軽い気持ちで頼まれた事が、実はヤバイな仕事だった何て事たまにはあるよね?
こんにちは‼
散らかったローズの家兼研究所を三人で片付ける事数時間。今は片付けが終わって綺麗になったリビング的な場所で休憩している。
リビングとは言ってもテーブルや棚には所狭しと、実験器具や資料等が置かれているので、あまり寛げる場所では無いんだけどね。
「それで、本当の用事は何かな?態々マイナイの所から嫌がらせに来ただけじゃ無いんだろ?」
「えーっとですね、これですね」
マイナイから預かったもう一つのポーション瓶を、テーブルの僅かに残っている場所に取り出した。
「ほう、これは?」
「試作したから、ローズさんに見て貰いたいと言ってましたよ」
「何か他には言ってなかったのかい?」
「ローズさんなら大丈夫だろうっとだけですね」
「全くしょうがないな。少し待っていてくれ、大体の効果とかを調べるからさ」
「それだったら、見学してもいいですか?」
「別に構わないけど、たいして面白くも無いよ」
「やった!ジルも一緒に見ようよ」
瓶を片手に研究室の方に行ったローズに付いていくと、魔方陣の書かれた装置にポーション瓶をセットしローズが集中し始めるのが分かる。
テーブルで突っ伏せて寝ている俺が知っているローズとは別人に見える。何時もこれくらいの雰囲気を漂わせていたら、もっと凄い人だと思えるんだけど。
装置の前で詠唱をしながら装置を起動させていくと、ポーションを中心に幾学的な模様の魔方陣が装置とローズを包み込む様に広がった。
数分後、魔方陣が集束していき光が収まるった。
「いやぁ~、これはまためんどくさい物を持ってきてくれたもんだ」
「何か分かったんですか?」
「うーん、言っても良いけど、口外は厳禁だね」
「カケル、聞かない方が良いんじゃ無いかねぇ。後で何かあったら面倒な事になりかねないよ」
「聞くだけだし」
「まぁ、良いや、君達にも共犯になってもらうよ、これはねスライム型のホムンクルスみたいな物だよ。これが瓶から出て何か生き物を吸収すると活動を始めてだね、次々と無機物、生物、魔物を問わずに吸収して、討伐されるまで無限に強くなる可能性があるね」
ラノベとかでたまに出てくる、チート生物とか暴食のスキルみたいな物がこの瓶の中に入ってる訳なんだな。確かにマイナイが言っていた通り、無くしたり奪われたりしたら、下手したら国処か世界が滅びかけないな。
『また、けったいなもんを運ばされてたんやな』
『みたいだね、アレも聞いとく?』
『せやな、一応また無いとは言い切れんしな』
「それは、ヤバすぎでしょ!」
「そうだね、マイナイには手紙を書くから、君達もくれぐれも口外しないでくれ。どっかのバカが聞き付けて利用しようとして自滅するのが見えてるからね」
「そうですね、此処だけの話にしておきます」
「だねぇ、アタイもそうするよ」
「所で一つ聞きたい事が有るんですけど、良いですか?」
「なんだい、まだ何かあったのかい、此の封印方法について考えたいんだけど、少しなら構わないよ」
今から話す事は誰にも話さないと約束して貰った所で、チャックの存在を明かして、何が有ったのかを説明した。その過程で今はチャックと入れ替わっている。
「なる程ね、これも興味深いけど君達もなかなか面白いね、是非研究させてくれないか?」
「いやいや、なんでそうなるねん」
「なに、ただ興味本位という訳じゃないさ、サンプル……そうだね、髪の毛とか血液があれば協力出来るかもしれない。君達も何時までも一緒じゃ不便な所もあるだろ?」
「どういうって、なんや分けれるんか!?」
「そう言う事だね、上手くいけばどちらかの意識を、ホムンクルスかな?人工的に作った身体に移す事が出来るかもしれないね。昔、物好きな研究者が自分の魂を人形に移す実験をしたという、レポートを読んだ事があってね」
「それで、その研究者はどうなったんや?」
「その研究者の助手が後で書いたレポートには、魔力の動きで移動には成功したけど、その後が成功か失敗か分からないと書いてあったね。なんせその研究者が自分の魂を移す対象にしたのが只の人形で、実験後に本人が話すことも動くことも出来ないみたいだったからね。今もその人形は王都の博物館に置かれていた筈だね」
「アカン奴やん」
「まぁ、可能性があるってだけ覚えといてくれたらいいよ。それと、さっき言ってたポーションは作れるから、材料さえ持ってきてくれたら作れるね」
「そうか、そりゃ助かるわ、それで材料ってなんや?」
「えっとね~少し待っていてくれよ………あった、これだね。アークデーモンの精液にサキュバスの秘液と妖精の秘液にブッチーの破裂玉、ウォルムスの触手、それに各種調味料と精霊鉱石だね」
「なんやそれ、けったいな素材ばっかりやん」
「それに鮮度も重要だから全部取れたて新鮮な奴を頼むよ。まぁ大変だろうけどがんばれ」
「買うわけにはアカンのやろ?」
「そうだね、そもそも売ってる素材じゃ無いからね」
「何処で採れるとかは知っとるか?」
「知らないね、私達は依頼するだけだから、そこは冒険者である君達がどうにかするしかないよ」
一応、気付け薬の入手は出来そうだけど、素材が素材だけに一癖も二癖もありそうな素材ばかりだった。
ローズの研究所を後にして、現在は適当に見つけた店でどうするか絶賛相談中。
『秘液類はジルに任せるとして、アークデーモンの精液は俺達がやるしかないやろうな』
『マジで最悪』
『せやかて、ジルに頼むのも嫌やろ』
『それはそうだけどさ、そういう属性の冒険者にその時だけ付いて来てもらうのはどうかな?』
『いや、俺らが危ないやろ、アルトニアの初日を忘れたんか?』
『う………』
「そろそろ二人で話してないで、アタイの相手もしてくれないかぃ。あれだったらデーモンもアタイが「それはアカン」」
「なんだい、そんなに強く言われると、少し嬉しいじゃないのさ」
「ジルは秘液の方を頼むわ、俺らやと、なんや浮気みたいやろ」
「たしかにねぇ、それを採取するのが好きな男も居るけど、カケル達には出来ればやって欲しくないねぇ。別に責任を取って、その娘達を迎えるとかなら話は別だけどさ」
「無いやろ流石に」
「ふむふむ、案外いけるかもしれないねぇ。どう思ってるか知らないけど、カケルならコロッと落ちる娘も居るだろうしねぇ、三人と言わず五人でも六人でもハーレムすると良いんじゃないかぃ。アタイは受け入れるよ。中には魔物と添い遂げたっていう話も少しはあるしねぇ。同性のデーモンとでも良いんじゃないかい」
「ば、ばかな事言わんでええって!」
「まぁ、考えといてくれても良いからねぇ」
「それよりもや、まずは何処に居るか調べんと話にならんやろ」
「それだったら先ずは王都にある図書館だねぇ」
「そか、それやったら、丁度ええな」
それから数日、チャックが初めてのトーストだという事で、たっぷり観光を楽しんだ後。
ギルドやエイリス達に挨拶を済ませてから王都行きの馬車に乗った。
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ー情報更新ー
魔導式解析機(今回ローズが使った魔道具)
専門の魔道具職人によって作られた物で、特殊な魔力操作を行い操作する。
操作には魔力を入れるだけでも可能だが、より詳しく調べる為には熟練の操作が必要になる。




