りです。あ、都合が合わなければ全然言ってください!」
「…いや、大丈夫です!」
その裏で副担任の大我先生にも寄せ書きを計画していた。
そりゃ、協力してもらっただけではダメだろう……。
一応副担なんだし。
先生約週一ペースで学校休むから、朝の会と帰りの会も大我先生がやってくれるんだよな……。
数学も担当してくれてるし何もしないわけは…と思い、こちらは寄せ書きの小さな紙を買ってきた。
そして、大我先生の寄せ書きを書く作戦に先生と協定を結んだ。
これだったら、教室落ちてても大我先生のだしいっかと……。
これで、先生多分自分の分もあるってこと気付いてしまっているかもだけれど…まあまあそこは……。
本人に言ってないし、大丈夫か…。
そこから俺は、寄せ書きと集金を始めた。
◇
「曙光で併願出します。」
「……分かりました。併願ですと、学校推薦で成績上位者から通っていく感じで……今の成績なら、Ⅰ学コースのみ推薦を出せる状態です。」
私立の受験が近づいてきているこの時期。
さすがにもうそろそろ決めないとやばいレベルなので、今日は放課後に進路相談をしていた。
「…はい」
「……ですが、当日の試験で、I学合格点を大幅に超えていた場合、II学への繰り上がり合格となります…。まあ、まずは僕が学校推薦で通らさなければならないんですけどね。」
「はい。ありがとうございます、お願いします。」
私立は併願にすることにした。
学校推薦が通れば、ほぼ合格。
まあ、II学に上がれなくとも入学できるなら………。
県立は受けないといけないけれど……。
まあ、これは自分の将来のため……。
安心して高校に進めるようなんとかしないとな……。その時─
「……ごほっ…はぁ……っはぁ」
「え……先生?…だ、大丈夫ですか…?!」
ぐたっと倒れてきた先生はまさかの熱があり、大我先生の送りでそのまま帰っていった。
改めて作品を読んでくださり、ありがとうございます!
たくさんの人からの知識や学びを今吸い取っている途中です…笑!!
もっと教えてくださーい!!
次の更新は7月1日水曜日の予定です。(もう7月ですか…はやい…)
ありがとうございました!




