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燃え上がれ、歓迎会。:問編4(第四話)

⚠️注意⚠️

このエピソードは「燃え上がれ、歓迎会。」の第四話です。是非問編1、2、3を読んだ上でお読み下さい。


前回のあらすじ

 アニ研の新歓目前で起こった事件、それを解明するためにケイ、道木、等々力は昼休みに教室に集まり、議論を始めた。部室に置かれた紙とリハーサル中に二階の足場から下ろされた網の謎について話し合ったが、どちらも不可能だという結論になった。推理に行き詰まった彼らは一旦昼食をとり、その後で議論を再開したのだった。

 議論が詰まり、一時休憩をとった俺たちは無駄話をしつつ昼飯を食べ、そして再び議論を始めた。

「んでよ、やっぱ結局は部室に紙を置くのもよ、網を二階から下ろすのも無理なんだよな。こんなんで他の謎も解けるのか?」

「それは話し合わないと分からないが……ちなみに残っている謎はリハーサル中にどうやって網が燃やされたかと、犯人がどうやって体育館に入ったのかだ。」

「う〜ん、多分その二つで考え易いのは燃えてた網の話じゃない?だから網をどうやって燃やしたのかについて考えよ。」

「いや、考える必要なんてあるのか?普通に犯人が燃やしたんだろ。そこにタネも仕掛けもねえだろ。」

「それがあるんだ、等々力。なにしろ、あの網には燃えた跡なんて全くなかったからな。実際に燃えていたら網なんだから燃え尽きているだろ。」

「なんならあの網ってさ、リハーサルを中止した後は畳まれた状態になってた……ってさっき話したじゃん。」

「なんだよ、じゃあ燃えてすらないってのかよ!じゃああれはなんだったんだよ!」

「……犯人に燃えてるように見せられてただけじゃない?」

「俺たちにそう見せるって、一体どういうことなんだよ!何をどうやったら実際に燃やさないで燃やして見せるんだ!」

「……!!プロジェクターを使えば燃えたように見えてもおかしくはないぞ!」

「おいケイ、それなら可能かもしれないけど不可能だろ。プロジェクターが映す向きはステージを向いてて逆方向だ。網に映すにはプロジェクター自体を逆向きにしなきゃいけねえだろ。」

「しかもさ、リハーサル開始前と中止直後はスクリーンに新歓アニメを映してたから、仮にプリンターを利用してたとしても燃えてるような映像を流してたハズがないんだよね〜。」

「……でもそれに関しては、音響室はスクリーンが死角になっていたから俺たちが気付いてないだけで、実はリハーサル中だけ燃えている映像を流していたかもしれないぞ。」

「なわけねえだろ!なんでリハーサル中にそんな変な映像を流すんだよ!第一、プロジェクターとパソコンは水書先輩がいじってんだから犯人がどうこうできねえだろ!」

「……やっぱりそうだよな。しかし、どの犯行も誰かしらの手助けなしではできないものしかないなじゃないか。犯人はどうやって一人でこれを全てやったんだ?」

「というかそもそもさ〜、犯人ってどうやって体育館に入ったんだろうね。」

「それもそうだ。ちゃんと今朝、長町先輩が体育館の鍵を開けていたし、準備中に入ったとしても気付くよな。今朝に入るタイミングなんてなかったはずだ。」

「やっぱり多分、昨日からずっと体育倉庫に篭ってたとしか考えられないよね〜。」

「そう言えば、その犯人って逃げてる時に桜庭先輩とぶつかったって聞いたんだが、桜庭先輩はそれが誰か見てないのか?」

「見ていたら誰か言っているはずだ……多分見えなかったんじゃないか?フードを被っていたからな。」

「……あ゛あ゛あ゛あ゛ッッッーーー!!!じゃあなんだよ!そもそも犯人を特定しようがない、犯行をやるにしても誰かしら気付かないとおかしいから不可能、そもそも体育館に入れない……全部できねえじゃねえかよ!!!」

 ──今日起こった、全ての犯行は全て不可能……でも実際起きているんだ。何かしらのトリックが……

「……ケイ、多分さ、ただトリックを何か考えるかじゃ解けないと思うんだよ。そもそもの“前提”を見直さないと、じゃないかな?」

 ……前提を見直す?前提って、俺にとっては何が前提で何がそうじゃないかすら曖昧なんだぞ。

「というか道木、ずっと気になっていたんだが……さっきから何かしら勘づいてるように見えるが、どうなんだ?」

「実はね、ずっとワタシは気付いてたんだよね、犯人……いや、犯人“達”が誰なのかがね。確証がないわけじゃなかったけど……あまり考えたくない選択肢だから途中まで否定してたんだけどね。」

「な、じゃあ犯人が誰かわかってるのか!?……そういえばさっき言ってたな、体育館で見た犯人は一人だったがあの紙には我々ってまるで複数いるみたいって。それで犯人って誰なんだ!?」

「それを“ワタシ達”が考える必要があるんじゃない?“動機”もついでにね。だからケイにも誰か当てないとダメだと思うな〜。」

 前提とは、動機とは、俺たちが考える必要があるとは、全くどういうこと……

「……!!そうだ、動機はあるんだ……新歓を止める動機が!前提も、むしろ犯人がそうなら全て辻褄が合うぞ!……そうだ、たしかにこの事件は俺たちが明かさないと行けないんだ!」

「おい、おまえら……なんで勝手に盛り上がってんだよ!犯人が分かったなら教えろよ!」

「はいはい、後で教えるからさ。」

「とりあえず全ては放課後だ。新歓公演が始まるまでに犯人を止めるぞ!!」

 おそらく動機は俺たちも関係している“アレ”に関することだろう。それを考えればその犯人たちが新歓公演を止める理由も分かる……しかし、だからと言って中止させるわけには行かない。俺ら三人は意を決し、来たる放課後まで時を過ごした──


 ──そしてついに放課後、俺らは犯人“達”のいる場所へ向かったのだった……


解編に続く

ここまで読んでくださりありがとうございました✨✨さて犯人は誰なのでしょう……ここまで読んだ読者様ならもうおわかりですよね?

感想などお待ちしております!次回も乞うご期待!!


by田中ゴン左衛門

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