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智の神の苦悩
清治はそこで、金縛りを完全に解いた。そして真っ直ぐに倶羅の顔を見つめた。澄んだ曇り一つの無い眼だった。倶羅も同じく感じた。一点の曇りも無い吸い込まれるような瞳に、彼の方がぽろぽろと涙を零すのだった。清治は優しくその肩を叩いて、少し涙眼に・・
「そうか、良いよ、泣いたら。きっと鎌留井王も、お前達の必死の防御を認めてくれるさ。言えなかったんだな?あんたは間違っていると天翁にはそう言えなかったんだよな・・良く分かったよ。俺も貰い泣きしちゃったよ。聞いているかい、鎌留井王。あんたを慕うが故に、こう言う手段しか取れなかった四天王達の思いを分かってやれよ」




