目的の魔物を捜して密林に・・・よく蚊に狙われる人も居るけど、魔物でも同じような事があるらしい
こんにちは‼
色々やってたら、前回から一週間以上開いてたw
というかヒルトが探してるトータスの魔物の名前を前に出した様な気もするんだけど、出して無いような気も・・・名前違ったらゴメンナサイm(__)m
出てたら教えて下さいwォィォィ作者w
眩しすぎる程の日の光を反射して、白銀の太刀筋が閃く。遅れて太刀筋通りに身体がずれ落ちて絶命した鮫と人間を掛け合わせた様な鮫頭の魔物、アシマーブが光となって消えていった。
尊敬する主のお嬢様方に歯向かった、愚かな魔物には過ぎた最後だろうな。大人しく首を差し出せば良いものを・・・。
現在アルトニアの迷宮四十五階層。
お嬢様達は今、目的の魔物が生息している階層まで来られた。
ここに来るまでに三日が過ぎているが、お嬢様方の表情には疲れなど一切感じられない。
絶対的な力を持つ主から借り受けた装備を身に付けた御二人が向かう所敵無し。
影から見守るように仰せつかっている俺も安心して見ていられる。
主に言われて御二人の護衛に就いた当初は憔悴して大丈夫かと思ったが、ハイフォルベルンにて御二人の同行者の男の雌と過ごしたお陰で元通り、元気になられて何よりだ。
この護衛が終わったら、リリア嬢の所へ御礼の品を持って行かねばならないな。俺の家の近くで取れる森の恵みでも問題無いだろうか、一度近くの町で売り払った時は中々好評だったからな・・・うぬ・・・おそらく問題無いだろう。数で勝負だ。
いかんいかん。無駄な考えを巡らせるよりも先に、主から承った大切な任務を続行しよう。
丁度お嬢様達も出発するみたいだしな。
ん?何奴!?
「ブォォォォ!!」
クロームが声のした方に振り返ると、少し離れた所から一匹の亀の甲羅を背負った象と呼べそうな魔物がクロームに向かって走り出していた。
(これは、もしやお嬢様達が探している魔物ではないか? 本で読んだ情報と一致しているし間違い無いだろう。むむむ、どうすれば・・・。
このトータスの魔物は見付けるのが難しいと本にも載っていたし、倒してしまっては不味いのだろうな。)
クロームがどうするべきか悩んでいる間にも、距離は縮まっていき、重い物が衝突する音が響いた。
「どうしたものか」
「ブォォォォ!!」
「少し待たれよ、今、お前の事でどうするか考えておる」
クロームは、その巨体を活かした体当たりを片手で受け止めた。
大きさの比率でいえば大人の象と人間の子供位の差があるのだが、クロームは軽々と鼻先を掴んで抑え込んでいる。
こんな事が出来るのはクロームがチャックとの戦いで獄鬼・白夜に進化したお陰でだろう。
そもそもクロームと魔物としての格が違いすぎる。
種族の頂点に立つ程にまで進化した存在を前に、高々数回進化しただけの只の魔物が勝てる訳がない。
今回はクロームが気配を隠しながらだったから、クロームが強者だと分からずに向かって来ただけだ。
此所までも多数の魔物が運悪くクロームを見つけて返り討ちにあっている。
そのお陰で四十五階層までチノ達が魔物に出くわす回数が少なくて済んでいるのは、チノ達は知らないしクロームも気が付いていない。
暫く考え込んでいたクロームであったが、名案を閃いたと言う風に頷いた。
「ふむ、少し不自然だがお嬢様達の進行方向に置けば良いだろう」
「ブォ!?」
言葉は理解出来ないが、不敵に笑う相手に嫌な予感を覚えたトータスは逃れようと暴れるが、視界が一気に反転、ひっくり返されて持たれてはどうする事も出来なかった。
「ブォォ…ブォォオオ!」
「コラコラ、暴れるでない、持ちにくいだろうが」
「プォォォ・・・」
「これからお前はお嬢様方に献上されるのだ、光栄に思うがいい」
不敵な鬼の面の笑顔を更に歪めて笑うとクロームは、密林を進みだした。
目的の魔物、アルモニー・トータスを探すために四十五階層まで来た三人。初日の今日はこの階層に慣れるために適当に散策をしていた。
この階層にはアルモニー・トータスの他にも数種類のトータス系の魔物が生息しているが、希少種のアルモニー・トータスは生息数が少ないらしい。
その特徴は光沢のある赤い甲羅と巨体。
チノ達が持っているアルモニー・トータスが描かれた絵には、フルーツの王様ドリアンに似た甲羅を背負った太い足で四足歩行する魔物が描かれている。
チノ達の目的は、この魔物が遺す甲羅を手に入れる事だ。この甲羅を砕いて錬成した物がアルモスキーと呼ばれる宝石になるらしい。
これをヒルトが婚約者のリートリアに結婚指輪にして贈る事になる。本当は下級貴族の息子のヒルトのポケットマネーでも頑張れば買える物なのだが、自分で手に入れてこそ価値があると考えたヒルトは、チノ達の力を借りて自らアルモニー・トータスを狩りに来ている。
「やっと此所までこれたねー」
「ああ」
「二人とカケルのお陰だ、感謝している。本当はカケルの所に直ぐに行きたいのを我慢してまで付き合ってくれて、本当にありがとう」
「いやいやいや、突然どうしたの!?頭を下げないでよー。いやー、そのーえっとさ、私達も良い経験になったしさ。それにまだトータスも見つけてないじゃない。っねケイト?」
「あ、ああ、まだ早いというか、なんと言うかな」
「それもそうだな」
「ほら!いくよ。こっちの方でよく見つかってるんでしょ」
チノが先頭をきって密林に入っていくと、直ぐに姿が見えなくなったので慌てて着いていくと歩いて数歩で別世界に来たように感じる。
さっきまで砂浜に居たのが嘘のようだ。
振り返ってみたら、木々の間から少しだけ海が見えるだけで、もう少し進んだら全く海が見えなくなるだろう。
鬱蒼と茂る草木を切り進むこと数時間、チノ達は密林の少し開けた場所に来ていた。
「何時ぶりの太陽だろ・・・」
無駄に眩しそうに手で太陽を遮りながら見上げているのはチノだ。
「突然どうしたんだ?」
「・・・っふ・・・」
「っふ・・・じゃ、流石に私でも分からないからな!?」
「助かったんだよ・・・私達は・・・」
「あれだろ、レラリリーフの事じゃ無いのか?」
「ああー!なるほど、あれはチノが悪い。あれだけ、あからさまに危険だと分かる花に近付いたら、ああなると分かってた」
チノが若干おかしな言動を発している原因は、約二時間程前に遡る。
「あ!見て見て、あの花凄く綺麗だねー」
「ああ」
「ん?あの花弁の形・・・何処かで見た記憶があるな・・・って、チノ、気を付けろよ」
「ん?平気平気~♪わぁぁ、凄く良い香ー!ケイトもおいでよー、この花、凄く良い匂いするよー」
ボコ
「本当か」
ボコボコ
「うんうん、早く早く~」
「ちょっと待っててくれ、ん?何か聞こえなかったか?」
ボコボコボコ
「え?何も聞こえなかったけど?」
「そうか、ん?どうしたヒルト、難しい顔をして」
スルスルスル
「いや、あれを何処かで見た気がするんだが。魔物でああいうのが居たような気がしないでも無いんだ」
「確かに、あの花からは何か嫌な気配がするな」
「二人供どうしたのー?」
シュルシュルシュル
「その花、魔物かもしれな、チノ!逃げろ!」
「ふぇ!?」
ボゴボゴボゴ!!
シュルシュルシュル!!
「イヤーーーー!!」
ケイトが注意しようとした瞬間。チノが立っていた周囲の地面が持ち上がり、太い蔓が地面からウネウネと無数に生えてきた。
突然の事で反応出来なかったチノは成す術もなく蔓に宙吊りにされてしまっている。
「イヤー!ちょっとヒルト見ないで!うぇ~!なんかヌメヌメしてるし~」
「少し待ってろ、今助けるからな!」
「そうだ、思い出したぞ、レラリリーフだ」
「危険な魔物のなのか?」
「いや、大して危険って訳ではないが、女にとっては天敵だな。種子を産み付けるらしい」
「な!!チノー!蔓に気を付けろ!その魔物の子供を産むことになるぞ!」
「絶対イヤーー!!ちょ!脱がさないで!早く助けてー!ああ!イヤー!」
地面から生える蔓が邪魔だが次々とケイトが切り進み、ヒルトが魔法で焼き払い凍らせる事で直ぐに本体まで辿り着いた。
二人がレラリリーフの本体に着いた時、チノは既に上半身を全部脱がされて身体中をヌメヌメと粘液で光る蔦が絡み付き、今まさに最後の一枚の隙間から、チノの中に他の蔦に比べて一際太い蔦が入り込もうとしていた。
あんなに太いのを入れられたら、チノの股が裂けてしまう。
蔓で口を塞がれているチノは、身体を捻ったりして抵抗しているが、「ムゥムゥ」と声が漏れるだけで大した抵抗も出来ていない様だった。
「さーせーるーかー!!」
チノのある意味絶体絶命な状況を見たケイトは、バルシリーズの細剣が持つ力を無意識に全力解放して、神速の一撃をもってチノの中に入り込もうとしていた一際太い蔦を切り落とすことができた。
「ふぁふぃふぁふぉふー」
「ケイト!下だ!」
「ん」
短い返事をしながらケイトがその場から飛び退くと、次々と先端が尖った根っこが地面から連続で飛び出してくる。一応知能はあるのか声も表情も無い植物の魔物だが、自分の大事な部分を切り落とされて怒っている様だ。
(何処が大して危険は無いだ、かなり危険だろ)
ケイトは心の中で愚痴りながらも、反撃の隙が無い程、次々と地面から生えてくる根っこと上下左右か襲いかかってくる蔓を避け続ける。容易く近くの木を貫く威力を持つ根っこだ、当たれば痛いでは済まないのは間違いない。
ケイトがレラリリーフの攻撃を避け続けている間にもレラリリーフの花が光り、さっき切り落とした太い蔓や他の蔓も復活していく。
今は注意がケイトに向かっているからチノに手を出す動きが見られないが、このまま距離を離されてしまえば今度こそチノが、あの太い蔓によって孕まされる事になるだろう。
ここでようやくヒルトの詠唱が終わったようだ。
「待たせた。凍てつく氷の楔よ、我に仇成す者を捕らえよ!アイスバインド!」
ヒルトが魔法発動と同時に杖を地面に突き刺し、レラリリーフの根っこから氷の呪縛で動きを封じていく。
「よし、止めだ!破動衝裂斬!」
細剣の力を引き出している状態のケイトは不意に頭に浮かんだ技を発動し、レラリリーフを完全に木っ端微塵に粉砕した。
「う゛う゛、ありがと。本気で危なかったよ」
「とりあえず、着替えたらどうだ?ベタベタだぞ」
「うん・・・って、ヒルトは此方見ないでよ!」
「あ、ああ、すまない。あっちに居るから終わったら声をかけてくれ」
「あ゛ー、もうお嫁に行けない」
それから、ブウブウ言いながらも着替え終わったチノ達は、アルモニー・トータスの探索を再会したのだが・・・
その後も何故かチノだけ植物系の魔物に襲われ続けたチノは、少し自信が無くなって次の日まで変な言動をしていた。
次の日にはケロっとしていたので、チノらしいと言えばチノらしいとケイトは思った。
読んで頂きありがとう‼
参考にしたいので、気軽にコメント等、よかったらお願いします。
ー情報更新ー
レラリリーフ
暖かい地域に生息している魔物。
普段は他の植物と見分けがつかないが、雌であれば人間、動物、魔物と見境無く繁殖の為に襲いかかる。
運悪くレラリリーフに捕らえられ受胎してしまった雌は花の中に捕らえられ、出産までの間レラリリーフから解放される事は無い。
特殊な趣味の人達の間で闇取引される事もあり、ローグル王国では街への持ち込みは厳しく取り締まっている。
(もしこの小説が18禁だった場合、ヌメヌメの触手でチノがあんな事やこんな事になっていただろう。)
作「良かったね15禁までの小説でw」
チノ「全然よくないよー」
チャ「なんかあったんか?」
チノ「どうもこうも無いよ、かくかくしかじかで・・・」
チャ「おんどりゃー、なに晒しとんじゃ!」
作「ブベラボー!」
チノ「おー!流石チャック、変態がお星さまになった」
チャ「当たり前や、チノ等に手を出す奴は俺等が退治したるさかいな」




