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論者の夢想論議  作者: 飯島鈴
第一部
12/66

休題 教主の戯れ

本編は物語にほとんど関係がない話になります。

各理論(思想)を理解できた方は読み飛ばしていただいて問題ありません。

 ページをめくる。

 台詞と地の文で説明が続き、それまでほとんど哲学を知らなかった主人公が凄まじい勢いで理解していく。

 あまりにご都合展開すぎて唖然とするが、これは全編シュールという新しいコメディなのだろう。そう思わないとやってられない。


 閑話休題。

 教主こと私が、哲学なんて興味のない方に解説しておこうと思う。

 宗教勧誘をするつもりではないのではないので安心してほしい。

 でも自主的に入りたいと思ったなら三千円を片手に本部まで来てくれて構わない。

 また、「ユウカさんを派遣してください」という要望には応えられない。


『有神論』

 神の存在を信じる思想。

 大抵の宗教は神を崇めているため、これに分類される。

 たとえ寺に神頼みをしに行っても、神を信じているならこれだ。


『無神論』

 神の存在を信じない思想。

 度々『無宗教』と間違われてしまうが、無宗教は『宗教を信仰しない』というだけなので、別物になる。

 ちなみに私、延いてはムーチー教も無神論だ。


『人神論』

 人が神になると考える思想。

 文字が同じ『人が死んだ後、その人を神として(まつ)る』という意味の人神とは別物に近い。

 この思想を持つのは勝手だが「俺は神になるために生まれてきた」なんて言ったら後で黒歴史になるから注意してほしい。


『運命論』

 俗に言う『運命』を信じる思想。

 生まれた時点で死ぬまでの一生が決められている、とでも表現すれば分かりやすいだろうか。

 大抵は神によって決められているとされるが、メイリンのように『過去によって』とする理論もある。

 運命論は『宿命論』とも呼び、メイリンの思想は『決定論』とも呼べる。

 大して興味のない人は『運命論=宿命論≒決定論』と考えてもらって構わない。

 一応、私も運命論を信じている。

「俺が無職なのは運命によって決められているからであって、俺の努力ではどうしようもない。だから俺は悪くない。悪いのは運命だ」

 座右の銘である。



 さて、これで哲学――というか宗教か――に興味がない方々にも理解できただろうか。

 既にユウジとナガミの解説によって理解できていたと思いたいが、小難しい話なので理解するのが面倒臭いだろうと考え、解説ページを用意させてもらった。

 小説という(てい)でやっているのに作中で分かりやすく説明しないで申し訳ない。

 反省と後悔をする予定はないが。

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