拝啓――私は幸せでした。
最終エピソード掲載日:2026/06/20
【これからのための、『ごめんなさい』。そして――】
高校入学と同時に始めたオンラインゲーム。人見知りでチャットもおぼつかない「私」の前に現れたのは、執拗に付きまとってくる最悪な印象のプレイヤー「あなた」だった。
押し付けがましい好意に最初は嫌悪感を抱いていた「私」だったが、ある日突然訪れた「あなた」の10日間の不在を機に、画面の向こうにいる存在への抑えきれない愛着を自覚する。
再会後、勢いのままに告白した「私」に、画面上の相手は10分間もの長い沈黙ののち、静かに応じた。それから数年、二人はゲームの中で、まるで世界の夜明けを迎えるかのような幸福な時間を過ごす。
しかし、専門学校を卒業し、厳しい社会の現実に直面した「私」は、己の惨めさと甘えから、何も告げずにゲームの世界から逃げ出してしまう。
それから数年後、届いたのは「あなた」の訃報。そして一通の手紙。
罪悪感から一度は目を背けてしまった「私」が、人生の大きな節目を前に今、引き出しの奥の封筒へと手を伸ばす。
画面の向こうで「あなた」が命を懸けて隠し通していた、あまりにも切実な真実とは――。
ネットの海で交錯した、脆くもあまりに純粋な二人の、20年越しの往復書簡。
高校入学と同時に始めたオンラインゲーム。人見知りでチャットもおぼつかない「私」の前に現れたのは、執拗に付きまとってくる最悪な印象のプレイヤー「あなた」だった。
押し付けがましい好意に最初は嫌悪感を抱いていた「私」だったが、ある日突然訪れた「あなた」の10日間の不在を機に、画面の向こうにいる存在への抑えきれない愛着を自覚する。
再会後、勢いのままに告白した「私」に、画面上の相手は10分間もの長い沈黙ののち、静かに応じた。それから数年、二人はゲームの中で、まるで世界の夜明けを迎えるかのような幸福な時間を過ごす。
しかし、専門学校を卒業し、厳しい社会の現実に直面した「私」は、己の惨めさと甘えから、何も告げずにゲームの世界から逃げ出してしまう。
それから数年後、届いたのは「あなた」の訃報。そして一通の手紙。
罪悪感から一度は目を背けてしまった「私」が、人生の大きな節目を前に今、引き出しの奥の封筒へと手を伸ばす。
画面の向こうで「あなた」が命を懸けて隠し通していた、あまりにも切実な真実とは――。
ネットの海で交錯した、脆くもあまりに純粋な二人の、20年越しの往復書簡。
二通目(私 → あなた)
2026/06/20 22:30
一通目(あなた → 私)
2026/06/20 22:30