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目覚めたら全裸で森でした  作者: マッタ・LI
アルトニアの迷宮
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アルトニアの迷宮、ソレ

更新遅れて申し訳ない。

台風の被害がヤバかった((((;゜Д゜)))

倉庫の屋根は壊れるし、物置も破壊されちゃった。

一日以上の停電なんて聞いてませんよー(泣)

ネトゲの無い生活は辛いw

皆さんは大丈夫でしたか?怪我が無いと良いんですが………

ソレは自分が何物なのか分からない。

何時産まれ、何時にまに育ったかも……

しかしソレは存在した。


ソレは、ソレの存在に初めて気が付いたのは偶然同族を殺した時だ。


罠が原因だと思う。


何故"思う"かというと、気が付いた時には返り血で真っ赤に染まったソレと、地面から伸びた棒が倒れて動かなくなった同族だった物を貫いたまま転がっていたからだ。


その頃のそれは、今のそれよりも身体が小さく力も弱い存在だった。

同族の影に隠れて潜み、同族以外の動くもの全てに怯えていた。


同族は怯えを知らないか、元から無いか分からないが無機質に機械的に、見つけた獲物に襲いかかっては死ぬを繰り返していた。

同族が直ぐに全滅してしまうと思えるほどに……


しかし、ソレが気が付けば同族は何時もの数に戻っていた。時によって多少増減は有ったが、気が付けば前から居たように、当然の様に同族が増えていた。


そして又、偶然がソレに教えてくれた。

ソレも一緒になって、同族と一緒に獲物獲るために戦っていた時だ。

獲物を殺すつもりの一撃が誤って、同族の一人に当たり、同族を殺してしまった。


そしてソレは気付いてしまった、同族を殺した後直ぐに沸き上がる全能感とこの世のものとは思えない快楽。


それからソレ隙が有れば同族を殺す様になっていった。分かってしまったからだ、同族でもなんでも良い、殺せばソレは同族よりも強くなり、何者にも怯えなくて済む事に。


それは強くなるためになんでもした。

同族殺し、弱者の虐殺、強者との殺し合い。

次第にエスカレートしていくソレの行為は過激になった。

そして食らった、殺した全ての力を手に入れるために食らった。食らえば更に強くなれる気がして。


そして、それは進化した。

より強く、より賢く、より強大に。

身体は弱かったソレの同族を見下ろす程に、知能は効率良く狩るために、力は今までの強敵が相手にならない程に。

進化してもそれは、殺し、食らう事を止めなかった。むしろ狩られる物は増えていく一方だった。


ある時からだ「侵入者殺せ、殺せば強くなれるぞ」と、侵入者とは何か聞かなくても分かる。

小さく矮小な存在だった頃に、一度殺されそうになって逃げた事がある。

それ以降は似たような物を避けるようにしていた。

強くなった今、ソレは、負ける気がしなかった。


それは、狩り始めた。

今まで避け続けていた存在達を逆に狩るために。


あっけ無かった、今のソレ強さは、避け続けていた存在達を簡単に握り潰し、叩き壊した。

余りの弱さに、最初の獲物を叩き潰した時に驚き余り動きが止まってしまった位だ。

それからは、避け続けていた存在も、それの獲物となった。


そしてある時、ソレが更に力を手にして進化した後に起こってしまった。

ソレは進化してから、初めて獲物を逃がしてしまう。

絶対に見つけたら逃がさないと決めている、"避け続けていた存在"に、だ。


ソレ姿を先に見つけた獲物の方が有利だったのだろう、避け続けていた存在達が、ソレの姿を認識した瞬間に逃げ出したからだ。



絶対に逃がさない決めていた獲物を逃がしたそれは怒り狂った。

獲物が残した臭いを頼りに、今まで出ることの無かった縄張りの外へと飛び出した。

確実に臭いは続いている、ソレが行ったことの無い場所に向かってだが。


ソレは、初めて見る所にたどり着いた。

そもそも、縄張りから出たのが初めてなので、全部がそうなのだが、此処だけは更に異質だった。


初めて見る物だった、ソレの身体よりも上に道が続いている。凸凹していて気持ちが悪い。

それに、この異質な物に近付いた途端、嫌な気配を感じた「戻れ」「違う」「何も無い」と言葉は聞こえないし分からないが、ソレよりも強大な存在からそう言われている気がする。

だが、ソレは進んだ、上に伸びる未知の領域へと、上に進む度に、無意識に身体が下へ戻ろうとする力が強くなっているが、ソレは気にしない。

絶対に逃がさないと決めた獲物がこの先に行ったのは間違い無いのだから。

ソレの怒りが、何かの存在に勝ったのだろうか、登り切った頃には、何も感じなくなっていた。

感じる物が無いわけでは無い、今まで縛られていた物から解放された様な軽さがあった。


ダンジョンという鎖から解き放たれたソレは追う、一度ダンジョンの外へ出てしまえば、何者にも止められないような力を持って。

誰もが逃げ出したくなるような、暴力の化身とも思える姿で走る。

そこには、異常に発達した悪魔の様な両腕を持つオーガが居た、いや、それは間違いなのかもしれない。

通常のオーガでも人間という種族からすれば巨人の様に見えるが。

そのオーガよりも巨大な身体を持ち、闇のような漆黒の肌をした、既にオーガとは言えない者が、逃がした獲物を仕留める為に、ダンジョンを上へ上へと登り始めた。


ダンジョンの魔物は迷いこむ等の異例を除き、上の階層へ続く階段や通路には近付かない、近付け無くなっていると言って良い。

下の階層に生息している魔物が上に居る弱い魔物を狩り尽くしてしまわないようにするためだ。

ダンジョンは侵入者を吸収しながら、ゆっくりと成長する。獲物を誘うには餌が必要なのだ。

だから、上の階層の魔物は弱く、下に行くに従って、徐々に強い魔物を配置している。


中には例外も有るが、ダンジョンとは現在地上に住む物達にとっては、そういう認識の物だった。


ソレが現れるまでは……





読んで頂きありがとう!!


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