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合唱コンクール

負けるな…


「では、各クラスの合唱の発表に移りたいと思います。最初のクラスは準備をお願いします。」


司会の人の指示でひとクラス目が準備を始める。


列を整え舞台へ上がっていく……。


これが、どんなにすごい合唱でもここで絶対ヒヨっちゃダメ……。


緊張してくると手が回らなくなるから……。


そしてそのまま、発表は順番に行われていった………。



 「─それでは次のクラス準備をお願いします。」


順番がきてしまった……。


そして……気づいてら手汗がひどく…思いっきり震えてしまっていた……。


舞台上に登りピアノの前に立つ。


すると、見ている同級生やたくさんの先生……誰のかは知らない親まで、、全てが視界に入ってくる。


………この人達は、今どのように思って、、俺のこと見ているんだろう………。


…変なやつって思っているかな……気持ち悪いって思われてるかな………。


今、この一瞬で……歌が終わればいいのに………。


多分これは自分が…指揮者になっても、歌う側でも思ってしまうことなんだろう……。


なんで、こんなタイミングで…自分を追い込んでしまうんだ………。


先生が………先生が、地区音に行きたいって……言ってたじゃんか……!!


……気づいたら手が周りから分かるくらいに震えてしまっている……


目の前がなくなったかのように、急に頭の中が真っ白になった………。


そのまま進行と共にピアノ椅子に座り、指揮者に合わせて曲が始まった………。


5組の合唱は伴奏のせいで失敗に終わった─。




 「……っ…………っ……。」


…また涙が……弱いな〜俺は……。


結局足を引っ張っただけ。それなのに─


「…っておい、なんで泣いてんだよ……。俺たちいい合唱やったやん…!!」


「そーやで!地区音には届かんかったけど……今までで1番良かったよ!!」


クラスのみんなが励ましで周りを囲んでくる……。


……今まで先生ばっかで……関わりをあまり持とうとしてなかったけど……クラスってこんなにも温かかったっけ……?


ピアノもみんなからはダメだったの分かってなかったし、観客も気付いていなかった……。


ここまできたなら…もう、ただ失敗したという自分の思い込みかもしれない………。


「おーい!写真撮るってよ!!センター来いよ!!」


そうして、クラスの子に引っ張られながら1番前の真ん中に行く。


「はい、これ。」


そして先生から渡されたのは……目標が書いてある大きな紙だった…。


「じゃあ、撮りますねー」


先生の合図でみんな各々ポーズを決める。


俺は…大きくは笑えないけれど、この場所が好きだ…そう思って笑った……。


 「…なんで、、泣いてたんですか……?」


写真を撮り終えた後、先生が俺に質問をしてきた……。


「…っそれは─、、っ大好きな、このクラスと……先生で、三泗音……行きたかったからです……。…だけれど、自分の、、せいでダメになった……。それが……ものすごく悔しいんです………」


「……自分の、せい……?」


先生は話がちょっと読めないと思うように言う。


だけれど、これは自分自身の問題だと分かったのかこれ以上踏み込んでこなかった……。


「……大丈夫ですよ!!負けないでください!」


先生はそう強い眼差しで見てきた─。

改めて作品を読んでくださりありがとうございます。

このお話も秋に訪れ半分が経とうとしています。

てか、もう5月も終わりですね…早いです…。

次の投稿は6月3日水曜日を予定してます。

ありがとうございました!

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