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目覚めたら全裸で森でした  作者: マッタ・LI
アルトニアの迷宮
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アルトニアの迷宮、階層の守護者

こんにちは‼特に何もないですねー

ダンジョンを攻略するくらい?

カケルを弄ぶシーンがないので衝動を抑えるのが大変だったw

あれから数日、俺はケイトとの朝稽古の後、一人でダンジョンに入っては、コロセウムで虎の獣人が使っていたスキルを再現できないか試しながら、10階層を目指して攻略を進めている。


二人はどうしているかというと、ダンジョン中層に降りて、以前ゴブリンに捕まった時に無くした装備を新調しようと素材を集めているところらしい。


そして、今日、ようやく10階層に降りて通路の先にある、巨人用の扉の様なデカい扉の前までたどり着いた。


ここが二人が言っていた、階層の守護者が居る部屋の扉に間違いないので、今日は地上に帰って明日改めて3人で挑戦することにする。


次の日、3人で再び大扉の前で、ここの階層の守護者の情報をもう一度確認してから扉に触れた。


10階層の守護者は、ウッドゴーレムというゴーレム系の魔物で、巨大な身体と毒性の有る蔓植物を纏った強敵だが、火に弱く強力な火属性の魔法が使える者なら苦労する相手では無いが、その代わり素材が何も手に入らなくなってしまうらしい。

今回は、素材も欲しいので火の系統を使わずに倒すことになっているので、普通に倒すよりも厳しい戦いになるだろう。



大扉がゴゴゴゴ!!と大きな音を立てながらゆっくり開いていくと、立派な木が何本も生えており、地面は苔と背の低い草に覆われていて、木々の間を縫うように小川が流れる、静かな場所が広がっていた。


その木々の中に紛れ込む様に、体長10メートル位だろうか?苔と刺々しい蔓に覆われた巨大な木の像(ウッドゴーレム)が動くことなく佇んでいた。


そして、3人が中に入って行くと、大扉が大きな音を立てて締まり、それを合図にしたかの様に、ミシミシと木が軋む音をさせながら、階層の守護者ウッドゴーレムが動き出した。



ウッドゴーレムの動きはゆっくりに見えるが、その巨大な身体を使った、移動は一歩一歩が大きく意外に速い。

その大きく太い大木の腕は無造作に振るだけで、重く範囲の広い必殺の威力を秘めた攻撃になるのだ。

ウッドゴーレムを倒すには、一際防御の厚い胸の中央にあるコアを砕くか、四肢を切り落として行動不能にするしか無い。


まずはチノが、降り下ろされた腕をギリギリで避けると、腕に生えている刺々しい蔓を何本か切り落としたが、ウッドゴーレムは攻撃されていることを気にすることも無く、チノを捕まえようと逆の腕を伸ばした。


しかし、ギリギリで腕を後ろに跳んで避けるのと入れ替わりで、ケイトが剣に魔力を纏わせ、ブァン!っとケイトの細い腕からは想像できない威力で放たれた斬撃でカウンタースキルを発動し、腕を弾き返され身体を仰け反らせたウッドゴーレムに、一斉に攻撃を加える。


カケルは、ただ魔力を込めた一撃を足に、

ケイトはそのままカウンターで連撃を、

チノは風の魔力を込めた矢(スキル:エアショット)を胸にあるコアに、それぞれが放った。


今の攻撃で、足に深い傷を負い、身体中にある蔓の一部を切り落とされ、弱点の有る胸の装甲にダメージを与える事ができた。


それでも、無機物系統の魔物であるウッドゴーレムは痛みで悶えること無く、機械的に近くに居たケイトに腕を振るってくるが当たらない。


ケイトがウッドゴーレムの重い攻撃を上手く的確に受け流し避けながら、ウッドゴーレムの注意を引き付けていき、その隙を狙ってカケルが傷を付けた足に、攻撃を加えていく。


そうして時間を稼いでいき、チノが十分に魔力を練り上げて、弓矢での強力な一撃を準備していく。


そして、その時が来た。少しずつだが足の傷が深くなって来ていたが、無機物系統の魔物の長所である痛みを感じない性質が仇となった。


足の限界に気が付かなかったのか、無視していたか分からないが、何時までも攻撃を避け続けるケイトに向かって、大振りの一撃を放ったと同時に、ウッドゴーレムの足が捻り切れた。


いきなり足の支えを無くしたゴーレムは、ズゥゥゥゥン!と大きな音を立てながら、腕を振りきった勢いのまま横倒しに倒れた。

その致命的な大きな隙が出来たタイミングで、チノが練り上げた魔力を纏った弓矢から一撃必殺の強力な矢が放たれた。


「いっけぇ!ペネレイトアロー!」


そう叫びながらチノから放たれた矢は、矢の周囲に渦状の魔力を纏いながら、一気にウッドゴーレムの弱点であるコアに吸い込まれていき、そのままウッドゴーレムの反対側へ突き抜けて、遠くに生えている木に刺さった。


そして、弱点のコアを砕かれたウッドゴーレムは、少しの間立ち上がろうとしていたが、残っていた動力が切れたのか、只の人形の様に動きを止めた。


「やったー!倒したよー!」


嬉しそうに抱き付いてきたチノを受け止めながら、また動き出さないか心配だったのだけど、二人の様子を見る限り大丈夫そうだと少ししてから緊張が抜けてきた。


それから、3人で勝利の余韻に浸っていると、ウッドゴーレムの身体から、他のダンジョンの魔物を倒した時よりも大量の光が漂い始めていき、周囲を照らしながら幻想的な風景を作り出していった。


そうして暫く光が収まるまで幻想的な光景に見とれていたが、やがて光が収まっていき元の風景に戻っていった。


ウッドゴーレムが倒れていた場所に残されていたのは、 ウッドゴーレムのコアの欠片と身体の一部であったであろう、ウッドゴーレムの腕の太さ位ある大きな丸太が残されていた。


丸太は大きすぎて、このままでは持って帰れないので、時間はかかったが切り分けて持ち帰り、ウッドゴーレムのコアはチノの弓の材料になるので、チノが持つことになった。


そして階層の守護者を倒した者は、倒した先にある通路に、コロセウムのダンジョン入り口にある霧の様な物と似たものがあり、次からはここまで一気に来れるようになるらしいので、そこを通って地上に帰ってきた。


「あー疲れたー」

「そだねー私も疲れたよ」

「二人ともお疲れ」

「ケイトは元気だね」

「ああ、まだまだいけるぞ」

「ハハハ…そりゃ凄いや…」

「相変わらずだねーケイトは」


そうやって色々話してる内にギルドへ着いたようだ

何時も通りに受付へ並び、今回は10階層の守護者を倒した事を話ながら、ウッドゴーレムの素材を引き取ってもらうが、今回は少し違うようだ。


「カケルさん、今回は10階層の守護者を倒されたと言うことですので、Eランクへ昇格になります。」

「ほ、ほんとですか!?ありがとうございます」

「うふふ、おめでとうございます」

「は、はい!」


今回の10階層突破で、めでたくFランクからEランクへ上がったみたいで、カードを渡すと更新の為に、水晶の様な物の上にカードを置いて作業を終わらせると直ぐにカードを返してくれた。


「では、更新が終わりましたので、更新がされているか確認をお願いします」

そう言われたので、誰にも見られないように魔力を流してカードの内容を確認してみる。



ーカード情報ー


名前 日野 翔

レベル 100

魔力値 999

評価 E

ダンジョン

アルトニア10階層


ーーーーーーー


うん、しっかり更新がしてあって、ダンジョンの攻略情報も記載される様になったみたいだ。


「えっと、大丈夫みたいです」

「はい、これからもこの調子で頑張って下さい」


そうして、新たなランクとウッドゴーレムの素材を売ったお金を手にいれた。

お金は後で3人で山分けする予定なので、二人が終わるのを待ってから3人で均等に分けた。

端数の金額は今日の夕食に上乗せしてその分豪華な食事になるので、この後が楽しみだ。

読んでいただきありがとう‼

めでたくランクアップしましたF→E


ー情報更新ー


階層の守護者:一定の階層毎にそれまでの階層に居た魔物とはランクが違うボスモンスターが配置されている。中には条件を満たして倒すとドロップするアイテムが良くなったり、宝箱を残す物がいてそれを目当てに狩る者もいる。

そして、守護者を倒した者は次の階層へ続く階段の手前にある出入口から移動が可能になり、より深いところへ行けるようになる。


守護者ウッドゴーレム:

通常のウッドゴーレムより硬く丈夫な身体をしており、火系統の魔法も身に纏う苔により、通常の個体よりも耐性が高くなっている。

新人冒険者のみで、簡単に手にはいる情報も無視して、守護者ウッドゴーレムに無謀に挑戦した場合は殆どが全滅してダンジョンの養分になるだろう。

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