振り返るたびティアリスナー
ラジオ聴く若い世代
在宅リスナー増えている
流れてくる声にそんな景色も混ざり
ひとりの時間は遠くの誰かのところ
こだまのようにめぐって
ここにおかえりなさい
時代に合わせて夜の使いみち
わたしと君の空白 いまでも
ささやくメディアに捧げる
夜露にぬれる悲しみの中も
こだまのようにめぐって
むねにおかえりなさい
耳につくメッセージ
今宵あらたな進化待っている
やすらぎの継承も届けてくれるなら
つながる世界のいろんなこと感じて
いろんな国へ行く
知らない言葉に出会ったって
未知の文化だったって
思考のスパイスは意識のなかで
素敵に溶け合っていい味だして
心地良くララバイ
突き抜けた感動は自分ひとりじゃ
なに一つ成立しないインスパイア
ふしぎ大人の世界への芽生えに震え
ひときわ微笑むわたし
君もかつては隣りに居た
耳と耳をつなげられるほど
吐息のぬくもりで部屋のガラス窓
みるみる隠れてく
おぼろ月夜がくれた契りの誘い
なにも言わない二人は静かに
曇ったメガネおでこに上げて ただ
ラジオの声は気にせず熱を上げていった
君と過ごせた部屋はもうないティア
くちずさんだメロディも流れピュア
合う時まで合わせても馬合わずメア
夜中にこっそり聴くラジオで
まるで宝探しの地図ひろげ
大発見の止まらない予感は
恋のハンターかトレジャーハンターか
キラリと輝く瞳は今も…
出会ったころ君はわたしの
そこが好きなんだよと
軽く飛び跳ねてこの手を引っ張った
乙女心も一緒に引っ張った くせに
なにもない時代
楽しみなんて君の隣にいつも
トランジスタがあればシェア
宝物が目に見えるものとは限らない でも
地図をひろげて指を差して語ることばには
誰の夢にもいちどは登場
伝説級と並大抵の背比べの比喩
君はたくましい
想像力半端ない
辿り着く図書館
案内人は君で決まり
わたしの知ろうとする世界には君が先にいて
わたしだけが知るはずの世界は伝説級か否か
君に囚われた心 わたしはいつも苦笑いで
夢は現実味を帯びて歌うから身近であって
鏡となって 瞳は果実となって
目の奥から甘い甘いとろける幻想めぐって
ねえ わたしの言葉届いている?
どちらの宝が本気の大好き
夢の中継は言葉にできない
なんだか面白いこと起こりそう
そんな予感の内訳は語りたくないの
わたしに眠る可能性はね
新しいこと届けてくれれば
切り拓くきっかけになるの
人はきっかけを求めている
風が誰か 波が誰か
君がいれば知識に事欠かない
でもわたし
あの日そっと明かりを消して
君がくれた宝の地図ひろげて
船出をしてしまった
鉄の格子ごしに隣りから
生まれ故郷の言葉まじりの
ラジオの声が聴こえている
ほら 世界はつながっていた
甘い夢の代償は
つめたく硬い海の向こうの壁




