王都へ向かって、護衛依頼
こんにちは!
チャラララン♪
作者のレベルが上がった、本文にルビを入れるを覚えた!
やったね、文を書いてる時に右側にある物体に今頃になって気が付きました。(((^^;)
日が上る少し前、空がうっすらと色付き始めた頃。
見た目通りならば15・6歳だろうか。
この世界の男性と比較すると、身体も細く
少し頼りない感じのする少年が宿から出てきた。
少年の格好は黒を基調とした革鎧で、
必要最低限の金属を使って急所の守りを固めている。
少年は、少し顔を出した朝日を見ると
眩しそうに目を細め、今出てきた宿の二階の一室を見てから、数回深く深呼吸をした後にギルドのある方へと歩いていった。
「おはようさん、王都の方へ行こうと思うんやけど、なんか無いか?」
「あ、カケルさん、おはようございます」
チャックはギルド行くと、時間が早すぎるので受付カウンターに一人座っているだけで、他の人影は見当たらない。
深夜から働いていたのだろう、受付カウンターで眠そうにしていた受付嬢(ほぼ寝かけていた)に声をかけ起こすと、王都へ行くついでに依頼を受ける旨を伝えた。
「王都ローグルですか、少し待っていてくださいね」
チャックがアルトニアから出ると聞いて少し残念そうな顔をした受付嬢は、直ぐに表情を仕事用に切り替えるとカウンターの奥へと消えていった。
ここのギルド職員達とは、前にミルタウロスを振る舞った時から仲良くなり、顔と名前も覚えて貰った。
何時もと違い、他の冒険者の相談や自慢話が聞こえない、静かすぎるギルドで少し待っていると、貼り出される前の依頼の用紙を数枚持って受付嬢が戻ってきた。
「これがカケルさん達が受けれそうな依頼ですね。この方の依頼でしたらお薦めですよ」
数ある依頼の中からお薦めの依頼を紹介してくれるが、全て二人以上若しくはパーティー推薦の依頼ばかりを熱心に見せてくれるので、チャックは苦笑いをするしかなかった。
「あの…どうかされました?」
「……え!?」
いつの間にか、二人の事を考えていたんだろう。
声に驚き、我に帰ると、不思議そうな顔でチャックの顔を受付嬢が覗き込んでいた。
「ああ、いや、何て言うかな……今回は一人や。一人で受けられる依頼を頼むわ」
「え!??いえ、すいません……一人でしたらこれが良いかもしれませんね」
そう言いながら出してくれた依頼は中々良さそうな依頼だった。
キャラバンの護衛依頼、複数の冒険者が集まって受ける依頼で、今日の朝が出発で、王都の途中にあるイゾールという都市までとなっている。
「へー、ええやん」
「イゾールで、王都行きの依頼を受けて貰う必要が有るんですが、王都行きの依頼は沢山有りますので困る事はないと思います。それにカケルさんはまだ経験が浅いと思いますので、先輩冒険者を見て経験を積むのも良いと思いますよ。」
「んーーーそか、んじゃ、この依頼で頼むわ」
「畏まりました。依頼は五の鐘の時間に北の門に集合となります。依頼、頑張って下さいね」
これで王都までの移動は問題無いだろう。
一人で行ってもいいのだが、まともな地図を見かけた事が無いこの世界では道を間違える危険が有る。なので今回は護衛依頼を受ける形で道案内役を見つける事にしていた。
これなら依頼の報酬も貰えて、他の冒険者の実力を知ることが出来るので、一石二鳥どころか一石三鳥四鳥になるだろう。
集合の時間まで数時間の余裕があるので、カケルの装備の使い心地を確かめる為に訓練場で少し汗を流す事にした。
カケルの装備を改めて詳しく確認すると、武器はチャックの所属していたオプスで、入隊直後に支給される初期装備と同等かそれ以下、防具の革鎧は初期装備より少し上だと感じた。
この世界で目覚めてからチャックは一度だけ、店で販売している武具を見たことがあるが、その時は余りにも原始的な装備だったので、カケルの装備にも期待はしていなかったが、防具の方は残念過ぎるが無いよりは良いと思えた。
訓練場で装備の確認や動きを確認し終わると、朝食の時間に丁度良い時間になっていたので、手頃な店に入ると集合時間までの時間をそこで過ごした。
早朝、アルトニア北の門、そこには商隊護衛の依頼を受けた冒険者のグループのリーダー各と商隊の主要なメンバーが、簡単な挨拶や依頼の確認をするために集まっていた。
護衛の対称となる商品を積んだ馬車が4台。
護衛の依頼を受けた冒険者が12人。
商隊のメンバーが御者を含めて7人。
これが今回、イゾールへ向けて出発するメンバーの総数だ。
大剣を背中に背負ったスキンヘッドの男、トグサがリーダーを勤める護衛依頼専門の6人組のパーティー。
リーダーの大剣使いが一人、斥候役が一人、槍使いが一人、タワーシールドを背負った守り役が一人と、魔法使いが二人のバランスが良さそうなメンバーだ。
そのパーティーの誰もが熟練の冒険者であり、今回の護衛の中核を任されている。
今回もやる気十分な自分のパーティーメンバーを見て納得すると、トグサは他のパーティーの様子も確認することにした。
トグサのパーティーに次いで人数が多いパーティーは少年少女の4人組で、新人冒険者と一目見て分かる格好をしている。
剣士が二人、弓使いの少年と魔法使いの少女のメンバーで、初めての護衛依頼なのか一人を除いて緊張で固くなっている。
戦力外だが雑用位はできるだろう。
そして二人組の男女、二人とも魔法剣士だと言うが実力を知らないので遊撃に回って貰うのが良いだろう。
今回この三パーティーで護衛の依頼を受ける予定だったのだが、急遽追加で依頼を受けた冒険者が一人いるらしい。
集合時間直前、この時間まで集合場所に現れないとなると、余程の自信家かバカなだけだろう。
最後にどんな奴が現れるかと思っていると後ろから声をかけられた。
「お、ここか?大剣のおっちゃん、護衛依頼を受けたカケルって者やけど、合っとるか?」
バカだ、そう確信したトグサは今頃になって来たことの文句の一つでも言ってやろうと振り返ると、そこには新人に見える冒険者の少年が立っていた。
「遅いぞ、集団で護衛を受ける場合は、もっと早く来ないか」
「そうやったんか、すまんな、こういう依頼を受けるの初めてでな、次から気を付けるわ」
新人なら仕方が無いと、喉まで出かかった文句を飲み込むと、集団での護衛をする際の注意を新人の少年に教えた。
「分かったで、おっちゃん」
「俺はトグサ、おっちゃん言うな」
「ハハハ、悪い悪い」
若干心配なメンバーが増えたが、雑用をしてくれるメンバーが増えたと思えば良いと割りきると、改めて商隊の面々と話し合った事を伝える事にした。
「皆聞いてくれ、俺はトグサ、砂鳥のパーティーのリーダーをしている。これから各自の役割を伝えるので、それに従って欲しい。まず、俺達は人数が多く全員が慣れているので、護衛の指揮をする。次に新人の五人は野営の準備や料理等の雑用をメインにやってもらう」
そこまで言ったところで、新人四人組の中の剣士の少年が不服なのかトグサに向かって文句を言い出した。
「俺に雑用をさせるってのか!?戦えるなら他の奴に任せても良いよな?」
「面白い、お前は自信が有るみたいだな、雑用を免除してやる代わりに、剣士なのだから先頭に立ってもらうぞ?」
「お、おう、任せやがれ、俺様が全部倒してやる」
「っということだ、コイツ以外の四人で頼めるか?」
「っちょっと、ガナン!、はぁ分かりました、四人で大丈夫です。君もそれでいいよね?」
新人パーティーの魔法使いの少女が聞いてくるので、雑用をする位は何も問題が無いので、大人しく従っておくことにした。新人と思われているのであれば、誰かを観察してても変に思われないだろう。
「それで頼む、魔法剣士の二人は実力が分からないので、暫くは遊撃に回って貰う。」
それからも、各自の護衛場所等の細かい事をトグサが指示を出していき円滑に準備は整った。
俺の担当は右側の後ろの方になった。
勇者くん、文句を言い出した新人パーティーのリーダーはトグサと一緒に一番前にいる。
他の新人メンバーは俺と同じ様に散らばっている。
他のポジションは実力者同士で二人組になって前後左右に配置されているので、魔物や盗賊が大量に現れる事が無い限り大丈夫だろう。
読んで頂きありがとう‼




