第十八話「精神とスキル」
「え、まじ?」
その男は俺の目の前に大きな手のひらを掲げる。
「ただし、この家に住むこと」
俺は渋々了承した後、言われた通りの場所に行った。
「この世界にも図書館があるとは……」
俺は絶句した。
この世界にも図書館が存在することそのものが、感動的だったのだが、何より眼前にある図書館は大きい。
国会議事堂くらいだろうか?
ミイラは特定の条件そのものについては、わからないの一点張りだったが、調べ方は教えてくれた。
この世界には心理学と魔法学を融合した「魔法心理学」という学問があるようで、その学術本に解決の糸口があるのではないかと言う。
ウィーン
「おぉ……」
前世によく通っていた図書館と内装が結構似ている。
右を見れば受付のお姉さん、左を見ればずらーと並んだ本棚。
「見てみて、あの子結構イケメンじゃない?」
「でも、身長低いわね……」
「まだ子供なのかしら」
お前らの声はでかいんだよ!!
俺の耳まで届いるぞ
でも、イケメンと言われて嬉しくない男なんて居ないわな
ぐへへへ
「あの子、私の好みじゃないわ」
「えぇ、そうね。キモいわ」
「まだ子供なのかしら」
キモい?
超傷つくんですけど……
好みではないのはまぁ、良しとしよう。
最後の人、語彙が限られてるの?
「おっと……切り替え切り替え」
「すみません、魔法心理学の本はどこに?」
「……」
「すみませーん、魔法心理学の本はどこにあるの?」
「あっ!! 大丈夫ですよ、ここの曲がり角を左折して、そして真っ直ぐ突き当たりのところまで歩き、右向け右をしてください」
何が大丈夫なのだろうか?
俺は言われた通りに進み、魔法心理学の本を見つけることに成功した。
「これ……魔法心理学の本だよね?」
なんと、そのコーナーには2冊しか魔法心理学の本はなかった。
あの男によると、この世界では一番大きい図書館の筈だが……
「とりあえず読むか」
「ふむふむ、ふむふむ……」
俺は経験値が二倍になる。
だから生後六ヶ月の時には、もう既に字が読めた。
この本に書いてあることは大体分かった。
前世にあった心理学を魔法戦闘に使うにはどうすれば良いかってことでしょ?
この本はこれから役立ちそうだけど、次の本はどうだろう?
二冊目「ニャー氏」
タイトルはふざけてるが、これは正真正銘、魔法心理学の本だ。
「おっ、うぉっ、うぉぉぉぉぉぉっっ」
俺は口を縦に指三本入る程、口を開けて叫ぶ。
自我を忘れる程の感動で、周りが見えていなかった。
「お客さま他の方の迷惑となりますので……」
「あ、すみません」
やべ、よからぬ目で見られてるような……
即時退散だ。
俺は雷魔法で、歩行速度を通常の三倍上昇させ、図書館を出る。
理由は乱雑で理解できなかったが、精神と関係してるとはね……
固有スキル「闇」
まさに文字通り闇だな。
閲覧ありがとうございます
ブクマ登録と☆☆☆☆☆を星五にしたいただければ幸いです。
もちろん、星一でも良いですよ




