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怪物は一日にして成らず  作者: ランナー
6章 怪腕夏に唸る
149/324

148話

 カーテンの隙間から漏れる朝の日差しに目を覚ました。

 時刻はまだ6時前。まだ寝たいと訴える身体を無理やり起こして、あくびを一つした。


 「…ねみぃ…」

 重いまぶたを一度閉じながら、後頭部を掻きむしる。そして目元を指で軽く押す。

 寝ぼけ眼で辺りを見ると、ほとんどが寝ているが、哲也と大輔は居なかった。なんだあいつら? 朝っぱらから何してんだ?

 軽く上体を伸びしてから、のろのろと布団から這い出て、水道へと向かう。


 眠気覚ましに、水道で顔を洗う。朝の水はひんやりしていて、いい感じの眠気覚ましになる。

 タオルで顔を拭き、水道場に備え付いてある鏡で顔を確認する。イケメンが鏡に反射されている。なんだこのイケメン? イケメンすぎるだろう。

 なんて自画自賛をするぐらいには、頭の思考回路が覚めてきたが、まだ眠気が残る。少し外を歩くか。



 外に出る。

 最初に耳に入った音はスイング音。

 視線を音の出処へと向ける。そこには汗を流しながら、一心不乱にスイングをする大輔がいた。


 「おぅ英雄か」

 ここで大輔は俺に気付き、素振りをする手を止めた。


 「おはよ。朝っぱらから張り切ってんなぁ」

 などと挨拶をしながら、俺は近くの縁石に腰を下ろした。


 「無性に素振りをしたくなっただけだ」

 そう大輔は言うと、素振りを再開する。

 その様子を俺はぼんやりと見つめる。


 大輔のスイングは、試合中何度も見たが、こう間近でじっくり見る機会がなかったが、じっくり見ても凶暴なスイングである事は変わらなかった。ってかより一層、大輔のスイングに恐怖心が沸いた。

 なんでこう大輔のスイングは凶暴なんだろうか?


 県内で大輔に匹敵するクラスのバッターはおそらく斎京学館の良ちんくらいだろう。

 その良ちんのスイングは、打撃フォームからして教科書通りのお手本にしたい構えだ。そこから振り出されるスイングは、まさにそのまま教科書に載せても、なんらおかしくないぐらい整っていて、美しさすらも感じさせる。イメージとしては、来た球を弾き返す。そんな正しいスイングだ。


 対して大輔のスイングだが、こいつはまさに凶暴。動物で例えたら肉食獣とか、そのへんの凶暴な野生動物を連想させる。

 まずスイングがところどころ滅茶苦茶だ。かと言って、無駄な部分がない。初見では荒削りの荒々しいだけのスイングにしか感じられないが、よくよく見ていくと理にかなった打撃フォームだということに気づかされる。

 おそらく、大輔のパワーが原因で、不通のスイングなのに凶暴性を感じてしまうのだろう。良ちんが来た球を弾き返すスイングならば、大輔は間違いなく来た球を破壊する、そんなイメージが浮かぶスイングだ。


 両方とも超高校級の四番だが、スイングのイメージは正反対だろう。

 なるほど、スイング1つとっても奥が深いものだ。


 そういえば良ちんで思い出したが、昨日の斎京学館の試合は、3対0で斎京学館が勝利した。

 かつての甲子園常連校酒敷工業を散発4安打の無四球完封勝利した川端と、今大会二本目となるホームランを放った良ちん。

 注目選手はこの二人だが、どの選手も力はあり、油断はできない。

 とはいえ次の相手は酒敷商業。準々決勝で三強同士の戦い、そして昨夏の決勝戦の対戦カードが見れるということだ。

 ちなみに酒敷商業に勝っても、次はBシード丘城南と春の県大会で敗れたAシード荒城館の勝者と対決することになる。それに勝っても決勝戦は我が校だ。

 斎京学館は最後まで気が抜けないことだろう。



 「あれ? 英雄じゃん。おはよう」

 ふと哲也が笑顔で俺に挨拶した。

 少し額に汗を掻いているから、軽く走ってたのかもしれないな。

 んで哲也の手にはバット。こいつも素振りをするようだ。


 「おぅ哲也。おはよ。今から素振りか?」

 「うん、城東との試合で、英雄に続けなかったからね」

 などと言いながら、素振りを始めようとする哲也。

 いやいや、なにしてんだよお前? 俺はお前に打撃なんか求めてないからな? いや俺だけじゃねぇ、おそらく佐和ちゃんとかも、対してお前の打撃に期待してないからな? なにちょっと、打撃期待されてますみたいな雰囲気醸し出してんだお前?

 そしてそこから、しょぼいスイングを見せる哲也。ごめん、大輔のあのスイング見たあとだったから、余計にしょぼく見える。やっぱりこいつに打撃を求めてはいけないな。


 「哲也、素振りじゃなくて、ボールを少し捕ってくれないか? 指先の感覚が正常か確かめておきたい」

 「えっ? あぁ、うん分かった! じゃあミット取ってくるね。英雄の分も持ってくるよ」

 「おぅ、んじゃちょっと準備運動してるよ」

 などと会話をしてから、俺はブルペンへと向かい、準備運動をする。

 筋肉痛は無いし、体は軽い。疲れも無いな。問題は慢性的に続いている調子の悪さか。


 「はい、英雄!」

 駆け足でブルペンへとやってきた哲也が、グラブを渡してくる。

 ちょうど準備運動も終えたので、俺達はブルペンへと入った。

 最初の10球は、哲也を立たせての、フォームの確認をしながら、ゆっくりと投げる。

 乾いたミット音が、朝の校舎に鳴り響く。


 「じゃあ英雄。そろそろ座るよ」

 「おぅ」

 ここで哲也が座る。


 この後、全ての球種を1球1球、確認しながら投げる。

 相変わらずボールは高めに浮きがちだ。なんだろうこれ? 指先の調子が悪いのだろうか? 感覚は普通なのだが、どうしてもボールが高めに行ってしまう。

 原因が分からないから、余計に不安を感じる。今度入念にフォームチェックするか。


 哲也を座らせてから15球ほど投げて、朝の投球練習から上がった。



 その後、6時半に全員が起床。

 朝の流れは、城東の時と同じだ。

 いつものように朝食を食べ、少しミーティングをしたあと、バスに乗り込み決戦の地丘城スタジアムへと向かう。


 バスの車内では基本誰かがしゃべっている。

 主に恭平。朝からハイテンションなこいつは、隣に座る西岡や前の座席に座る誉などとバカ話に花を咲かせている。

 一方、龍ヶ崎や哲也などの真面目組は、無言で車窓風景を見ていたりする。

 そして大輔は、こともあろうにいびきを掻いて寝ている。さすがに緊張感なさすぎだろお前。中村っちとかも寝ているが、いびきなんて掻いてないぞ。少しは緊張感持て。

 そんな中、俺はというと、特にすることもないので車窓風景を見ながら、今日の試合のイメトレでもしている。イメトレと言っても、ただ単に俺がバッターたちから三振を奪っていくイメージだがな。

 良いイメージをする事で気分を高揚させる。これも一つのイメトレだと俺は思っている。



 そうして7時30分前には球場前に到着する。

 今日も丘城スタジアムで第一試合だ。

 朝っぱらから試合できるのは嬉しいが、さすがに早すぎだ。ってかうちの学校、ちょっと球場に早く到着しすぎなんじゃないかな?

 とか思ってたが、龍獄はすでに到着しているっぽい。


 とりあえず球場近くでアップやら柔軟体操やらをして、試合を待ち望む。

 哲也がオーダー交換に行っている間、俺はトイレへと向かった。



 「ふぅ~」

 用を済ませ、手を洗い、ユニフォームの尻の部分で手を拭く。

 緊張は全然していない。城東の時は今夏初の試合だったから若干の緊張はあったが、今日はまったくない。それぐらいリラックスしている。


 「あれ? 沙希じゃん」

 「えっ? あっ英雄」

 偶然トイレを出たところで、沙希が目の前の道を歩いていたので呼び止めていた。

 沙希は俺を見るなり驚いた表情を浮かべている。

 まぁ偶然会ったことだし、軽く会話でもするか。


 「今日も応援かぁ。こんな暑い中、ご苦労さんです」

 「英雄たちのほうが苦労するでしょう? 試合するんだから」

 などと沙希は言って、呆れたように溜め息を吐いた。会って一言二言でため息吐くのやめませんか?

 それに俺は対して暑さで苦労する事ない。試合をしている時は暑さを忘れるぐらい集中しているのでな。なので観戦のほうがよっぽど暑い気がする。


 「あれ? 佐倉と山口さん?」

 沙希と話していると、目の前に久遠が現れた。

 中学の頃に比べれば、だいぶ顔付きが変わったが、あのニヤニヤ笑う笑顔はは変わっていないようだ。


 「おっ久遠! 久しぶりだなぁ。龍獄でエースやってんだろう? 今日はよろしくな!」

 とりあえず久しぶりの戦友に挨拶する。

 今日戦う相手だが、フレンドリーに接する俺、優しすぎる。

 と言うより、久遠と会ったの中学の卒業式以来だから、素直に嬉しくて笑顔で話してしまった。


 「あぁ、お手並み拝見させてもらうよ佐倉」

 ニヤニヤと口角を不気味に上げながら笑う久遠。相変わらずその人を小馬鹿にしたような笑顔は変わっていないようだ。


 久遠の性格は悪くない。我が校で例えると龍ヶ崎。普段は口数が少ないが、後輩思いだしチームメイトの事も考えていて、陰ながらにチームのサポートをしてくれるような奴だ。

 ただし、笑顔がうざい。悪気がないのは分かってるけど、すげぇうぜぇ笑顔を浮かべる。

 それに空気が読めない。まず会って早々、お手並み拝見とか言っちゃう時点で、こいつの空気の読めなさは異常だ。

 さらに思ったことをズバズバと言ってくる。初対面の相手だろうと容赦なく踏み込んでくる。

 そういったウィークポイントが目立って、久遠は結構嫌われていた。良い奴ではあるんだけどなぁ


 「そうだ佐倉、お前に言いたい事があるんだ」

 「なんだ?」

 久遠がニヤッと笑っている。

 相変わらずうざい笑顔だ。なんだろう。目潰ししたくなる。

 いやダメだ。試合前にそんな事したら暴力沙汰で棄権になる。


 「今日の試合で、俺が勝ったらさぁ山口さんと付き合っていいか?」

 …はぁ?

 急に何を言い出すんだこいつは? 一瞬意味が理解できてなくて硬直したぞ。

 ってか、マジでこいつ場の雰囲気読めないな。普通に考えて、今ここでする話でもないだろうに。


 「ちょっと加瀬君! ふざけた事言わないで! 英雄、行こう!」

 変な喧嘩を売られた俺よりも、沙希がお怒りだ。そりゃ急に付き合ってもいいか? などと目の前で言われたら怒るだろうし、不気味に感じるだろう。沙希の気持ちは理解できる。はっきり言ってキモいぞ久遠。


 「久遠、頭大丈夫か?」

 「佐倉、俺はマジで言ってる。その人を馬鹿にしたような言い方やめろ」

 キッと睨みつける久遠。

 いや、馬鹿にしてるから言ってるんですけど? ってかそれ言ったら、お前の人を馬鹿にしてるような笑顔やめさせるぞ?

 だいたい、本気で言うんだったら、もうちょっと空気を読めよ。そして笑顔で言うな。


 「俺は本気だ。…本気で山口さんが好きだ」

 いや、そんな事俺を見つめながら言われても困るんですけど…。

 俺の腕を引っ張っていた沙希が硬直する。一度表情を見る。すげぇドン引きしてる。沙希があんな顔するなんて珍しい。


 「だから、俺はお前を倒して、山口さんと付き合いたい」

 何故俺は試合前に相手校のエースと恋バナしてるんだ?

 どうしてこうなった? どうしてこうなった?


 「久遠、お前の気持ちは分かった」

 俺は沙希の手を振りほどき、久遠を見つめる。


 「その良くわからん賭けには乗ってやろう。俺に勝ったら沙希と動物園行くなり、遊園地行くなり、あるいはピンクなネオン撒き散らすホテルでニャンニャンするなり好きにしろ」

 「ちょっと英雄!」

 俺の言葉に、沙希がめっちゃ慌てている。

 一方久遠の顔は、うざさ増量に加えキモさも新たに追加された笑顔を浮かべた。


 「そうこなくちゃ! お手並み拝見行こうか!」

 「久遠、さっきからそれ言ってるが、お手並み拝見の意味知ってて使ってんのか? 中学の頃、お前より馬鹿だった俺でも知ってんだぜ? それに多用しすぎだ。そういうのはな一回っきりにしとかないと安っぽくなるぞ」

 お手並み拝見とは、格上が格下相手に言う言葉だ。久遠が使っては誤用も良い所だ。

 久遠の顔から笑顔が消えた。


 「あとそれから、会っていきなりこんな話してくんじゃねぇ。せっかく試合に向けて野球モードに入ってたのに、恋バナされたらさすがに萎えるわ。もうちょい空気読めよ」

 さらに久遠のダメだしをしておく。


 「もっと言うと、こういう賭けでもしないと、好きな子一人デートに連れてけないのも情けなくて涙なしでは見てられん。しっかりと相手のことを考えなきゃ、女は落ちないぜ」

 さらにさらに、ボロクソに久遠のダメだしをしておく。

 さっきまで笑っていた久遠の表情は、怒りが滲み始めた。


 「という事で、今日の試合はよろしくな久遠。お前がどれくらい成長したか、お手並み拝見といこうか」

 最後にありったけに馬鹿にした声で久遠に言い放つ。

 もう表情も嘲笑っているようにニヤニヤする。

 その笑顔を見て、久遠は舌打ちをした。


 「見てろ佐倉! 中学の頃の俺と一緒だと思ったら間違いだからな!」

 そう捨て台詞を吐いて立ち去る久遠。

 それ、どう聞いても負け犬のセリフじゃねぇか。



 「馬鹿英雄! なんであんな約束すんのよ!」

 っで久遠が消えたあとの沙希の第一声。

 どうやら沙希は、俺の勝手の行動にお怒りのようだ。


 「なんでそこまで怒ってんだよ。なんだ? 俺が負けるとでも?」

 「そうじゃないけど…」

 俺の言葉を聞いて、沙希は言葉を失った。

 そう、あんな賭けしようが何しようが、俺が負けるはずがない。


 「任せとけ沙希。俺が久遠なんかに負けるわけがねぇよ」

 さらに一言、沙希に言った。

 沙希はそれを聞いて、何も言い返せず「うん」と言いながら小さく頷いた。


 余計に負けられない試合になったなぁ。

 まっいっか。ついでだついで。



 球場前に戻ると、山田高校応援団が勢ぞろいしていた。


 「あ! 英雄!」

 そして俺の目に前に現れるのはチアガール姿の百合。

 マジかよ、お前チアガールになったのか!?


 「よぉ百合。似合ってるな!」

 「ありがとう! 英雄を応援するためにチアガールに応募したんだ!」

 そういってひまわりのように明るい笑顔を浮かべる百合。

 やるな百合。今の発言はどんな男でも素直に喜ぶぞ。高き壁であるあざといガール鵡川に一歩近づいたな。


 「ふふっ、そんな事言われたら今日の試合は勝つしかないな」

 「うん! 頑張って英雄!」

 そういって両手にもってるポンポンをシャカシャカ振る百合。


 「あ! お兄ちゃん!」

 ここで現れるは我が妹千春と、その妹美咲ちゃん。

 そして美咲ちゃんもチアガール衣装を身に着ける。


 「よっ!」

 「あれ? 藤川先輩?」

 「あ、倉崎さん」

 どうやら百合と美咲ちゃんは顔見知りの様子。

 まぁ両方チアガールだし、練習とかで知り合ったのかもしれないな。


 「お兄ちゃん、また女子と一緒にいる」

 呆れる千春。

 なんだその、俺が常に色んな女と一緒にいるみたいな言い方は。言っとくが俺は普段は女よりも男のほうが多いからな? お前が来るときがいつも女が傍にいる時なんだよ。


 「それよりなんだマイシスター? 俺は今、忙しいのだが?」

 「私は用ないけど、美咲がお兄ちゃんに用があるの」

 「なるほど」

 という事で美咲ちゃんを見る。

 俺と目があった美咲ちゃんはびくりと肩を震わせて顔を赤くさせた。相変わらず健気で可愛らしい後輩よのぉ。


 「あ、あの…頑張ってください」

 小さな声で恥ずかしそうに応援する美咲ちゃん。

 百合の応援も良かったが、美咲ちゃんの応援も良いな。

 なんだ俺? 今最高にモテ期迎えてないか? どうしよう、このモテ期過ぎたら一生女性にモテない気がしないでも。それぐらい絶頂期を迎えてる気がする。


 「ありがとう。こんな可愛いチアガールに応援されたんじゃ、無様な試合はできないな」

 ニコッと爽やかに笑いながら美咲ちゃんの応援に応える。

 可愛い言われて美咲ちゃんは恥ずかしそうにしているが、その姿は良い。

 うんうん、負けられないな今日の試合は。


 「英雄と倉崎さんって知り合いだったんだ」

 そんな俺と美咲ちゃんのやり取りを見て不機嫌そうにつぶやくのが百合。

 この子も相変わらず、わかりやすい性格してるな。


 「まぁな」

 「お兄ちゃん、この人誰?」

 俺が百合に返答すると、今度は千春が不機嫌そうな声で聞いてきた。

 こいつはこいつで、美咲ちゃんと俺をくっつけようと必死になりすぎだ。


 「藤川百合、同い年だ」

 「お兄さんの友達やってます藤川百合です。よろしくね千春ちゃん」

 百合は千春に媚びるように笑顔を浮かべているが、千春はどこか機嫌悪そう。

 なんだか二人の間に火花が見えた気がした。


 なんだろう。試合前だというのに俺はまったく緊張していない。

 まぁいつも通りやってれば、龍獄なんかに負けないだろう。

 そういえば佐和ちゃんも前に、いつも通りの俺が全国通用すると言ってたっけか。

 ならば今日も今日とて気楽に行こう。

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