王立図書館の扉がやけにデカい
こんにちは‼
新しい章に変わりました。
やってる事はあんまり変わらない気がするけどね。
いきなりパピルコンはパピルコンだって言われても、分からない物は分からない。
自分の知っている知識(今までやったゲームの敵キャラや、この世界に来てからの知識)を総動員しtwもパピルコンなんていう名前の魔物の名前は初めて聞いた。
「ごめん、ホントに分からないから、詳しく教えて貰える?」
「あー、そういえばそうだったねぇ」
ジルには俺達が、違う世界から来たことは説明してあるので、納得してくれたみたい。
「ごほん、えっとねぇ、パピルコンって言うのはねぇ、ユニコーンの親戚みたいなものさね」
「へぇ~、というと、頭に角がある白馬みたいな感じ?」
「そうさね、だいたいそれで合ってる、まぁ、明日、王立図書館に写し絵があったと思うから、それを見に行ったらいいさね」
「ん、ああ、そうだね、薬の材料になる魔物の生息地も調べないとだしね」
それでやって来ました。
翌朝の早朝。
流石に早朝と言えども、魔物の大群を狩る祭、(討伐祭と呼ばれてるらしいから、次からは討伐祭)の準備で忙しい人達が日も昇らない内から仕事を始めているので、道を歩いている人は多いけど、昼間よりは少ないので、王立図書館が開く数時間前から待機しています。
ジルは後から来る予定。
「人が多くなる前に行くから」って言ったら、ベッドの中から呆れた様に、「後で行くから~」と手を振られてしまった。
あれだけの人混みを気にせずに歩けるとか、異世界の住人は逞しいのか、自分達がヘナチョコなのか・・・
話は戻るけど。
この王立図書館というのがデカい。
東京ドーム一個半位かな?それくらいサイズの建物が五階建てで聳え建っている。
ジルに王立図書館の場所を聞いたときも、あのでっかい建物って聞いただけで、他に説明は要らなかった。
王都で王立図書館以上にデカい建物は、この国の王様が住んでるっていう、王城だけで、迷う要素は無かった。
自分が今立っている、正面玄関の門も、アルトニアのダンジョンで見た、階層主の部屋の門といい勝負をしている。
この門、どうやって開けるんだろ?
ダンジョンの時は、不思議パワーで勝手に開いてくれたけど。この扉、人力じゃとでもじゃないけど、開けられないよね・・・
造りからして、素人目でも分かる分厚さの石材らしき素材を使って作られた大扉。
此所まで運ぶだけでも大変だったよね。
いやいや、流石に此所で材料を組み合わせて作ったか?
『いや、この扉、観察してみたんやけど、継ぎ目も無いし、多分やけど、何かの一枚の素材で作られとるみたいやで』
『え!?まじで!?』
『マジマジ、俺も専門や無いから分からんけど、それだけは分かるわ』
『やば!流石異世界、剣と魔法の世界!』
『ほんまにやで、カケルの世界やったら、こんなん一枚でとか無理やろ。俺等の技術でもできん事は無いけど、労力はかなりかかるやろな』
『やっぱ魔法かな?』
『魔法やな・・・』
『そういえば、気になってたんだけど、チャックが使ってた魔法?あれは魔力とか関係あるの?』
『ん?あれか、あれは厳密に言うと魔法やないで、難しい事はあれやから省くけど、一種のエネルギーと言っても色々やけど、を変換して、魔法みたいな現象を起こしとるんや』
『あー、それで、チャックの真似して、魔法を使おうと思っても、チャックみたいに出来なかったんだ』
『そういう事やな』
『え?知ってたの?』
『は?』
『は?じゃなくて』
『ぬ?』
『ぬ?でも無いから』
『知ってた』
『なんで、教えてくれなかったのさ』
『いや、だってやで、この力の使い方覚えたら、面白くないやろ?』
『イヤイヤイヤ、色々と危ない所とかあったよね?』
『大丈夫やったやん』
『そうだけど、もっと、こう、楽にいけてたじゃん』
『まぁ、そうやけど、普通に生きてたカケルじゃ、どうせ制御できるもんでもないし、どっちにしても変わらへん。自爆するかどうかの差や』
『う・・・』
『魔力の扱いがもうちっと、マシになったら教えたるさかい、訓練あるのみやで』
ゴゴゴ!
「うぇ!?」
どうせ扉が開く前に何かしらあると思って、扉に寄りかかってたのが駄目だったみたい。
突然開いた大扉に押されて転けてしまった。
「あ!すいません、人が居るとは思わなくて」
少し開いた大扉から顔を覗かせたのは、小柄な眼鏡の何処にでも居そうな女性だった。
まさか、この大扉を押して開けたの?
この人が?
いや、まさか。
水の入ったバケツ一個でも、厳しそうな感じがするぞ?
人力では開かないと思っていた大扉を、開けて出てきたのが、普通の人で、その人を観察していたら、見つめすぎて恥ずかしかったのか、扉の影に戻って扉を開き始めた。
なんか、「え?なに?何かついてた?」「運命の出会い?」「でも、でも、見た目はよかったし」とかブツブツ呟いてるのが聞こえる。
大丈夫です。運命のとかそういうのじゃないですから。
ただ単に、ビックリしただけです。
というか・・・このままじゃ、扉に磨り潰される!
これでも、アルトニアのダンジョンや、ジルとチャックの訓練で、少しは動けるようになったんだ。
少しというか、とても不恰好だけど。
ゴロゴロと寝転んだ状態のまま、扉が開く範囲から脱出する事ができた。
お嬢さん、貴女が運命のとか、学園物のアニメ的な出会いと思っていた相手を、大扉で磨り潰して、ミンチにするところだったよ。
「あ!すいません、大丈夫でしたか?私ったらまたドジをやらかすところでした」
ちょっと待て!またってなんだ?少なくとも一回は誰かを、この大扉でミンチにした事があるのか?
まぁ、ドジっ子の犠牲者には後で黙祷でもして、花を置いとくとして。
今は冷静になろう。
「いや、大丈夫ですよ。寄りかかってた俺も悪いですし」
「ああ、すいません、すいません、私がもう少し注意していたら、すいません」
うわ、これって、良い人だけど、めんどくさいタイプの人じゃん。
この手の人は、話をこっちから切らないと、永遠に、謝罪が繰り返される。
俺としては、謝る気持ちがあれば、謝罪は一回で十分だと思ってる。しつこいのは逆にイラっとくる。
「いえいえ、気にしないで下さい」
「すいません、本当にすいません」
「此方こそ、なんかすいません」
「いえ、そこにいらっしゃった、ということは、此所に用事があったという訳で、折角来ていただいたのに、すいません」
あ・・・しまった。
結局、同じようなやり取りを、二十回位繰り返した所で、他の王立図書館職員の人が来て、止めてくれた。
これ、来てくれなかったら、終わらなかったと思う。
来てくれた人も、またかって感じで慣れたように、すみません合戦を止めてくれてたし。
やっと王立図書館の中に入れた訳なのだけど。
大扉を開いた先に普通の扉があり、そこから中に入れた。
大扉の意味って・・・別に大扉要らなかったんじゃ・・・
そして中もやっぱり広かった。
受付のカウンターに十数人の職員が座っていて。
その奥に、一階のスペースの半分以上を占める、椅子とテーブル。
後は、膨大な数の本と本棚が、ズラーーーーー、って並んでいた。
二階から上は、その逆で、ながーーい本棚が続いているだけで、テーブルとかは、そこまで多く無かった。
多くないと言っても、数十人は余裕で座れるんだけど。
一応、どんなものなのか、受付を済ませて探検したんだけど、そんな感じだった。
因みに、王立図書館の利用料は、一日銀貨三枚で、帰りに銀貨二枚を返してくれるシステムだそうだ。
残りの銀貨一枚は、王立図書館の維持や等に使われるらしい。
本も一部レンタルできて、その時は大銀貨三枚、返却時に大銀貨二枚を返してくれる。
紛失や破損した時は、本の価値にもよるけど、大体が金貨一枚位だそうだ。
中には大金貨数百枚の価値がある物もあるそうなので、取り扱いには、十分注意してくれとお願いされた。
基本的に、そういう価値の高い書物は、地下の立ち入り禁止区域に、保管されているらしいけど。
読んで頂きありがとう‼
感想やコメントヨロシクです。
一応、カケルも目が覚めて、大きな問題も解決した訳で。これからも、のんびり、まったり異世界を漫喫していくと思・・・え?村を襲ったドラゴンとかどうなった?
雑魚なカケルがどうにか出来る訳無いじゃないか。そういうのは、勇者様にお願いしようと思います。
ー情報更新ー
王立図書館
初代ローグル王国、国王(成り上がり勇者)の仲間だった魔法使いの我が儘で建造された、国営の図書館。
当初は、利用料の手数料として引かれているお金は、勇者の仲間だった、魔法使いに全て流れており。魔法使いの研究費や趣味に大半を浪費されており、運営費は王国が全額負担していた。(研究<趣味)
魔法使いの死後、色々問題もあったが、現在の運営状態になり、王国の負担も軽くなった。
この世界では、まだ印刷技術が発達しておらず。殆どの書物が一品物なので、殆どの書物は高級品として扱われている。




