アルトニアの迷宮、兄は何を想う
こんにちは‼
フフフ、カケルで遊ぶ準備が整ったぜい!
はわぁ~、良く寝…………ん?……………。
あっれぇ~?俺って寝惚けて部屋間違えたかな?
昨日の夜は、寝ている途中でトイレに行きたくなったから、1回だけ部屋を出たけど、その時はちゃんと自分のベットに戻ったハズだぞ?
無意識か?夢遊病か?……いやいや、そもそも彼処に置いてある鞄は俺のだし、壁に立て掛けてある槍も俺のだから、間違いなく俺の部屋で間違いが無い訳だ。
俺が寝惚けて部屋を間違えたっていう線も無いわけで、後は……っは!まさか、チャックさんが犯人か!?
俺が寝てる間に、あんな事やこんな事を……って流石に無いか、何故か猛烈にヤってないと何処からか関西弁で抗議してきてる気もするし……あっ安心した感じになった。
「あの~、もしもしチノさん、ここで何をしてらっしゃいますか?」
とりあえず、ものスゴーーーーク幸せそうに寝てる所悪いけど、身体を揺すって起きて貰う事にするか
「ぅ…ぁ……アァン」
ヤベー、何んてエロイ声を出すんだ……ダメだ!ダメだ!諦めたら、そこで試合終了なんだ!俺はこんた所で負ける訳にはいかないんだ!
「あ、あの~、チノ~起きてー」
「ぅぅん、カケルくにゃ~、アァン!ぃぃょ~」
「あーあーあー」
聞こえない、断じてチノの何故かエロく聞こえる声なんて聞こえなーい。
私は無実であり、ただ身体を揺すって起こそうとしているだけであり、誰が何と言おうが無実を主張する!
現在進行形で抱き枕状態であっても無実を主張する!
仕方がない……もしケイトがチノを探しに来たら変な誤解を生みそうだから、誠に申し訳ないが仕方がない。
前に1回だけ触らせてくれとお願いしたけど、恥ずかしがって触らせてくれなかった、ネコミミ、を引っ張って起こすついでに、堪能してから起きてもらおう。
くにゅくにゅ、コリコリ……
「ぁ…!ふぅん!、アァン!」
ダメだ!声に釣られて俺が変な気持ちになりそうだ、しかし…初ネコミミ、リアルネコミミ、いいなー。サラサラの髪の毛からひょっこり覗く二つのお山の触り心地ってば、コリコリで癖になりそう。
いかんいかん、早く起こさねばならんのですたい!
ガチャ!
「カケ……、な、な、な、」
「え?、あ!ちょっ、ケ、ケイト……」
「あ…ぇ…ごめんなさいー!!」
バン!
「んにゃ?…あ、カケルくん、おはよー」
「おはよーって、チノ!そうじゃない!」
「朝はオハヨーだよ?」
「い、いやだから、ケイトに見られたって言うか、なんでチノがここで寝てるっていうか…どうしたらいいんだ」
「え、私?夜這いしようと思ったけど、チャックさんの事、思い出して添い寝だけしてみました!」
「なに、サラリと凄い事をドヤ顔で言ってるんだよ」
「チャックさん無視して襲った方が良かった?」
「そうだねー…じゃないよ!ケイトに見られて、勘違いされてるよ、きっと」
「別にその内3人一緒に寝る事になるから大丈夫だよー」
「今が大丈夫じゃないと思うのは、俺だけ?」
「うーん……仕方がないなー」
「やっと分かってくれた?」
「ケイトを呼んでくるから、それから3人で寝よう!」
「ちゃうねん!」
「分かってるよー、誤解を解くんでしょ?ちょっと待っててねー」
そう言ってチノが布団から出てきた時、チノの少し控えめな膨らみとか色々な物が見えてしまった。
健康的なハリのある素肌に、とても可愛くて形の良いお尻、そこから伸びる誘う様にクネクネ動く尻尾、とても眼福でした。
って、ずっとあの格好で抱き枕にされてたのかよ…何故、俺は気づけなかったんだ!
ささっと服を着ると、イタズラっぽい笑みを向けてから、ケイトを探しにチノが部屋から出ていった。
それから、しばらくして真っ赤な顔をしたケイトを連れたチノが帰ってきてから、誤解を解くのに小一時間かかってしまい、今日の朝稽古は中止になった。
さてと…朝からドキドキ眼福だったけど、気を取り直して、今日もダンジョンに挑みますか。
「やぁやぁ!キミキミー」
ギルドに入るなり直ぐに、知らない魔法使い風の格好をした男に声をかけられた。
「え…っと、俺ですか?」
「そうだとも、キミで間違いないよ」
「何かご用でしょうか」
「すまないね、少し聞きたい事があってねー、少し聞き回っているのさ」
「えーっと、なんでしょうか?」
「昨日、「兄さん!」」
「なんだいレム」
「兄さん!恥ずかしいから聞き回るの止めてくれ」
「何が恥ずかしいのだ弟よ!兄である私はお前の為にもなると思ってだな」
「だからって、昨日の冒険者の事を聞き回るのは止めてくれ、その冒険者にも失礼だろ」
「失礼なものか!この私、ヒルデルト・フォン・マスルドが、パーティーに誘おうとしているのだぞ?失礼どころか誇りに思うべきだ」
「あー、わかったよ、この人で最後にしてくれよ」
「はぁ、仕方がないな、今日はこれで終わりにしよう」
何でいきなり現れて、いきなり兄弟で言い争っているんだ?異世界では今日一日、ドッキリしましょうって日なんだろうか。
「えーっと、それで聞きたいなんでしょうか?」
「ああ!待たせたな、聞きたい事というのは、昨日現れたマスクの男の事さ」
「マスク?」
「そうだとも、知らないとは言わせないぞ?昨日はあんなに騒ぎになったのだ。此処アルトニアで発見された事が無かった、上位のミノタウロスを倒した冒険者の事さ」
ミノタウロスって言ったら、昨日食べたステーキがそうだった様な…ってまさか、チャックさん!?昨日、貴方何してたの!?昨日のステーキのラヴァータウロスって言う魔物倒して無いよね?ないよね!?
「おや?何か心当たりが有りそうな顔をしているね」
「い、いやいや、な、何も知らないりょ」
「フムフム、知っていると…」
「し、知らないよ!ラヴァ、、じゃない、ミノタウロスなんて知らないよ!」
「ラヴァ、ラヴァーとな、昨日のミノタウロスはラヴァータウロスというのか…なんだ知っているじゃないか!彼の事を教えると良い」
「い、いや昨日、夕食に出ただけで、その人の事は知らないから」
うわー、めっちゃグイグイ来るんですけど、近い近い、顔近づけないで…
「ふむふむ、夕食に出たとね…あの高級食材が…」
「そうそう、たまたま食べる機会があってね」
「なるほどね……って、騙されないぞ!キミの様な庶民が食べられるような代物じゃないんだよアレは」
あれ、墓穴掘った?とりあえず、勢いで誤魔化して、さっさと逃げよう
「どうでも良いじゃないか、俺が何を食べようが」
「分かった、それで納得しようじゃないか」
「分かってくれた?」
「ああ、とても良く分かった………弟よ!しばらくの間、この者と一緒に行動することにした、異論は認めないぞ」
「はぁ、わかったよ、こうなった兄さんはどうしようも無いからね」
待て待て、俺の都合は関係なしか?
「すまないね、こうなった兄さんに何を言っても聞かないから、しばらく付き合ってくれないか?」
「そういう事だ、よろしくたのむ」
「えぇーー、そんなー」
「良いではないか、自慢ではないが見ての通り魔法の心得も有るぞ、悪い話ではないと思うが」
「魔法ですか!?あの火の玉とかを飛ばすやつですよね」
「そうだとも、よし!今から見せるためにダンジョンへ行くぞ」
「二人とも行ってらっしゃい」
「え?あれ、ちょ、」
俺はそのまま、ヒルデルトとかいう魔法使いに引っ張られて、ダンジョンに行くことになってしまった。
読んでいただきありがとう‼
ー情報更新ー
ヒルデルト・フォン・マスルド
とある貴族家の長男で、ある理由により冒険者を一時的にしている。一応魔法も使えるが護身術の一環として習っただけなので、本職の魔法使いにには遠く及ばないかもしれない。
今回の感想byチャック
朝のチノちゃん事件はホンマビックリやったな、カケルは何で俺を疑うかな?俺も初めてはムードの有るところで、ゆっくり迎えたいんや。
というか、俺には刺激が強すぎてアカンな、鼻血ブー!してもうたでw
所で、ヒルデルトって何もんやねん、無理矢理なやっちゃな、まぁこの異世界の魔法とやらを見せて貰いまひょか。




