表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/17

燃え上がれ、歓迎会。:問編3(第三話)

⚠️注意⚠️

このエピソードは「燃え上がれ、歓迎会。」の第三話です。是非問編1、2を読んだ上でお読み下さい。


前回のあらすじ

 アニ研の部室、そしてリハーサル中の体育館で起きた奇妙な事件の捜査を、ケイと道木はリハーサル後に行った。燃えたはずなのに燃えていない網、体育館に入れたはずがない犯人、部室に置けたはずのない紙、そして細工なんて不可能な窓……謎が残る中で等々力も加えた三人は昼休みに事件の解明をするのだった。

 昼休みになり、俺と道木、等々力は教室に集まり、事件の解明をすべく議論を始めた。

「さて、お二方はなんか考えてきたかな〜?」

「まあ、とりあえずはな。」

「いいから始めようぜ。じゃあまずは犯人についてだ!」

「等々力、それはまだだ……与えられている謎を解けなければ犯人が誰かなんて分かりっこないだろ。」

「じゃあケイさ、何から始めるか決めてね〜。」

 今回の大まかな謎は二つ。一つは部室にどうやって紙が置かれたかで、もう一つは体育館にて犯人はどうやってあの奇妙な現象を引き起こせたのかだ。時系列的に考えて……

「まずは部室について考えよう。犯人はどうやってあの犯行予告を部室に持ち込めたかだ。」

「そうだね。昨日の下校時間にはさ、水書先パイいわく窓の鍵は閉めたらしいし、あと部室の鍵もちゃんと閉めていたよね。でも紙が部室に置かれたのは部室の鍵が閉まってから今朝鍵を開けた時の間のハズ。だから持ち込むことは不可能って話だったよね。」

「いや、出来るぞ!だってあの窓の鍵のツマミには糸がガムテープで巻き付けられていたよな。あれで上手くやれば鍵を開けられたんだ。つまり犯人は部室に入れた……」

「待て、等々力。あの窓の大きさでは部室に入るのは厳しいだろ。だからあの紙は部室に入れなかったから紙飛行機型に折られていたんだ。つまり、犯人は部室に入らずに窓から紙を投げ入れたんだ。」

「いや〜、ケイ。それは多分そうなんだけどさ、もっとおかしいところがあるでしょ。まず窓に糸が結び付けられていたこと自体が不可解だよ……部室に入らない限りさ。だってさ、あれが元々部室で付けられたものなら、鍵を閉めた水書先パイが気付かないはずないじゃん。だから、あの糸が付けられたのも部室の鍵が閉まった後なんだよ!」

「……じゃあ犯人は窓まで鍵が閉まった部室に入れたってことかよ!入れたのに紙飛行機に折ってるのも意味わからんし、それで本来入れない部室に入って窓のツマミに糸を付けたって?意味不明だろ!」

「……待てよ。昨日、部室を閉めたあとでも部室に入れた人が一人だけがいるだろ。」

「え、それってもしかして水書先パイのこと?」

「あ、ああ。そうだが……だって昨日の最後に鍵を借りていたのは水書先輩じゃないか。一回俺らの前で鍵を閉めた後に戻った可能性だって、そもそも窓の鍵を閉めた時に糸を付けてそれで部室の鍵を閉める直前に紙を置いたって可能性も……」

「どっちもありえないよ。まず部室の鍵はワタシ達の前で返してたじゃん。それで窓の細工はともかく、そのときに紙が置かれていたはずないもん。だって昨日、部室を最後に出たのワタシだもん。」

「そもそもな、ケイ。その理論だと犯人が水書先輩ってことになるじゃねえか。アニ研の人がアニ研の新歓止めてどうするってんだ。」

 たしかにもっともな意見だ。そもそもアニ研の水書先輩がそんなことやるメリットがない……はずだ。しかしそうなるといよいよ本当に不可能犯罪になってしまうぞ。とはいえここで止まってても意味はない。一旦この話は後回しにして……

「……なあ、一回リハーサル中の話にしないか?これじゃあいくらやっても進まないぞ。」

「いや〜ワタシもそう思ってたんだよね〜!むしろ犯人を探すという点だったらこっちの方が分かるかもしれないもんね。等々力もそれでいい?」

「ああ。俺は構わないぜ。とはいえ俺は捜査してないからケイと道木さんに任せるけどな。んで、何から話すんだ?」

 犯人の体育館への侵入経路、リハーサル中に燃えていた網、そもそもリハーサル開始後に開かれてリハーサル後に畳まれた網。主な謎はこの三つだが……

「とりあえず体育館を二つに分ける網がどうやってリハーサル中に開かれたかについて考えるか。」

「そうだね。そもそもあの網って、リハーサル前は二階のカーテンを開け閉めするための足場に掛かってたんだよね。で、リハーサル中に犯人が下ろして、そして開いて、燃やして、最後に畳んだんだったよね。で、その畳まれた網は元の足場に掛かった状態じゃなく、普通に何にも掛けてない状態だった、で合ってるっけ?」

「ああ、そうだ。で、何が一番の問題かって、網をどうやって下ろしたかなんだ。」

「てかよ、おまえらはリハーサル中に犯人が見えてなかったのか?見えてたなら考えるまでもねえじゃん。」

「見えてないし等々力も見えてなかったでしょ。何せリハーサル中は明かりも消してたからね。ともかくワタシとケイが捜査した上で、体育倉庫にあった、なにかしら長い棒を使えばイケるって話になったよね。」

「そうなんだが……実は俺、その後実際に体育館で体育の授業があったからついでに試してみたんだよな。」

「んで、どうだったんだ?」

「結論から言うと出来たんだ。何種類かの道具を試したんだけど、どれも可能だった。でもな、毎回一回下ろすのに大体三分くらいかかったんだ。 網を棒に引っ掛けるとか、妙なテクニックが要求されるからな。つまり時間的に不可能なんだ。」

「だから犯人がその道のプロなんだって。プロならそんくらい秒でしょ。」

「それでも二箇所やらなきゃいけないんだぞ。

例えプロで一分で出来ますって言ったとしても二分掛かるぞ。照明が消えてから網が燃えるまでそこまで時間はなかったぞ。」

「じゃあ道具を使って下ろすのが無理だとしてよ、二階に上がって直接下ろしに行けばいいじゃねえか。猛ダッシュすればいけるだろ。」

「その話しも捜査中にしたんだけどさ、そもそも二階に上がるにはステージ裏に行かなきゃならないじゃん。でもそのステージ裏の両サイドにはワタシ達と茶園先パイがいたから、犯人が二階に上がろうとしたらどっちか気付くはずじゃん。」

「というかそもそも、ステージ裏に向かう途中でステージ付近にいた水書先輩と長町先輩に気付かれるはずだから、どっちみち直接下ろしに行くことは不可能なんだよ。」

「なんだよ、じゃあこれも不可能ってことじゃねえか!!……あーもういい!一旦メシ食おうぜ!!昼休みなのにこんなんじゃメシ食べるタイミングねえぞ!!」

「……たしかにな。じゃあひとまず昼飯休憩にするか……道木、どうしたんだ?さっきから変だぞ。」

「……へ?変って……バ、バカにしてんのか〜ケイ!?いいからメシ食べるぞ〜!」

 怪しい。怪しすぎる。既に何かに気付いているのか?……とはいえ、まだ議論は終わっていない。道木にも何か考えがあるのかもしれない。とりあえずこの議論で行けるところまで行ってから聞いてみるか。

 ──そして、ようやく昼飯を食べ終えた俺たちは議論の後半戦を始めた。


問編4に続く

ここまで読んでくださりありがとうございました✨✨議論はまだまだ続きます……こんな調子で答えが出るのでしょうか?(議論が思ったより長引いたため分散しました……)

感想などお待ちしております!次回も乞うご期待!!


by田中ゴン左衛門

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ