第64話 家へ帰ってきた
家に帰るとなってか、予想以上の結果を出すことができた為か、足取りはとても軽やかだった。
俺とファーティは、あれから休みなく歩き続けて、3時間程で家へと着くことができた。
畑では、ゴブリン達が作業を続けていた。
その様子を、ヴィーヴルは木陰から眺めていた。
「ヴィーヴル、ただいま。
アン、ドゥ、トロワ、キャトル、サンク、作業、ご苦労だ」
「ノア、お帰りなのじゃ」
『ノア様、お帰りなさいませ』
『ノア様、お帰りなさい』
『のあさま、おかえりなさ~い』
『おかえりなさ~い』
『おかえりなさ~い』
ファーティは、既にムッティと我が子の元へと向かっていた。
「ヴィーヴル、留守中、大丈夫だったか?」
「熊が1頭、来ただけじゃ。
退治して、袋の中に入れておいたから、食料としても追加されたのじゃ」
「それは良かった。
ゴブリン達の護衛、ありがとうな。
俺たちの方は、夜にでも詳しく話すけど、ドワーフの街へ行くことができた。
そこで肉以外のものを仕入れてきたから、今日の晩飯で焼いた肉以外のものも作ろうと思っているんだが、ヴィーヴルは食べられないものとかあるか?」
「特にないのじゃ。
まぁ、毒も妾には効かぬからな」
「そうか、ヴィーヴルは問題なしと。
アン、ドゥは何かあるか?」
『私達も特にありません』
『流石に毒は無理ですが、食べられるものなら大丈夫だと思います』
「よし、分かった。
今日の晩飯は俺が作る」
『では、私たちは作り方を見させていただきます』
『作り方を覚えたいので、見させてくださいね』
『おにくいがいもたべられるの?』
『やった~、よくわからないけど、やった~』
『なになに~?』
「あぁ、構わない。
それと、アンとドゥには別の土産もある」
袋の中から、鍬と鎌を取り出した。
「これは、畑の作業で使う道具だ。
子供のゴブリンにはまだ使えないだろうから、アンとドゥが使ってくれ。
使い方はあとで教えるけど、使えるようになれば今までより楽に作業できるようになるから、使いこなせるように頑張って欲しい」
『『ありがとうございます』』
「ノアよ、妾には無いのかの?」
「ヴィーヴルにか? でも、ヴィーヴルは農作業をしないだろ? 今日の晩飯ってことで勘弁してくれないか?」
「ふ~む、後は土産話で勘弁するのじゃ」
「あ、そうだ、ヴィーヴルには相談したいことがあるのだけど良いだろうか?」
「ドワーフ絡みかの?」
「あぁ、晩飯の後でも良いだろうか?」
「分かったのじゃ」
「ミスリルもそうだが、オリハルコンが予想以上に効果があった様で、大変だったよ」
「まぁ、そうなるのも仕方がないのじゃ」




